あなたも海外旅行保険に入りたくなる!必要性と補償内容を解説

海外旅行、楽しみですよね。リーズナブルにするもよし、リッチにするもよし……でも、ちょっと待ってください。ちゃんと保険は入りましたか?「え?そんな日数行くわけでもないし、大丈夫でしょ!」と思っているあなた、甘いですよ。そこで、海外で倒れ、海外旅行保険に助けられた経験がある筆者がリアルな話をしてあげましょう。これを読んだら「……やっぱ海外旅行保険って必要だよね」という気分になります!



筆者が海外旅行保険で助かった話

最初に、筆者が海外旅行保険をかけていって、それが役立った話をしようと思います。海外で具合が悪くなった場合、どうすればいいかという参考にもなりますので、まずはご一読を。

ロンドンのホテルの玄関で……

あれは東日本大震災が起こる少し前の話。私は友人と休暇を合わすことができたので、ロンドンに出掛けました。ロンドン自体はいい街でとても楽しかったのですが、私はだいぶ疲れていました。実は私、飛行機で寝られない&枕が変わると寝られないという、きわめて海外旅行に向いていない体質です。

もちろん、ロンドン行きのフライトでも、寝ている友人を尻目に、ずっと起きていて飲み物飲みながら映画見ていました。おまけに、着いたら慣れない英語でのやりとりの連続。英語は得意なほうですが、それでも普段の5割増位で頭脳をフル回転させていたのは間違いありません。そりゃ疲れも溜まります。日を追うごとに、私はふらふらになっていきました。それでも「旅行に来たんだから楽しまないと!」と日程をこなしていたのです。

事件は旅行の4日目に起こりました。友人は先に部屋に戻り、私は近所のスーパーで飲み物やお菓子を買いました。買い物した袋を持ち、ホテルに戻ったのですが、入り口で激しい立ち眩み。その後の記憶が飛んでいます。ここからは友人から聞いた話も混ぜて解説します。

どうやら、私は貧血を起こして真っ青な顔をしていたらしいです。ホテルの人が異変に気づき、あわてて部屋にいた友人と旅行会社に連絡してくれました。友人がフロントにやってきて、旅行会社の担当者さんと話をしたところ、海外旅行保険の提携クリニックがあるからそこに行ったほうがいいとのこと。旅行会社の担当者さんとホテルの人の話し合いの末、私は提携クリニックへ向かいました。

提携クリニックでの支払いは0

提携クリニックは日本語の通じる場所だったので、安心して診察を受けることができました。結果は、疲労からくる貧血だということでした。薬をもらい、支払いを…となったところで「保険証書見せてください」と言われました。それを見せると窓口での支払いがないということです。

た、助かった!書類を書いて、私と友人はタクシーでホテルに戻りました。このときほど、海外旅行保険に入っていてよかったと思ったことはありません。それ以来、私は海外旅行に行くときは欠かさずに保険に入っています。そして、友人たちにも「保険、ぜってー入ったほうがいいって!」と触れ回っています。まさに、転ばぬ先の杖です。



実際、海外で病気になると何がかかるのか?

海外旅行保険が役に立った、という話をしたところで、次の話題に移りたいと思います。海外で病気になると、どんなお金がどれぐらいかかるのでしょうか?さっそく見てみましょう。

かかるお金その1 医療機関に払うお金

ちょっとの不調なら、ホテルで休んでいればなんとかなるかもしれません。しかし、高熱や激しい腹痛に襲われた場合、やはり医療機関の受診が大事です。医療事情は国によって異なる部分が多いので、一概にいくら、とは言えません。ただし、医療保険制度がある国であったとしても、その国の国民でなければ恩恵には預かれないのです。そのため、基本的には実費負担となります。

病気や怪我の種類によりますが、数万円から数千万円になります。また、医療事情の悪い国に滞在していた場合、事態はさらに複雑になります。近隣の医療事情のいい国に移動し、治療を受けることもあるため、さらに費用がかかるのです。

かかるお金その2 飛行機に乗れるまでの滞在費

入院するほどの病気や怪我だった場合、手術を行う可能性もあります。手術の種類によりますが、気圧の変化の関係から、すぐには飛行機に搭乗できないケースもあり得ます。その場合、退院してからはどこかのホテルで休まなければいけません。もちろん、海外旅行保険に入っていなかった場合、この費用も自腹です。

かかるお金その3 航空券を取り直すための費用

どういう手段で航空券を取ったかによっても異なりますが、パックツアー、格安航空券の種類によっては、日程変更を受け付けないタイプのものがあります。その場合、改めて航空券を買い直すことに。運良く席が空いていて、安い航空券を買えればいいのですが、そううまく事が運ぶとは限りません。

日本に帰ることを優先するなら、ビジネスクラスを正規料金で……というのもやむを得ない選択になるでしょう。ここまでくると一体何のために旅行に来たのか、わかりませんね。

かかるお金その4 家族に来てもらうための費用

海外から自力で帰れるなら、そこまで問題にはなりません。しかし、自力で帰れないほど状態が悪い場合、日本から家族に来てもらうことも検討しなければならないでしょう。難しい言葉で言えば「救援者費用」と言います。しつこいようですが、海外旅行保険に入っていなければ、この費用も自分で負担します。

どんなお金がもらえる?

