貯蓄型保険=家族への愛情かも!種類や選び方・デメリットも。

結婚をした時・子どもが増えた時。新しい保険に加入しようと思っても、保険にはたくさんの種類があってよくわからないですよね。今回は保険に加入しながら貯蓄もできる、【貯蓄型保険】について見ていきましょう!それぞれにはメリットもあればデメリットもあります。また、掛け捨てや貯金との違いも抑えておきましょう。



貯蓄型保険って何?

<家族のため>になる保険

貯蓄型保険というのは<保険にも加入しながら、そのお金を貯蓄として将来使うことのできる、一石二鳥の金融商品>。銀行預金よりも高金利で積み立てることができる貯蓄型保険もあるため、月々同じ金額をただ銀行に預けているよりも、その金額で保険に加入できてしまうというメリットがあるんですね。

また貯金が苦手な人にもおすすめしたい貯蓄型保険。その理由は自動的に引落がされるから。使う前に引かれていくので、気づいたら高額な貯金額になっていることも。貯金をついつい取り崩してしまう人にはぴったりではないでしょうか! また、自分のお葬式費用・相続税対策として貯蓄型保険を選ぶ人もいます。自分や家族のいざというときの備えを将来再利用できるという考え方のため、現在の保障をしてくれるだけではなく、将来の家族の生活も守ってくれる【家族への愛情がつまった保険】とも言えるのではないでしょうか?

株などの投資は「0円になってしまった!」というリスクもありますが、貯蓄型保険にはそのリスクがないものも多いので確実に貯められるのも安心ですね。 これだけを聞くと「貯金するのはもったいないな!掛け捨て保険ももったいないな!」と思ってしまうかもしれませんが、貯蓄型保険にもデメリットはあります。貯蓄型保険を進めない保険屋さんもあるとも言われています。

けれどそれは「しっかりと保険の内容を把握できていない」という理由もあるかもしれません。貯蓄型保険のメリット・デメリットをしっかりと抑えた上で上手に利用すると、貯蓄型保険の恩恵もきっと受けることができるはず。

自分や家族のライフプランにあった保険を探すためにも、貯蓄型保険のメリット・デメリット、そして様々な種類の特徴をぜひ抑えていきましょう!



掛け捨てvs貯蓄型保険

掛け捨て保険と貯蓄型保険の違いって?

貯蓄型保険と比較されるのが【掛け捨て保険】です。掛け捨て保険とはその名前の通り、<保険料が掛け捨て=手元には戻ってこない>という金融商品です。その分保険料は低めに設定されているものが多いとされています。

一方貯蓄型保険は、掛け捨て保険に比べると保険料が高いものが多いです。ただ貯蓄型保険は、将来満期になると【返戻金】としてお金が戻ってきます。その戻ってくるお金は、これまで支払ってきた「貯金分」。つまりそれは保障分」に「貯金分」が上乗せされているから保険料が高くなると考えるといいかもしれません。 例えば、夫が交通事故にあって仕事が出来なくなってしまったとしましょう。これまで月々3万円の保険料を支払っていましたが、生活が厳しくなり保険料を支払うのもやっとの状態になってしまったら、安い保険料の金融商品に変えたいですよね。

しかし貯蓄型保険は途中で解約してしまうと、これまで支払ってきた保険料に比べて少ない金額しか戻ってこないというデメリットがあるんです。

それに対して掛け捨て保険で契約していた場合、これまで支払っていた分の保険料はあくまで「保障分」だけ。だから「それらの保障は購入済みである」と考えることができるので、解約してもデメリットとなるものはほとんどありません。

解約返戻金については大切なことなので、後ほど詳しくお話しますね。

死亡保険(定期保険)Bridge[ブリッジ]|オリックス生命保険株式会社
参照元:オリックス生命保険(2016年1月現在、著者調べ)

自分で貯金できる?できない?

「自分が亡くなる時のための貯金は別にしているから、保障は独立して考えたい」という方には、掛け捨て保険が向いているともいえます。

また、株などの投資が得意な方であれば、貯蓄型保険で貯蓄をするよりも、もっとお金を自由に運用することができます。そういった人にも、掛け捨て保険がおすすめです。ただし掛け捨て保険の場合、別で自分で貯金をすることが必要です。

一方で貯蓄型保険の場合には、保険と貯蓄が一度で契約できるので、手間がかかりませんね。また、貯蓄型保険の場合には死亡保障がついていますが、掛け捨て保険には保険の種類によって、死亡保障がついていないものもあります。

だからこそ、自分で管理できるのであれば掛け捨てと貯金を組み合わせて。自分でやると甘くなってしまうという人には貯蓄型保険がおすすめかもしれませんね。

銀行預金vs貯蓄型保険

預金するメリットはある?

