【見舞金の相場】いくら贈ればいい?金額を決定するポイント

身近な人に見舞金をお贈りしなければならなくなったとき、すぐに動けますか?最も気になるポイントといえば、金額の相場ですよね。本記事では、見舞金の相場や、金額を決定するために考えていただきたいポイントをご紹介しています!



意外と馴染みがない、見舞金とは?

見舞金とは、事故や災害に見舞われた人を慰めるためにお贈りするお金のことです。よく耳にするお見舞いには「陣中見舞い」「暑中見舞い」「寒中見舞い」等がありますが、これは物品の差し入れや時候の挨拶を行い、お金をお贈りすることはありません。事故や災害に遭ったというわけでもなく、意味合いも違うことが分かります。

また、見舞金が必要となるような不運は誰にでも降りかかるものではないので、結婚祝い等のお祝い金とは異なり、「これまで見舞金を人にお贈りしたことがない」という人は案外多いようです。見舞金とはどのようなものか、そしていくらお贈りすればいいのかを把握しておきましょう。



見舞金がよくわかる、3つのポイント

ちょくちょくお贈りするものではない見舞金、なかなかイメージが湧きにくいものです。そういう場合は、3つのポイントに着目してみると分かりやすくなります。

どんな災難に見舞われたか

見舞金とひとくちに言っても、相手がどのような災害に見舞われたかによって様々な種類に分けることができます。

・入院見舞い:病気見舞い、傷病見舞い
・災害見舞い:地震見舞い、火災見舞い
・事故の被害者へのお見舞い

…といったシチュエーションでお贈りする見舞金が一般的です。

贈る相手と自分の関係

見舞金を贈るとき、自分と相手との関係は大まかに2つのケースに分かれます。

・日頃から付き合いがある間柄:家族、親戚、友人、同僚など
・自分が事故を引き起こした加害者である:交通事故など

前者の場合は、見舞金をお贈りすることで不幸を慰める意味合いが強くなります。後者の場合はそれに加え、被害者の方へのお詫びの気持ちを伝えることが目的となってくるようです。

見舞金より必要なものはあるか

相手の方の状況によっては、見舞金よりまず物品やお手伝い等が必要な場合もあります。そういったときには、見舞金は後からお渡しすることも。深刻な規模の災害見舞いのときには、相手に相談の上、以下のように不足している日用品などをお贈りすることが多いのです。

・日用品:寝具、衣類など
・食料
・衛生用品

こうしたケースもあるので、見舞金のみにこだわる必要はありません。

見舞金の相場金額はいくら?

入院見舞の場合、見舞金だけではなく花束や食べ物などちょっとした品物を持っていったほうが好印象です。見舞金をお渡しするので、品物は高額である必要はありません。

見舞金(入院見舞、災害見舞)の相場金額は3,000~1万円くらいが一般的な範囲で、ときには3万円ほどお贈りする場合もあります。ケースによって金額が異なってくるので、いくらが適切なのかを毎回見極めなければいけません。以下のポイントに着目しながら確認してみましょう。

相手との関係性

自分と相手がどのようなつながりを持っているのかによって、見舞金の金額は異なってきます。おおむね、以下のような金額をお渡しするのが一般的です。

入院見舞の場合は…

・職場関係の方:3,000円(数人で出し合う場合、1人あたりの金額)
・知人、友人:3,000~5,000円
・家族、親族:1万円

災害見舞の場合は…

・職場関係の方:3,000~5,000円(数人で出し合う場合、1人あたりの金額)
・知人、友人:5,000~10,000円
・家族、親族:3万円~

といった金額が平均的です。災害見舞の場合は、入院見舞より見舞金の相場が高くなっているのがお分かりいただけるかと思います。

見舞金はどんな時に持参する?用意する際のマナーと金額相場
参照元:小さなお葬式(2016年1月時点、著者調べ)

近しい親族には+α

入院見舞の場合、家族や親族は1万円くらいのお見舞金を渡しておけばOKですが、親や兄弟、もしくは特に近しい関係にある親族の場合には3万円ほどの見舞金を渡すこともあります。

これは、多めに出すべきであるというよりは、心から「多めに贈りたい」と思った場合に金額をプラスしてもOKだという意味合いです。相手と普段どのような付き合いをしているかを振り返り、見舞金を増やしたければ検討してみましょう。

あえて0円のケースも

入院見舞の場合、明らかに年が離れた方や目上の方に対しては、見舞金をお渡しすることが失礼と受け取られてしまう場合もあります。こうした場合は、品物のグレードをUPすることでお見舞いとするのも一案です。