では、海外旅行保険に入っていた場合、どんな時に、どんなお金がもらえるのでしょうか?実際には個別の契約によって異なりますが、大隊、次の項目がカバーされていることが多いようです。

もらえるお金その1 治療費

海外旅行保険の主な目的の一つです。つまり、海外で医師の診察を受け、手術などの処置を行った場合に給付されます。提携のクリニックで診察を受けた場合、窓口での負担は0円というケースも少なくありません(私はそうでした)。

大都市なら大抵提携クリニックがありますので、病気になったらまずはそこに行くことを心がけましょう。病気、ケガの程度によって異なりますが、数千円~数千万円となっています。契約ごとに限度額、付与条件がありますので、加入時にチェックしてください。

もらえるお金その2 携行品の補償

これは私の話ではなく、友人の話です。ハワイでレンタカーを借り、海に行ったところ、車上荒らしにあいました。携帯ゲーム機やカメラが盗まれたそうです。現地の警察からの調書が必要でしたが、盗まれたものに相当する金額が戻ってきたとか。これも個別の契約によってことなりますが、一般的には50~100万円程度まで補償されることが多いようです。あまりに高額なものは持ち歩かない、が原則ですが、いざというときのために覚えておきましょう。

もらえるお金その3 救援者費用

これもまた私の話ではありません。別の友人の話です。パリに行ったとき、ホテルの階段から落ちて足を骨折しました。旅行会社と保険会社に交渉したところ、日本からご両親が来ることになったそうです。とても歩ける状態ではなかったそうなので。処置が済んだあと、3日間余計にホテルに滞在し、ご両親の到着を待ったとか。

もちろん、ホテルの予約も、航空券の予約も、ご両親の旅費も全部保険で賄えたそうです。総額100万ほどかかったそうですが、本人負担はなかったとのこと。よかったですね。

もらえるお金その4 死亡保障

あってはならないことですが、海外旅行先で命を落としてしまうことだってあります。私の友人の話ではないのですが、バックパッカーをし、世界一周をしていた日本人のご夫婦が、アフリカでマラリアに感染し、そのまま南米に入ったところ、処置が遅れて2人とも他界してしまうという痛ましい事件もありました。

どうやらこのご夫婦は海外旅行保険に入っていなかったらしく、病院にも行けない状態だったようです。そして、マラリアの症状を「疲れのせいで高山病になっている」と勘違いをし、最終的にはベッドから起き上がれないほどになってしまったとか……。

残酷な言い方ですが、死亡保障も救援者費用も何もないので、ご家族は相当苦労されたでしょう。ただでさえ、ご夫婦が亡くなって悲しみに包まれているのに、多額の費用を請求されるのはかなりのストレスだったに違いありません。

このように、残念なことに亡くなってしまった場合の費用も海外旅行保険で賄えます。縁起の悪い話で恐縮ですが、覚えておきたいトピックです。

一般的な保険金の受け取り方

では、不運にも保険のお世話になる事態が生じてしまった場合、どのように保険金を受け取るのでしょうか?大まかな流れを書きます。

1)まずは保険会社のコールセンターに電話しましょう。海外からかけても無料の番号を持っていることがほとんどです。医療機関の受診が必要な場合は提携クリニックを紹介されます。窓口負担は0円の場合が多いです。また、盗難などの犯罪被害の場合は、現地警察、領事館とのやりとりが必要となります。指示を仰ぎましょう。

2)日本に帰るタイミングで、必要な書類を送ってもらいましょう。戻ってきたら、必要事項を記入し、提出しましょう。

3)給付が決定したら、指定した銀行口座に保険金が振り込まれます。

一般的な流れはこの通りです。※個々の事例により異なる場合もありますので、最終的にはご自身でご確認ください。

保険金請求手続き|海外旅行傷害保険|クレジットカード・カードローンのオリコ
参照元:オリコ(2016年1月時点、著者調べ)



海外旅行保険に入る方法

では、海外旅行保険にはどうやって入ればいいのでしょうか?大きく分けて、次の5つの方法があります。海外旅行に行くと決めたら、すぐに行動を起こすくらいでちょうどいいでしょう。早速まいりましょう。

その1 クレジットカードに付帯していないか調べる

海外旅行によく行く、という人だったら、まずはお持ちのクレジットカードに海外旅行の際の保障がついていないかどうか調べて下さい。海外で急病、事故、事件にあった場合の保障が付帯しているケースがあります。「どこまで保障されるのか」「実際にアクシデントが起こってしまった場合、どうすればいいのか」もしっかり確認してください。できれば一度、コールセンターに電話して調べてみるといいでしょう。

その2 インターネット経由で入る

最近はオンラインで大抵のことはできるようになりました。通常の生命保険などと同じように、海外旅行保険もオンラインで入れることが多いです。クレジットカードを用意すれば、オンラインで手続きが完了してしまいます。契約内容をじっくり読んで比較検討ができるので、「まずは落ち着いて選びたい」という人におすすめかもしれません。時間を選ばずできるのもポイントが高いです!