銀行の金利が高かった時代には、銀行にお金を預けると利息だけでも何万円もついていたことがありました。しかし日本銀行によると、2015年の普通預金の平均年利率は0.020%。定期預金でも1年で0.028%しかつかないんだそう。100万円を普通預金に預けた場合の金利は以下のようになります。

100万円×0.020%=200円

なんと、1年かけても200円しか金利がつかないのです。そのため「銀行にお金を預ける」ということのメリットが少なくなっているのが事実。実際、銀行に預けずに株などの投資やタンス貯金をしている人も、大勢いるのではないでしょうか? 「72の法則」というものを、聞いたことはありますか?

「72の法則」とは、お金を2倍にするとってもシンプルな法則。【金利%×年数=72】で計算することができます。

例えば、今50万円があります。これを「5年後に2倍の100万円にしたい!」というときには、【金利%×5年=72】で計算できるんです。すると金利%=72÷5ですので、14.4%となりますね。つまり、<14.4%の金利の定期預金などを利用すれば100万円になる!>ということが言えるでしょう。

預金種類別店頭表示金利の平均年利率等について
参照元:日本銀行(2016年1月現在、著者調べ)

銀行の金利が低い!

普通預金の中でも高金利と言われている【イオン銀行】で見てみましょう。イオンカードセレクトというクレジットカードを利用している人は0.12%の金利がつきます。この金利は一般的な定期預金よりも高金利なんだとか。

もしここの普通預金に100万円を預けていると、何年後に倍になるのか考えてみましょう。さきほどの計算式に当てはめてみると、0.12%×年数=72ですので、年数=600。残念ながら600年後に倍になることがわかるでしょう。

倍にするのは長い時間がかかってしまいますが、「少しでも増やしたい」と思っていても、銀行に預金したところで増えるのはごくごく少額。ATM手数料を支払うことを考えると、金利面だけを考慮すると預金のメリットはあまりないのかもしれませんね。

イオンカードセレクトをお持ちの方の普通預金金利を上乗せ |イオンカード|イオン銀行
参照元:イオン銀行(2016年1月現在、著者調べ)

この先の景気によっては…

ただ、銀行にお金を預けることでオトクになる場合があるということも覚えておきましょう。

貯蓄型保険は一般的に契約時に【予定利率】が決まります。だから低金利の時代に低い金利で契約すると、将来高金利の時代が来たとしても低い金利のままになるとされています。これでは、「貯蓄型保険に入らなければ…」ともなりかねません。

それに対して銀行の利率は、その時代によってどんどん変わっていきます。いま金利が低くても、将来もしかしたら高金利になるかもしれません。そうなった場合には、貯蓄型保険よりも銀行へ貯金をした方が金利が高くなるという可能性もあるんです。 しかし、貯蓄型保険にも「変動金利」の商品があるんです。それが積立利率変動型・変額保険と言われるものです。

「積立利率変動型」というのは、積立利率が変動していくもの。銀行預金のように利率が変わっていく保険ですね。

そして「変額保険」というのは、保険金額自体が変動していくもの。金利が上がるにつれて、保険金額があがるのでオトクになるでしょう。しかしもし金利が下がってしまうと、保険金額も下がってしまうというデメリットもあるので注意が必要ですね。

終身保険 つづけトク終身のメットライフ生命
参照元:メットライフ生命(2016年1月現在、著者調べ)

変額保険 | ソニー生命保険
参照元:ソニー生命保険(2016年1月現在、著者調べ)



貯蓄型保険の種類

貯蓄型保険の種類はたくさんあります。しかしほとんどの貯蓄型保険で知っておかないといけないデメリットがあります。それが先ほどもお話した「解約返戻金が少ないこともある」ということ。一体どういうことなんでしょう。

解約返戻金が少なくなる!?

例えば、「60歳までの払込で保障は一生涯!解約返戻金は120%!」という貯蓄型保険に加入を検討しているAさん。「自分は60歳で退職するし、妻も働いている。どんどんお給料も上がっていく予定だから保険料の支払いは余裕だな。」とAさんは考え、30歳で月々2万円の保険に加入しました。

しかし20年後。Aさんは「2人の子どもは私立中学・高校・大学へ。高齢の両親の介護をしないといけない。妻は病気で仕事ができなくなってしまった。」という状況になってしまいました。保険料の支払いはあと10年。しかし保険料の支払いも生活費を圧迫し、ついに貯蓄型保険を解約することに。

という状況にもならないとも言い切れません。将来の人生なんて、どうなるかはわからないのです。 こういった場合、これまで20年間×2万円×12カ月=480万円を支払ってきたAさんでしたが、この保険の途中解約の場合、60%しか戻ってこないという契約になっていたとすると、戻ってくるのは288万円。