しかし、災害見舞の場合は現金をお贈りしてもOK。なにより現金が必要とされる事態ですから、失礼にはなりません。

お返しする側の負担

「相場金額に+αしてもOK」と述べましたが、金額が大きければ大きいほど喜ばれる訳ではないということも頭に入れておきましょう。

なぜならば、見舞金をもらった側にはお返しの必要が生じるからです。見舞金へのお返しは、いただいた金額の1/2~1/3程度が一般的です。見舞金が多くなればなるほど、「何をお返しすればいいのだろう…」と相手を悩ませてしまうということも忘れないようにしましょう。

親兄弟であればまだしも、そんなに近くない間柄の人だとお返しを選ぶのも一苦労です。軽い手土産やその他の気遣いなど、お見舞金以外の部分で相手を見舞う工夫ができるといいですね。



加害者から被害者への見舞金

前述したように、事故の被害者へのお見舞いとして被害者側に見舞金を渡すケースも散見されます。しかし、実は“見舞金”という名目でお金を渡すことはおすすめできません。

・1度では済まず、複数回に渡り要求される恐れがある
・相手方を不快な気持ちにさせる恐れがある

…といった事態が起こり得るからです。

前者は、良くない相手と事故を起こしてしまった場合です。「足りない」「誠意を感じない」といった理由で、何度もお金を請求されることはよくあります。こちらが加害者である以上、断りにくい立場であるのも事実なので、何度も渡してしまうことになってしまうのです。

そして、こちらで金額を決めた見舞金を渡すことで「これでこちらの気が済むと思っているのか」と相手の神経を逆なでしてしまうことも考えられます。賠償金をきちんとお渡しするのであれば、見舞金は渡さない方がベターです。

入院見舞の場合は食べ物をお見舞いに持参することもありますが、自分が加害者の場合は避けたほうがいいでしょう。万一食べ物で体調が悪くなったりしたら、事態がさらにややこしくなってしまいます。どうしても何か渡したいという場合は、お花が安全です。金銭・物品を伴わない謝罪や詫び状などで、お詫びの気持ちをお伝えしましょう。

交通事故の被害者お見舞い|加害者が守る5つの鉄則 | 交通事故弁護士相談Cafe
参照元:交通事故弁護士相談Cafe(2016年1月時点、著者調べ)

相場通りの見舞金が渡せないと…?

見舞金の相場に関しては上でご紹介した通りですが、災害や病気などは予想できない事態ですから「舞金を捻出できない!」などというケースも起こり得ます。相場に適った見舞金を渡せないと、一体どうなってしまうのでしょうか?

基本的には失礼にならない

見舞金というのはあくまで気持ちですから、お見舞いをしてくれるだけで嬉しいものです。金額が相場より少ないからといって、不快感を覚える人は多くないでしょう。見舞金ではなく物だけを贈ることも一般には許容されるので、あまり気にし過ぎる必要はありません。

がっかりされてしまう

相手に以前見舞金を頂いたことがあるという場合、贈る金額が相手より少ないと、相手にがっかりされてしまう可能性があります。あまりいいことではありませんが、「自分の時は○○円出したのに…」とつい思ってしまうのが人情というものです。

見舞金の金額が少ないとしても、持参するものと合算して同程度の金額になるように気を付けましょう。

お返しに困る

相場より極端に少ない見舞金を頂いた場合、お返しを選ぶのが大変になってしまうこともあります。わざわざ「お返しはいらないよ!」なんて言うわけにもいきませんし、なかなか大変なものです。

雀の涙程度の見舞金しか用意できないのであれば、なんとか体裁の整う見舞品を考えたほうがいいでしょう。または、「快気祝いは不要です」との一言を添えれば相手も気を遣わずに済みます。

見舞金を安く抑えるためには

相場の見舞金をお渡しするのがベストではありますが、どうしても「見舞金を安く抑えたい!」という人は、どうしたらいいでしょうか?

見舞品を贈る

見舞金ではなく、物品を贈れば金額はなかなか分かりません。通販サイト等を駆使して、コストパフォーマンスがいいものを探してみてはいかがでしょうか。

◎よく贈られる入院見舞い品
・花:バスケットに入ったアレンジメントだと、そのまま飾れる
・食べ物:相手の容態によっては食べられない場合もあるので要確認
・本:漫画、小説、パズル雑誌など

相手が心から喜ぶものを贈る

見舞品を贈る、という点では上記のポイントと共通しています。趣味・嗜好をすっかり把握しているような友人を見舞う場合、本人が心から喜んでくれるようなドストライクを狙いましょう。

・大好きな食べ物
・読みたがっていた本
・欲しがっていたもの

などなど、何か相手が求めている品物があったらチャンスです!金額が少々低めだったとしても、「あえてこの品物を選んでくれたんだ」と解釈され、節約したとは思われないでしょう。

何人かの連名で贈る

何人かの有志でお金を出し合うという場合は、一人で贈る場合より少々少なくてもOKです。手持ちが見舞金の相場に足りないという場合は、同僚や共通の友人など、見舞う相手にとって自分と同じ立場の人たちにお見舞いの呼びかけをするのがいいでしょう。

見舞金の相場を詳しく知りたい!

