医療保険は必要なの?医療リスクと必要な医療保障の比較ポイント

医療保険の必要性は感じるけれど、たくさんの種類があって一体どれを選んでいいのかわからないということは多いですね。「医療保険はいらない」なんていう意見も耳にするけど、結局のところどうなんだろう?そこで、ここでは、医療のリスクやその上での必要な医療保障の比較ポイントをお伝えしていきます。



医療の経済的リスク

多くの人は、病気やケガに対してさまざまな不安を画あると思います。例えば、長期の入院での医療費や、重い病気の場合の家族に負担など、大きな病気などになったときには、さまざまなリスクが存在します。生活設計を考えていくには、この医療費に対するリスクについてしっかりと考えていく必要があります。

どれぐらいの人が病気やケガで入院しているか?

年齢が高くなるほど、身体の不調を感じる人も多くなってきます。高齢になればなるほど、入院する人は増えていきますし、入院する人の約80%が50代以上とも言われています。

その入院日数については、平均で32.8日、短期入院が多くなってきているとはいえ、かなり長い印象があります。長期入院では「統合失調症」が一番長く、続いて「認知症」「アルツハイマー」「脳血管疾患」となっていて90日を越える入院が多くなります。長期の入院は、その分医療費もかさみますから、負担も大きくなりやはり不安ですね。

どのくらいの人が病気やケガで入院しているの?|公益財団法人 生命保険文化センター
参照元:公益財団法人 生命保険文化センター(2016年1月、著者調べ)

入院した場合、入院日数は何日くらい?|公益財団法人 生命保険文化センター
参照元:公益財団法人 生命保険文化センター(2016年1月、著者調べ)

入院時の費用について

入院したときの自己負担費用の平均は「22.7万円」となっており、1日あたり「2.1万円」にもなります。これは、高額療養費制度を利用した場合の金額となるそうです。この高額療養費については、一般的な収入であれば1ヶ月の上限は8万円程度となります。

しかし、健康保険の適用外の費用もかかることになります。例えば、食事代・差額ベッド代・家族などの交通費・衣類や日用品など、これらは自己負担となりますね。更に、付き添いなどをしている場合は、入院している本人には食事がでますが、付き添いの人は売店や食堂などで済ますことも多いものです。また、テレビカードや飲料物など、治療費以外の費用もかかるものです。

1日あたりの医療費(自己負担額)はどれくらい?|公益財団法人 生命保険文化センター
参照元:公益財団法人 生命保険文化センター(2016年1月、著者調べ)

現代の入院事情

今は、短期入院が増えていると考えられています。例えば、乳がんなどで入院した場合は、一昔前は1ヶ月の入院が平均的でしたが、現在は20日ほどと短くなっています。これは、医療技術の進歩によるものが大きいのでしょう。疾病の種類によっては1~4日程度の入院の場合もよくあることです。

とはいえ、長期入院が必要な疾病などもありますので、入院限度日数などの選択はしっかりと考える必要がでてくると思います。

平均入院日数と短期入院患者の推移 | はじめて医療保険
参照元:はじめて医療保険(2016年1月時点、著者調べ)



医療保険は必要?

医療保険は、病気やケガなでの入院・手術・通院などに対して支払われる保険です。しかし、全ての経済的リスクに対応しているわけではありません。貯金があれば医療保険は必要ないといわれることもありますが、果たしてそうなのでしょうか?

高額療養費と傷病手当

医療費に対する不安の多くは経済的なリスクに関することだと思います。中でも、入院や手術などで高額になった医療費の負担は大きくなることもあります。健康保険で3割負担となっていますが、それでも大きな手術で長期の入院となると、経済的な負担は大きいものですね。

そんな時に「高額療養費」が利用できます。これは、1ヶ月の入院などでの医療負担が約8万円程度を上限とする制度になります。(金額には差異があります)1ヶ月の入院だけであれば、貯金で何とかなるかもしれません。しかし長期の入院となると、約8万円程度の負担が続くことになります。

そして、仕事ができないという状況になりますので、収入が減る可能性もありますね。会社員で社会保険に入っている人であれば、健康保険から「傷病手当金」がでます。この傷病手当金は、長期休暇の4日目から、その人の標準報酬日額の3分の2が支給されるものです。

保障はあるものの、よく考えると3分の1の収入は減るということになりますね。それに加えての医療費の負担となると、かなりの負担増となることが想像できますし、自営業などの方については、この保障はありません。そう考えると、高額療養費制度も傷病手当金制度も万能ではないのですね。

高額な医療費を支払ったとき | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会
参照元:全国健康保険協会(2016年1月、著者調べ)

病気やケガで会社を休んだとき | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会
参照元:全国健康保険協会(2016年1月、著者調べ)

支払った保険料に割に合わない?