つまり途中解約の場合、これまで支払ってきた金額の100%を切る返戻金しか返って来ないことがある、この貯蓄型保険の大きなデメリット。これを踏まえたうえで、それぞれの貯蓄型保険を見ていくことにしましょう。

5分でわかる貯蓄型保険の3大メリット/デメリット | 生命保険の[無料]相談、見直しは専門家(FP)|保険のビュッフェ
参照元:保険のビュッフェ(2016年1月時点、著者調べ)

1:終身保険

人気の「低解約返戻金型終身保険」

貯蓄型保険の中でも特に人気があるのが「低解約返戻金型終身保険」。契約期間前に解約してしまうと、支払った金額よりも少ない金額しか戻ってきません。しかし契約した期間を超えると、戻ってくるお金の利率がどんどん上がっていくという保険です。

月払いが一般的ですが、半年や一年払い、また全額を一括して支払うこともできる保険もあります。その場合、割引サービスがあることもあるので、お金に余裕のある方は将来への投資として活用することもできそうですね。

デメリットを少なくするために!

先ほども説明した通り、途中で解約してしまうと支払ってきた保険料よりも少ない金額しか戻ってこないというデメリットがありますね。

ではこのデメリットをなるべく少なくするために出来ることは何でしょうか?今回は2つの方法をご紹介します。 ●保険料の支払期間を減らしてしまう

保険料の支払いを短くすることもデメリット回避へつながります。終身保険の場合には、保険料の払い込みは年齢を選択できるものが多いです。退職する60歳までにするか、40歳までに一気に支払ってしまうのか、自分のお給料にあって支払い方を選択してみるのが良いでしょう。

ただし、期間が短くなると、その分月々の負担も大きくなります。生活に支障がでないように、じっくりと考えてから契約することをおすすめします! ●保険内容は必要なものだけ

保証してくれる内容によって、保険料は変わります。保障が一日3000円と5000円とを比べてみると、保障が厚いほうが、その分保険料も上がりますよね。最終的に返戻金をたくさん受け取れるのは嬉しいですが、途中で保険料を支払えなくなる可能性もあることを考えると、身の丈にあう「必要な分だけの」保険を選択するのがいいでしょう。

未来の自分が決める保険WAYS|アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)
参照元:アフラック(2016年1月現在、著者調べ)

2:養老保険

死亡保険金=満期保険金

養老保険というのは、満期前に被保険者が亡くなってしまった場合にも、満期に生存していた場合にも、どちらでも保険金を受け取れるという保険です。

したがって、生きている間に自分で受け取ったら「老後の資金」として使う・死んでしまって家族が受け取ったら「家族の生活の資金や葬式費用」として使うという2種類の使い方ができるものなんですね。

また、一般的に死亡保険金と満期保険金は同額とされていて、基本的には養老保険が元本よりも低くなることはないんだそう。 例えば30歳のAさんが60歳までの養老保険に加入するとします。保険金は1,000万円、保険料は月々2万円だったとしましょう。

60歳までに亡くなってしまった場合、1,000万円の保険金を受け取ることができます。もし31歳に亡くなってしまったとしても、1,000万円を受け取ることができるんです。

そして60歳時点でも生存していた場合、1,000万円を満期保険金として受け取ることができます。

養老保険のデメリットは?

契約時に決められた年齢になると、満期保険金を受け取ることができる養老保険。自分や家族へのプレゼントです。しかし上手に使わないと、デメリットになる場合もあるんです。

60歳で満期保険金を受け取ることにしていると、その時点で保険は終了してしまいます。もし養老保険一本にしている場合、そこからまた新たな保険に加入することになるんです。高齢の時点で保険に加入すると、保険料はとっても高額!

だから、養老保険はあくまで【積み立て】と考えることをおすすめします。養老保険には医療保障などはあまりつけず、その代わり60歳以降も入ったままでいられる医療保険に加入しておくのがいいかもしれませんね。

新フリープラン(短期払込型)−かんぽ生命
参照元:かんぽ生命(2016年1月現在、著者調べ)

3:年金保険

老後のための保険

年金保険とは、老後資金の積み立てとして使うことのできる保険のこと。国の国民年金や厚生年金などでは将来が不安だなという人にぴったりの保険ですね。一般的に死亡保障・医療保障はついていないとされています。これは貯蓄型保険というよりも「貯金」と考えると良いかもしれませんね。

貯金と考えると良いと言いましたが、貯蓄型保険のデメリットである「途中解約は損!」ということは忘れてはいけません。 では貯金と年金保険、何が違うんでしょうか。実は年金保険に加入することで、【所得税の控除】を利用することができるんです。所得税の控除というのは、保険料の一定額には所得税・住民税の税率がかかりませんよ!というものです。したがって所得税・住民税の負担が少し減ることになるでしょう。