ご紹介したような見舞金の相場はあるにせよ、「この金額でいいのかな…?」と、なにかと不安になる人もいらっしゃるかと思います。そんな場合は、こんな方法で相場を調べてみましょう!

自分以外に見舞金を渡す人に尋ねる

共通の友人や同僚など、自分と同様にお見舞いを考えている人に「いくらにしようと思う?」と相談してみるのが安全です。数人で金額を合わせていけば、他の人とずれてしまうという不安も軽減されますね。

このとき、相場より極端に金額が少なくなってしまわないように注意しましょう。相談し合うことで、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」といった心境にならないように!

家族や親戚に相談する

地域やその家によって、見舞金の金額の相場は異なるのが一般的です。家族や親戚に見舞金を渡す場合は、他の家族・親戚等に相談してみましょう。

見舞金ではなく見舞品を渡すなど、独自のルールがある場合も。こうした金銭のやりとりでは、ちょっとしたことで親戚付き合いにヒビが入る場合もあります。自分だけの判断でお見舞いについて決めてしまわないほうがいいでしょう。

見舞金の正しい渡し方

見舞金の金額が決まったら、あとは渡すだけ。実は、見舞金の渡し方は金額と同じくらい大切と言っても過言ではありません。渡し方を間違えてしまうと、かえって相手に迷惑をかけてしまったりも!

渡すタイミング

入院見舞の場合、以下のポイントに気を付けてお見舞いに伺うようにしましょう。

・相手の体調が落ち着いてから
・面会時間内かどうか
・長居を避ける:10~15分、長くても20分程度が適切

入院したばかり、または手術の直後等で体調がすぐれないときにお見舞いに行っては迷惑になってしまいます。せっかくお見舞いに来てくれた人を追い返すことはできないので、こちらが適切なタイミングを見計らうようにしましょう。

災害見舞の場合も同様に、ある程度相手方の身辺が落ち着いてから見舞金をお渡しする方がいいでしょう。しかし、生活に必要な日用品を渡そうと思っている場合は、早めに渡した方が物品を役立てられそうですね。相手に相談の上、いつお渡ししたらいいかを決めましょう。

(財)宮城県成人病予防協会
参照元:(財)宮城県成人病予防協会(2016年1月時点、著者調べ)

見舞金は封筒に入れて

基本的なマナーとして、現金を直接手渡しするのは失礼にあたるため、封筒に見舞金を入れてお渡しします。入院見舞いか災害見舞いかによって、見舞金を入れる封筒の種類も変わってきます。

◎入院見舞い:「御見舞」「祈御全快」、目上の方には「御伺い」と表書き
・白無地の封筒
・白の封筒、向かって左から赤い帯が覗く
・紅白結び切りの外包み:のしをつけてもOK

◎災害見舞い:「災害御見舞」「火災御見舞」「御見舞」と表書き
・白無地の封筒
・白の半紙または奉書紙で包む

二重封筒は、病気や事故がまた起こることを暗示してしまうので避けましょう。また、表書きの下には自分の姓名を書き入れます。

冠婚葬祭でのマナー | 日本書道協会
参照元:日本書道協会(2016年1月時点、著者調べ)

新札は入れないで!

新札をお渡ししてしまうと、「このためにお金を準備していたのか」と思われてしまう場合があります。折り目のあるお札を入れる、もしくは新札はわざと折り目を付けてから封筒に入れれば大丈夫です。

相手を気遣う言葉を添えて

見舞金をお渡しするのであれば、相手に気を遣わせないように一言添えられるといいですね。

・「何かと入用でしょうから、お役立てください」
・「お見舞いの品の代わりに」
・「何を選んでいいか分からなかったので…」

既に触れましたが、もし少額しかお渡しできないような場合は「快気祝いは不要ですから」といった一言を添えるといいでしょう。

退院後でもOK?

入院見舞の場合、1週間程度の短期入院であればお見舞いを避けた方が無難です。ゆっくり見舞客を迎える余裕がなさそうであれば、退院後にお祝いをお贈りするのも一つの手です。

「退院祝い」「快気祝い」は、入院していた人がお見舞いに対するお返しを指しますので、意味合いが変わってきます。封筒に表書きを行う場合「祝御退院」「祝ご全快」「祝ご回復」などがここでは適切です。

見舞金の相場に縛られすぎない!

見舞金をお渡しする場合、適切な金額を設定することは確かに重要なことです。しかし、お見舞いの目的はあくまで相手を慰め、少しでも負担を減らしてもらうことであるということを忘れないようにしましょう。

ただ自分の決めたことを相手に押し付けるのではなく、臨機応変に対応できる余裕があるといいですね!