よくあるのが、保険料を払い続けても何も戻ってこないという声です。これは今まで健康で過ごしてきた方に多くありますね。確かに、毎月保険料を払いつづけていくよりも、貯蓄をしていく方が合理的かも知れません。

例えば、5,000円の医療保険に加入しているつもりで、毎月5,000円ずつ貯蓄をしていった場合、20年間で120万円も貯まる計算になります。逆に、入院給付金が日額10,000円の医療保険に加入していた場合、120日間入院しないと、20年間保険料を払い続けなければ元はとれません。

確かに最近の入院事情は短期入院が多いものです120日間入院することは、めったにないのかもしれませんね。しかし、その20年間の間に、もしものことがあったらどうなるのでしょうか?経済的の負担が大きく発生することは想像できます。

保険というものは、その責任が開始した日から保障が発生します。つまり、たとえ1か月分しか保険料を支払っていなかったとしても、保障がされるというものなのです。例えば2年後に大きな病気などをした場合、貯金は2年分しか貯まっていませんが、保険でなら給付金が受取れます。貯金が貯まるまで健康でいられる保障はないのです。

貯蓄で考える医療リスク

医療費は、高額療養費制度を使うことで、月々「約80,000円」程度となります。更に1年に4回以上高額な医療費がかかると、4回目以降「約45,000円」となり、負担が少なくなります。1年間毎月ずっと、高額療養費制度の対象になる場合、医療費の負担は「約65万円」ですね。

ということは、約200万円の貯蓄があれば、3年間近く入院が続いた場合でも対処できることになります。

しかし、その200万円の貯蓄を医療費のためだけに供えておくというのは、一般的な家庭の場合、あまり現実的な考え方ではないかもしれません。また全額自己負担となる先進医療などを受けた場合は、200万円では足らない可能性がありますし、その他の自己負担分のことも考えなければなりません。

200万円の貯蓄はひとつの目安として考えてください。

高額な医療費を支払ったとき(高額療養費) | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会
参照元:全国健康保険協会(2016年1月、著者調べ)

医療保険とは?

医療保険とは、病気やケガで入院した場合に「入院給付金」、所定の手術などを受けた場合に「手術給付金」が支払われる保険です。医療保険には、独立タイプと特約タイプがあり、どちらも病気やケガでの入院・手術に対しての保障があります。

独立タイプの医療保険は、単体で加入する医療保険です。もちろん1日目からの入院に対応しているものが多くありますので、短期入院でも安心です。特約タイプの場合は、主契約の保険に特約として付加されているものなので、主契約の保障が終了すると医療の保障も終了となります。

更に、医療保険は大きく2つのタイプに分かれます。

医療保険の3つのタイプ

医療保険は下記の3つのタイプに分かれます。

①終身医療保険
一生涯にわたる医療保障(終身型)があり、保険料は払い込み期間中、一定で変わることはありません。終身医療保険には、解約返戻金があるものとないものがありますが、最近のものに関しては解約返戻金がないものが多いようです。

一生涯の保障となるので、年齢を重ねるごとに危険度が高くなる病気などの入院や手術にも安心です。払い込み期間は、終身で払い込むものと、払い込み期間が限定されている有期払いがあります。

②全期型医療保険
保険期間を限定している定期型の医療保険です。10年満期や80歳満期などと期間が限定されています。保険料は払い込み期間を通して一定で変わることはありませんが、期間満了がくると保障はなくなります。

③更新型医療保険
保険期間を10年ごとで更新していくタイプの定期型の医療保険です。更新時には、その時の年齢で保険料が計算されますので更新ごとに高くなります。しかし、保障の期間が短い分、保険料は安くなります。90歳まで更新が可能なものもあります。

更新型・全期型・終身型の医療保険 | はじめて医療保険
参照元:はじめて医療保険(2016年1月時点、著者調べ)