No.1141 生命保険料控除の対象となる保険契約等|所得税|国税庁
参照元:国税庁(2016年1月現在、著者調べ)

年金保険の種類

年金保険にはいくつかの種類があります。

●保障期間付き終身年金

保障期間というのは、被保険者が亡くなった場合・生きている場合、どちらでも年金を受給することができるという期間のこと。保険料を全額支払った後であれば、○年間は保障期間で必ず受け取れて、その後は生きている場合のみ受給することができるといったものです。

もし保障期間中に亡くなった場合には、年金もしくは一時金の支払いがあります。

●確定年金

契約時に定めた一定期間は必ず年金を受給できるというものです。生きている場合・亡くなった場合どちらもです。もし亡くなっている場合には、年金もしくは一時金の支払いがあります。

●保障期間付き有期年金

保障期間に関しては、必ず年金が支払われます。保証期間を過ぎると、契約時に定めた期間のみ、○年間は年金の支払いがあるというものです。

●夫婦年金

夫・妻どちらかが生きている間は、年金を受給することのできるというもの。

年金保険のデメリットは?

今よりさらに金利が下がる場合には、将来年金を受け取るときには得をする年金保険。しかし、金利が低い時代に加入し、今後金利が上がっていくと、ずっと低金利のままの年金保険はあまりメリットがないかもしれません。

また、保険会社が倒産した場合、契約した年金額を受け取ることができない場合もあるんだそう!しっかりとした見極めが大切ですね。

個人年金は、アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)
参照元:アフラック(2016年1月現在、著者調べ)

4:学資保険

子どものための保険

子どもが大学へ入学するときなど、大きなお金が必要になる時に向けて積み立てをしていく「学資保険」。一般的には親が契約者となりますが、契約者が途中で亡くなった場合には、その後の保険料の支払いは免除。そして満期には、満期額資金を受け取ることのできるという保険です。 学資保険は、上でご説明した養老保険の一種とされています。貯蓄を重視するものと、保障を重視するものがあります。

保障を重視するものだと、返戻率が100%以下となる場合もあるので、しっかり調べてから加入しましょう。また、保障を重視するものの場合、親が亡くなると死亡保険金や医療保障・育英年金などの、払込免除以外にもお金のサポートをしてくれる保険もあるそう。育英年金というのは、親が亡くなってしまったり高度障害をおってしまったりした場合に、子どもが大人になるまでに年金が支払われるというものです。

貯金を重視する学資保険の場合、保険料の支払い総額より満期時に受け取れる保険金が多くなります。親が亡くなった場合にも受け取ることができるから、まさに子どもへの愛情がつまった保険ではないでしょうか。

学資保険 はじめのかんぽ 大学入学時の学資金準備コース−かんぽ生命
参照元:かんぽ生命(2016年1月現在、著者調べ)

外貨建保険について

貯蓄型保険は、契約期間以降であれば、支払総額よりも多い返戻金が戻ってくるものが多いことがわかりましたね。けれど、この戻ってくる金額というのは契約時に定められているものがほとんど。(変動金利は変わります)

でも多少リスクがあったとしても「高額な返戻金が欲しい!」という人にもおすすめしたい保険があるんです。それが【外貨建保険】。外貨建保険というのは、簡単に言うと、ドル・ユーロなどの日本円以外の外貨を利用して、保険料を支払ったり保険料を受け取ったりすることのできる保険のこと。

外貨建保険のメリットは?

外貨は日本円に比べると金利が高く設定されています。だから貯蓄するにはおすすめなんです。また、予定利率自体が高くなっているため、保険料は低いことが多いでしょう。

さらに年金を受け取るときや途中で解約するときでも、今よりも円安になっていれば、その分の為替差益がプラスとなって戻ってくるはず!

外貨建保険のデメリットは?

しかし外貨建保険にもデメリットがあります。為替が変動すると、損をすることも。将来受け取れるお金が大幅に下がることだってあります。円高になってしまうと、受け取れる金額は下がります。

さらに日本円に両替する際には、為替手数料を負担しなければなりません。もし将来海外に住むのなら、その国のお金を積み立てることができるので良いかもしれませんね。

外貨建保険 | プルデンシャル生命保険
参照元: プルデンシャル生命保険(2016年1月現在、著者調べ)

おわりに

何のための貯蓄なのか考えておくことが、途中で解約しないために大切なこと。「30年後に家をリフォームするから。40年後に自分が施設に入るかもしれないから。」などと設定しておけば、手を付ける危険性は減りそうですよね。

保険の特徴を十分理解すれば、貯蓄型保険のメリットを上手に活用して将来の余裕につなげることができるはずですよ!