〈20代住宅ローンの実情〉人生最大の買い物のヒントとは?

低金利が長く続いている今日、住宅ローンの金利も、過去最低水準といってよいほど低下しています。金利が低いうちに住宅ローンを組みたいという関心は20代にも広がりをみせています。しかし、人生最大の買い物を20代のうちに行ってもよいのか悩んでいるひとも多いのではないでしょうか。20代で夢のマイホーム購入を実現させるべきかどうか、また、20代にとってどのような住宅ローンが最適か、ヒントを紹介します。



20代でもマイホームが欲しい!

20代も後半になると将来の人生設計を考える機会が増えてきます。その中のひとつが憧れのマイホーム購入です。憧れてはいるものの、具体的に住宅購入や住宅ローンに関するイメージがわかないひとがほとんどではないでしょうか。マイホーム購入の実態と20代のうちに身に付けておきたい住宅ローンの基礎知識について解説します。

夢のマイホーム購入、みんなどうしてる?

国土交通省の調べでは、平成25年度中に住宅を購入した世帯のうち、注文住宅新築世帯で11.2パーセント、分譲戸建住宅世帯で7.8パーセント、分譲マンション世帯で5.9パーセントが、30代未満という結果になっています。

また、住宅購入に最も関心のある世代は30代であり、注文住宅新築世帯で45.5パーセント、分譲戸建住宅世帯で49.1パーセント、分譲マンション世帯で35パーセントを占めています。このことから、マイホームを購入する世帯の半数以上が20代から30代の若い世帯であると言えます。

マイホーム購入に際し、最も気になるのが、購入価格や住宅ローンに関してではないでしょうか。注文住宅新築では土地を含めた購入価格の平均は4,227万円、分譲戸建住宅では3,684万円、分譲マンションでは3,636万円です。

それぞれの自己資金の割合は、注文住宅新築では38.2パーセント、分譲戸建住宅では30.2パーセント、分譲マンションでは39.4パーセントとなっており、残りの部分を住宅ローンとして借り入れています。

報道発表資料:平成26年度住宅市場動向調査について – 国土交通省
参照元:国土交通省(2016年1月時点、著者調べ)

頭金はいくら必要?

住宅ローンの大切なポイントは自己資金の設定です。では、自己資金はどの程度用意する必要があるのでしょうか。まず、必要なのは、頭金です。

一般的に、頭金は、購入価格の2割程度必要といわれています。住宅ローンは、基本的に購入物件の8割までとなっている場合が多いので、残りの金額は頭金として用意しておきましょう。頭金から、自身の返済能力にあった購入価格を設定するというのも、ひとつの方法です。

諸費用の準備も忘れずに

頭金以外に自己資金として、物件の購入価格の他にかかる諸費用を準備する必要があります。諸費用は、一般的に、購入価格の1割程度といわれています。代表的なものとして、下記のようなものがあります。また、その他にも、引越等にかかる費用の準備も必要です。

・印紙税
・登録免許税
・融資保証料
・不動産取得税
・司法書士手数料
・融資関係手数料
・火災保険料



自己資金は多いほうがいい?

上記で解説した住宅ローンの大切なポイント、自己資金について、具体的に考えてみましょう。自己資金を最大にした場合と最小限にした場合、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。

自己資金を最大にした場合

自己資金を最大にした場合のメリットとして下記のようなことが考えられます。

・住宅ローン借入額が少なくなるため無駄な利息を払わなくてすみ、トータルの支払いを最小限に抑えられる。
・月々のローンの支払いが少なくなり、日々の生活にゆとりが出る。

自己資金を最大にした場合のデメリットとして下記のようなことが考えられます。

・手もとの資金が少なくなるため、今後の人生設計が定まっていない20代にとっては、不安要素が大きくなる。
・自己資金をためることに執着しすぎると、欲しい物件を手に入れるタイミングを逃す可能性がある。

自己資金を最小限にした場合

自己資金を最小限にした場合のメリットとして下記のようなことが考えられます。

・手もとに資金が残るため安心して生活が送れる。
・欲しい物件が出たタイミングを逃さず購入できる。

自己資金を最小限にした場合のデメリットとして下記のようなことが考えられます。

・住宅ローン借入額が多くなるため、利息を多く払う必要がある。
・月々のローンの支払いが多くなり、生活に支障が出る可能性がある。
・月々の返済額を減らすため、ローンを長期化し、利息を増やす傾向に陥りやすい。

20代にとって最適な住宅ローンとは?

今後のライフプランをイメージしよう

上記で解説した自己資金を最大にした場合と最小限にした場合のメリット・デメリットを踏まえた上で、ライフプランと最適な住宅ローンについて考えてみましょう。人生における3大出費とは下記のようにいわれています。

①住宅購入資金
②教育費
③老後資金

これらの出費を念頭に置き、幅広にライフプランをイメージしましょう。マイホームを20代で購入した場合、今後、教育費と住宅ローンの返済が重なることになりますが、住宅ローンの返済が早く終わるため、ゆとりを持って老後資金を貯めることができます。また、老後まで住宅ローンが残るという心配もなくなります。

あなたの人生を豊かにする住宅ローンとは

あなたがイメージするライフプランにそって、最適な住宅ローンを考えましょう。

今後、収入における不確定要素が大きい場合は、自己資金をしっかり貯めてからマイホームを購入した方が生活が安定するでしょう。また、今後、収入の上昇が期待できる場合は自己資金にこだわらず良い物件が出たタイミングでマイホーム購入を決断するのが良いかもしれません。



まとめ

20代で夢のマイホーム購入を実現するイメージはわきましたか?住宅ローンのポイントは、自己資金の設定です。今後のライフプランを幅広にイメージしながら、上記で紹介した自己資金が最大の場合、最小限の場合それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、最適な自己資金を準備しましょう。

また、今後の生活をより豊かで幸せなものにするため無理な返済計画を立てないよう注意しましょう。さあ、みなさまの明るい未来を設計してみましょう。