医療保険比較のポイント

終身型の医療保険と定期型の医療保険で大きく違うのは、保険料になります。定期型の医療保険は保険期間が限定されていますので、保険料は安くなります。逆に、終身型の医療保険は保険期間が一生涯となりますので、定期型に比べると保険料は高くなります。

しかし、高齢になるほど病気などのリスクは高まりますので、終身の医療保険はその点でも安心でしょう。加入時の年齢により、保険料が変わってきますので、若ければ若いほど保険料は安くなります。

終身医療保険で人気の高いおすすめは、『オリックス生命の医療保険 新CURE[キュア]』になります。
重い病気などでの長期の入院の備えとして、七大生活習慣病入院給付のときは給付金が2倍になり、更に三大疾病では入院日数が無制限となります。先進医療特約なども含まれており、保険料は割安となっています。払い込み期間も「終身払い」と「有期払い」が選べるようになっています。

医療保険 新CURE[キュア]|オリックス生命保険株式会社
参照元:オリックス生命保険株式会社(2016年1月、著者調べ) 定期型の医療保険の魅力は、その保険料の安さにあります。手ごろな保険料で大きな医療保障を確保できるのが定期型の医療保険です。保険料に負担をかけたくないという人には最適な保険になります。

定期型の医療保険のおすすめは、『アクサダイレクトの「定期医療」』です。手ごろな保険料ながら、保障は充実しており、入院や手術給付金に加えて、入院時の一時金も備えています。そして保険料は30歳男性で1,680円という安さが魅力です。

定期医療 | アクサダイレクト生命
参照元:アクサダイレクト生命(2016年1月、著者調べ)

その他の医療保険の比較ポイントを確認していきましょう。

入院給付金の支払対象日数

入院給付金の支払対象となる入院日数は、一泊二日から対応しているものが主流です。中には日帰り入院にも対応しているものもあります。その入院の支払い限度日数は、60日型が多くなっていますが、ほかにも120日型や180日型などがあります。

現在は短期入院が多いので、60日型でも十分大丈夫だとは思いますが、脳血管疾患などの重い病気の場合は、入院日数が長くなることが多くなります。そうなると、60日が限度日数になっている場合、61日目からの入院給付金は支払われません。もちろん、この限度日数が短ければ、保険料は安くなります。

安心を得たいということであれば120日型、保険料重視ということであれば60日型を選ぶと良いでしょう。

手術給付金の支払対象手術

手術給付金の支払対象となるものは、それぞれ保険会社によって異なりますが、大きく2つに分かれています。
・保険会社の定める所定の手術の場合に支払われる
・公的医療保険対象の手術の場合に支払われる

保険会社の定める所定の手術とは、限定的となり対象ではない手術も多くあります。しかし、公的医療保険対象の手術は、いわゆる健康保険が使える手術が対象となるため、新しい術式にも対応していきます。どちらも概ねの手術には対応していますが、おすすめは公的医療保険対象の手術に対応しているものになります。

お祝い金付きの医療保険

医療保険の中には、健康祝い金やボーナスといった形で、入院や手術などがなかった場合にお祝い金がでるタイプものや、5年ごとにお祝い金がでるものがあります。掛け捨ての医療保険はもったいないと考えている方にとっては、人気のある医療保険です。

しかし、お祝い金付きの医療保険は、その分保険料が高く設定されています。ですので、必ずしも得をするというわけではありません。保険料を重視するのならお祝い金がついていないものがよいと思いますが、掛け捨てはもったいないという考えの方であればお祝い金付きのものを検討すると良いでしょう。

まとめ

医療保険には終身型と定期型がありますが、どちらが良いのか悩む場合もあると思います。そんな時は、自分の経済状況を考えるのが良いでしょう。たとえば、多少の負担があっても大丈夫な場合は「終身医療保険」、できるだけ保険料を抑えたいのであれば「定期型医療保険」となります。

終身と定期を比べれば、やはり終身医療保険は安心です。特に、高齢になればなるほど医療のリスクは高くなります。医療保険を検討しているのであれば、できるだけ若いうちに加入をしておくのが、保険料の負担は少なくなるでしょう。

またどうしても迷う場合は、保険の相談窓口などで相談するのも良いと思います。自分に合った医療保険を見つけてくださいね。