海外旅行保険 インターネット契約 | AIU保険会社
参照:AIU海外旅行保険、2016年1月参照、筆者調べ

特定手続用海外旅行保険 ネットde保険@とらべる|三井住友海上
参照:三井住友海上火災保険株式会社、2016年1月参照、筆者調べ

その3 携帯電話会社経由で入る

今やほとんどの人が持っている携帯電話。携帯電話の利用料金と合わせて請求してもらう形で、海外旅行保険に入ることができます。これも、オンライン上で手続きが完了するので簡単です。ちなみに筆者は、海外に行くときはいつもこの方法を使っています。仕事や家事の合間にささっと手続きができてしまうので、本当に便利ですよ!キャリアごとにこのようなサービスを提供しているようなので、参考にしてください。筆者はNTTドコモを使っています。

ドコモ ワンタイム保険 | サービス・機能 | NTTドコモ
参照:NTTドコモ株式会社、2016年1月参照、筆者調べ

海外旅行保険|au損保
参照;au損保、2016年1月参照、筆者調べ

海外旅行保険(ソフトバンクかんたん保険) | サービス | モバイル | ソフトバンク
参照:ソフトバンク簡単保険、2016年1月参照、筆者調べ

その4 旅行会社経由で入る

お年寄りやお子さんなど、海外旅行保険の加入に関し、配慮が必要な方がいらっしゃる場合におすすめしたい方法です。文字通り、旅行会社の窓口に行き、商品説明を受けてから保障内容を決定し、その上で加入する方法です。「この保障は手厚くしたい」「この保障はそこまでいらないかも」と自分の希望する条件で保険を選べるので、これはこれでいいかもしれません。ただし、旅行会社の窓口が開いている時間でないと使えない手段なので、いつでもどこでも……というわけではありません。

その5 空港で入る

はっきりいって最終手段です。案外、このコラムを成田空港や羽田空港あたりで読んでいる人もいるのではないかと思います。出国ロビーにも海外旅行保険を扱う窓口はあります。そして、出国審査を終えた後でも、自動受付機で海外旅行保険には入れます。「うわ、自分入らないとやばくね?」と思ったそこのアナタ、続きは日本に戻ってきてから読んでください!すぐに窓口か自動受付機に行きましょう!!

空港で海外旅行保険に入るときのポイント [海外旅行保険] All About
参照元:All About(2016年1月時点、著者調べ)

特に海外旅行保険に入ったほうがいい人

海外旅行保険がいかに大事かについて力説したところで、特に海外旅行保険に加入したほうがいい人の条件を考えてみました。あくまで、「海外旅行に行くなら入っておこう」が私の意見ではありますが、ご自身、もしくは同行される方が次の条件に該当する場合は特に注意しましょう。

持病のある人

筆者もこれに当てはまるのですが、普段から通院している人は特に注意が必要です。常備薬を日数分より余計に持っていく(筆者は日数+3日分を手荷物で持ち込んでいます)、日本から持ち込める薬やサプリメントは持ち込む、などの自助努力はしましょう。

しかし、普通の人より病弱、という自覚があるので、海外旅行保険には入っていくようにしています。持病、というほどではないけれど、慣れない食べ物でお腹を壊しやすい人も真剣に考えるべきです。特に東南アジア圏に旅行し、屋台のご飯を……というプランを練っている人は、食中毒対策の一環として海外旅行保険に入りましょう。

お年寄り、お子さん

親孝行、家族サービス……名目はなんでもいいのですが、家族で海外旅行、という場合だってあるはずです。一緒に行く人の中に、お子さん、お年寄りが含まれている場合、海外旅行保険への加入はマストといってもいいでしょう。お年寄りやお子さんはいつ体調を崩すかわかりません。

前日までは元気に動き回っていたのに、翌朝は電池が切れたように動けなくなる、というのも珍しいことではないでしょう。ホテルで寝ていれば治る、というレベルだったらいいのですが、明らかに医師の診察が必要になることもあります。注意が必要です。

ホテルやエアーを個人手配した人

インターネットが普及したことで、海外への航空券やホテルを自分で手配するのも難しいことではなくなりました。その場合、緊急時の対応をどこにしてもらうか、というのも大事なトピックになります。

最終的には各国の日本大使館・領事館ということになるのですが、日本語で初動対応をしてくれる窓口があると安心です。そういう意味でも海外旅行保険は有益でしょう。

まとめ~海外旅行保険は、数千円で買う安心!

不思議かもしれませんが、海外旅行保険は役に立たなければ、それはそれでいいのかもしれません。だって、無事に旅を終えられたということだから。しかし、役に立つ事態に遭遇してしまったとき、海外旅行保険があるとないとでは、安心度は全く違ってきます。人生、いつ何が起こるかわかりません。備えはしっかりしましょう。