生活保護を需給中に急病!気になる入院費用はどうなるの?

生活保護の支給額ですけども、思っていたよりも金額が少ないと感じる人が多く、とてもじゃないけど生活に余裕はない。そう思ってしまうのではと感じます。もしも病院のお世話になってしまったら、こんなわずかなお金から入院費用をどうやって出せばいいのだろう。そんな疑問についてお答えしたいと思います。



生活保護世帯は急な出費で大ピンチに!

生活保護は悠々自適でうらやましい、と思われがちですが…とんでもありません!国は必要最低限のお金しか支給してくれないので、常に家計は火の車。再就職を考えようにも、そのための軍資金すら生活費で消えてしまうでしょう。抜け出したくても抜け出せない地獄が生活保護、と語る人も多く、需給しないに越したことはないと思います。

しかし、人にはいろいろな事情があるものです。勤めていた会社が倒産したり、人間関係での離職から再就職が難しくなったりなど、そんな切っ掛けから生活が困難になって、生活保護を一時的にでも受け取らないといけなくなってしまった、という人も大勢います。そんな時、不安になるのが自分の体調です。こんな状態で入院費を支払う必要を考えると…想像しただけでとても怖ろしいです。



これで安心!生活保護の入院費

生活保護の支給額で入院費は賄える?

生活保護の支給額ですが、地域や世帯の人数によって異なってくるものです。親子3人暮らしの場合は、12~15万円程度の額なのですが、高齢者のひとり暮らしになりますと7万円程度しか支給されません。ここから家賃や食費、子供の養育費などを差し引きますと、手元に残る金額はごく僅かになってしまうかと思います。

このことから、支給される金額だけで入院費をどうにかしようと考えますと、かなり不利な状況に陥ってしまうのではと思われます。例えばがんの入院費や手術費用は、健康保険の3割負担があっても数十万から数百万は見積もる必要が出てきます。

生活保護の支給額 – 生活保護ガイド
参照元:生活保護情報サイト(2016年1月時点、著者調べ)

がんの手術費用 | がん保険の選び方
参照元:価格.COM(2016年1月時点、著者調べ)

生活保護の医療扶助って?

このように需給額と入院費を比較してみますと、とてもじゃないけど病院の助けは受けられない!そう思って悩みを抱えこみ、症状を悪化させてしまう人も多いようです。でも大丈夫です。生活保護には医療扶助というシステムがあるので、病院の薬代はもちろん、入院費についても負担してくれます。

そもそも生活保護を受けている状態の人は、毎月の国民健康保険料も支払える状態ではありません。調べによりますと、生活保護を需給している人の2.4%しか国民健康保険に加入できていないそうです。そんな多くの人を助ける制度として、医療扶助から支給されるお金を使って病院に関する費用をまかなうように処置が取られます。

適応範囲も幅広く、病院での診察・入院・手術や薬代はもちろん、病院に自由に行き来できない状態であれば交通費まで支給してくれます。入院費といっても人によって通う病院はさまざまですが、どの様な病気の種類であっても医療機関での受診を証明できれば医療扶助は下りるようになっているのです。

生活保護の医療扶助について
参照元:生活保護福祉保健局(2016年1月時点、著者調べ)

入院費以外にも、ここが心配!

Q.入院期間が予定より長引きそうな時は?

検査の結果、次々と悪いところが見つかって入院期間が延びてしまうということはありえる話です。予定外の長期入院となっても、医療扶助は下りるのか不安になる人も多いかと思います。

医療扶助のシステムは、病院での医療行為にかかる費用を全額負担してくれます。ですので入院期間が延びた分、医療扶助の負担額も上がりますので、その部分についてのお金の心配はありません。

しかし入院には別の部分でもお金は必要なものです。毎日着るパジャマ代、コインランドリー使用費用、たまにの間食のおかし代、レンタルの個人用TVだって使いたくなります。これらのお金については、残念ですが医療扶助の対象外になってます。

医療費については入院期間が延びても心配ありませんが、病院内で暮らすという刺激の少ない生活からその他の雑費を使ってしまうという人が後を絶ちません。限られた生活保護費を大事に使って欲しいと思います。

Q.退院後の生活費は保証される?

めでたく退院となり、これで病院で使う費用の心配がなくなる…と思いきや、お医者様は事後経過も見守る義務がありますので、定期的に病院で診察を受ける事や、処方箋を渡されて薬局で指定された高いお薬を使うように指示される場合があります。

病院の定期受診については、受診費も交通費も医療扶助から負担してもらえますが、病院外でのお薬についてのお金は大丈夫なのかという新しい不安が生まれてしまいます。

これについてなのですが、処方箋をもらって手に入れるお薬については病院の延長医療とみなされるので、医療扶助の対象額になります。しかし一般市販されている痛み止めやガーゼといったものまでは需給対象外となります。

退院後に病院指定されていないお薬や医療道具も使いたいという場合は、退院前や定期受診の時にお医者様に相談しまして、病院内で必要道具を揃えたり、処方箋の種類を増やしてもらって一般市販のお薬を買わないようにする、などの工夫をしますと医療費の節約になるでしょう。



生活保護での入院費用は心配ないけれど…

生活保護には手厚い社会保証がありますので、体調を崩しても我慢せずにしっかり治療をしてほしいと思います。しかし入院費用がいくらかからないからといって、いつまでも病院に長く滞在するのは好ましくありません。

これからしっかり就職活動をして生活保護から抜け出したいと思っているのでしたら、とうぜん仕事のブランクは短い方が企業にとっては好印象です。生活保護から元の生活に戻るためにも、身体を万全にするだけでなく時間についても有意義に活用してほしいと思います。