老後の必要資金は大丈夫?収入と支出のチェック方法を教えます

老後の必要資金は一体いくらなんでしょうか?何かと不安な老後に向けての資金繰り。今から始める収入と支出のチェックの仕方を伝授します。



老後の必要資金こんなにいるの

老後の必要資金は最低でも5,016万円は必要です。生命保険文化センターの平成25年度生活保障に関する調査によると夫婦2人老後の生活費は月22万円必要だと考えられています。年間で264万円です。

「生活保障に関する調査」|公益財団法人 生命保険文化センター
参照元:公益財団法人 生命保険文化センター(2016年1月時点 著者調べ) 65歳以降を老後と考えるとWHO世界保健統計2015によれば長寿の国日本の平均寿命は男女平均84歳。つまり84歳ー65歳の19年間分が必要となります。
●月22万円×19年=5,016万円と算出できます。

公益社団法人 日本WHO協会 世界保健統計2015年度版
参照元:公益社団法人 日本WHO協会(2016年1月 著書調べ)
自分の老後生活に9割近くの人が不安を感じています。どうやって賄えばいいのでしょうか?それは老後の入ってくる「収入」をちゃんと知って、出て行く「支出」をきちんと管理することです。なんだそんなことかと軽く考えがちですが我々が生活する上では絶対に外せないバランスです。今回はこの2つに焦点を当ててみていきましょう。



老後の収入源を知っておこう

老後の必要資金になる主なものと言えば貯蓄、民間の生命保険や個人年金そして公的年金の3つでしょう。

平均貯蓄額はファミリー世帯で約950万円。貯金以外の平均金融資産保有額がファミリー世帯で1,753万円。今回は複雑で意外に難しい公的年金を2つの事例で見ていきましょう。

厚生労働省の出典で平成26年度厚生年金保険・国民年金事業の概況によりますと国民年金受給者の老齢年金の平均年金月額は、5万4千円。厚生年金保険受給者の平均年金月額は、14万8千円 となっています。

厚生労働省 平成26年度厚生年金保険・国民年金事業の概況について
参照元:厚生労働省(2016年1月時点 著者調べ)

夫婦二人共が自営業だったら

国民年金2人分で月々10万8千円。老後の必要資金が月々22万円に対して11万2千円が不足しています。19年間の不足と言えばなんと2,553万6千円の不足です。平均的な貯蓄と金融商品を持っていればなんとか切り崩してギリギリやっていけそうですが突発的なもしもを考えると不安です。

仮に何も老後の必要資金がなくても、今現在40歳の方であれば月に8万5千120円ずつ。30歳の方であれば6万800円ずつ老後の為に貯蓄をしていけばなんとかなる数字ですがかなり厳しい状況であるのは確かのようです。

夫会社勤め妻家事手伝いだったら

厚生年金14万8千円と国民年金の5万4千円を足した月々20万2千円です。この場合でも最低限月々22万円生活費として必要ですから1万8千円足りなくなってきます。19年間の不足金額は410万4千円です。平均的な貯蓄さえあれば不足分をカバーすることができるようです。

仮に貯蓄ゼロであっても、今現在40歳の方であれば月に1万3,680円ずつそして30歳の方であれば約9,770円ずつの貯金を老後までにしていけば良い計算になります。

これで公的年金だけでは不足していることがわかりました。8割の方が公的年金だけで老後を乗り切るのは不安であるということが数字でわかりました。日常の生活に支障が出てゆとりある老後はまだまだです。ここは自助努力によって老後の収入源を準備していくしかありません。

老後の支出をきちんと管理しよう

老後は夫婦二人で月々いくら

まずは月額22万円の内訳を見ていきましょう。食費は6万円。1日にすると2,000円。一食分だと二人で約660円。かなり献立に工夫をして行かないと赤字になりそうです。たまには外食したい日もあるはずです。今からでも経済的レシピの研究が必要かもしれません。

水道・光熱費に関しては2万1千円と妥当なところでしょうか。ですが中でも特に冷房と暖房費は地域で格差があります。意外に少ないと感じるのが住居費の1万6千円。持ち家の方ならば管理費程度ですが賃貸の方であればこの部分が一番心配するところになるのではないでしょうか。家賃がこの値段ではまず賃貸物件を見つけるのは難しいからです。

何かしらで生活費を切り詰めていこうと考えるのであれば月々8万2千円ほどある交通、通信、教育娯楽そして交際費の部分ですね。

夫婦ふたりゆったり老後で暮らす

生命保険文化センターの調べによると、ゆとりある老後生活を送ろうと考えるのであれば月々必要最低限の22万円にプラスアルファ平均月に13万4千円必要であるとの結果が。仕事をリタイヤして時間も気持ちも余裕が出てくれば旅行やレジャー、趣味や教養など日常生活をもっと充実させてセカンドライフを歩みたいと考えるのが普通のようです。

この場合だと老後の必要資金は8,071万2千円です。平均的な貯蓄と金融資産があり夫会社勤め妻家事手伝いの場合だと総額2,945万円4千円とマイナスで5,125万円8千円となります。これだとゆとりある老後は難しそうですね。



老後の必要資金は家計簿チェック

支出の今が目に見える

奥様だけがつけるのイメージがある家計簿ですが、ここは将来を共にする旦那様も一緒に家計をチェックし把握しましょう。この費用はもっと抑えることができたなど一人より二人でより良い知恵が出てくるはずです。つける項目としては細かくつけていけばきりがないのですが、まずは必要最低限次の3項目はチェックしましょう。

住居費や食費などの「固定的な必要経費」、洋服代やレジャー費の「浪費したもの」と保険や教養費の「将来の利益につながる投資」です。この3項目が明確に数字として算出されていれば思わぬところで節約できる箇所が見えるはずです。人それぞれいろんな節約方法があるでしょう。まずは家計を改善させる正しい管理をして老後の必要資金に備えましょう。

収入全体を見ることができる

お給料等をもらって余ったら貯金をしようと考える人がほとんどです。ですがこの方法だとほとんどの人は貯金ができません。なぜなら自分の手元にお金が残ってしまうとこれだけあればあんなことこんなことができると考えてしまうからです。

一体どうすればいいのでしょうか。それは給料が入る口座で強制的に自動積立定期貯金の設定をすることです。これならば残りの分での生活設計を立てますし自由にお金を引き出すことも難しいです。これなら強制的に貯蓄ができそうですね。

もし毎月の収入に余裕があれば、株式や有価証券などの金融商品でお金を運用して増やしていくという方法もあります。ですがかなりの知識が必要です。素人が迂闊に手を出すとお金が増えるどころか逆に負債になってしまうケースもあるようです。

老後の為の大事な資金です。貯蓄には手っ取り早く簡単にできるものはないと考えたほうがいいでしょう。どうしてもということであれば専門家や専門機関に相談するという方法もあります。くれぐれもギャンブルで増やそうとは思わないでくださいね。

まとめ

老後の必要資金は公的年金だけではかなりの不安です。中には半分以上の老後の必要資金が不足する場合もあります。具体的な解決策は今すぐに家計簿をつけて入ってくる収入と出て行く支出を見える化にして夫婦でしっかりと管理することで節約にも役立ちます。余裕があればしっかりとした金融商品に回すこともできます。

30代40代の若い時からお金を学び早めに老後の必要資金の準備をすることをお勧めします。気持ち良くゆとりある老後を過ごしましょう。