生命保険の掛け捨ては損?生命保険のそれぞれ特徴と活用法

掛け捨ての生命保険は良いのか悪いのか、評価が人によって違っていて、保険選びに悩んでいませんか?貯蓄型と比べるとどうなのでしょうか?どの保険にもそれぞれの特徴と目的があります。保険の特徴と目的を理解することで、自分に必要な保障を確認してみましょう。



掛け捨て型と貯蓄型の違い

生命保険は基本的に、掛け捨て型の保険と貯蓄型(別名、積立型)の保険とあります。掛け捨て型は保険料が安く、積立型は保険料が高いというイメージだと思います。掛け捨て型・貯蓄型それぞれどちらも、メリットとデメリットがあり、どちらが良い保険と一概には言えません。

保険は自分の必要なものであり、ライフスタイルにあったものが一番良いのです。ですので、人それぞれ必要な保険の種類は違ってきます。しかし、なにが良いのかなにが自分に必要なのか、迷いますね。

まずは、掛け捨て型の保険と貯蓄型の保険の種類にはどんなものがあるのか、確認していきましょう。

掛け捨て型の保険の種類

掛け捨て型の保険の基本は「定期保険」です。中には解約返戻金があるものもありますが、わずかな解約返戻金です。その特徴としては、期間が限定されていることになります。

また、定期保険には「全期型」と「更新型」があり、全期型はその全期間、保険料は変わることはありません。「更新型」は10年などの単位で保障を更新していくタイプのものです。保険料は更新時の保険料で再計算されるため一般的に高くなります。しかし「更新型」は保険期間が短いため、その分保険料が安くなります。

掛け捨ての保険の形は「定期保険」が基本ですが、その内容は色々あり、死亡保障のみではなく、定期型の医療保険などもありますね。なんといっても、その保険料の安さが魅力ですので、安い保険料で大きな保障が確保できるのが、定期型の保険になります。

貯蓄型の保険の種類

貯蓄型の保険には「終身保険」「養老保険」「個人年金保険」などがあります。「個人年金保険」は、基本的に積立型のものですので、貯金と同じ感覚で考えても大丈夫です。

「終身保険」には、死亡保障のみのものや、医療保障のものもあります。特徴は一生涯の保障を確保できることになります。医療保障の終身保険は、掛け捨てのものもありますので、また少し違うのですが、基本的に死亡保障としての「終身保険」は、保障がありながら、解約返戻金が貯まっていきます。

解約返戻金は続ければ続けるほど増えていきますので、資産形成効果があるのです。しかし、定期保険に比べると貯蓄性がありますので保険料は高くなります。

「養老保険」は、死亡保障がありながら、満期を迎えると死亡保険金と同額の満期保険金が受け取れるというものです。保障も貯蓄も確保したいという場合には、最適な保険となります。ただし、期間が限定されていますので、満期保険金を受取ると、死亡保障はそこで終わりとなります。

養老保険は、保障がありながら満期がくると満期保険金を受け取れますので、例えば退職金の準備や、教育資金の準備などに向いています。

掛け捨て型と貯蓄型を組み合わせた種類

中には、掛け捨て型と貯蓄型を組み合わせた保険として、「定期付養老保険」「定期付終身保険」があります。

「定期付養老保険」は、期間満了時には満期保険金が受け取れる養老保険に、それだけでは保障が足らない場合に定期保険をプラスした保険となります。掛け捨ての安い定期保険に、満期保険金が受け取れる養老保険がセットされていますので、お金をためながら保障を確保したい人におすすめです。

もうひとつの「定期付終身保険」は、一生涯の保障の終身保険に、掛け捨ての定期保険をプラスした保険となります。一生涯の保障を確保しながら、必要な保障も確保したい人におすすめです。終身保険の部分には解約返戻金としてお金が貯まっていきますので、資産形成もできます。

終身保険だけで必要な保障を確保しようとした場合、どうしても保険料が高くなってしまいますが、終身保険の部分を少なくし、定期保険の部分を大きくすることで、保険料を押さえることができます。

貯蓄性?掛け捨て?「お得」はあるの? | 生命保険・医療保険のライフネット生命
参照元:ライフネット生命(2016年1月時点、著者調べ)

定期付養老保険とは|金融商品ガイド-iFinance
参照元:金融商品ガイド-iFinance(2016年1月時点、著者調べ)

定期付終身保険とは|金融商品ガイド-iFinance
参照元:金融商品ガイド-iFinance(2016年1月時点、著者調べ)



掛け捨て型のメリット・デメリット

掛け捨て型の保険はもったいないし、損をすると思われがちですが、そうでもありません。必要な期間に必要な保障を確保しようと思った場合には、掛け捨ての保険は最適なのです。

ではそれぞれのメリットとデメリットを確認していきましょう。

掛け捨て型の定期保険・医療保険

■メリット
・定期保険の場合、安い保険料で大きな保障が確保できる
・更新型の場合、健康状態に関係なく更新ができる
・医療保険の場合、保険料を払い続けている間は保障が確保できる

■デメリット
・定期保険の場合、保障期間が限定される
・更新型の場合、更新時には保険料が高くなる
・解約返戻金がない(少ない) 掛け捨て型の定期保険の魅力は、その保険料の安さにあります。貯蓄性がありませんので、終身保険や養老保険と比べると、保険料はかなり安くなります。しかし定期保険については期間が限定されるため、保険期間が過ぎれば保障はなくなります。

掛け捨て型の保険は、お金を無駄にしていると思われがちですが、例えば、定期保険は少ない保険料で大型の保障を確保できますので、大きな保障が必要であり、お金のかかる子育て世代の方の保障としてはぴったりでしょう。

また、掛け捨て型の医療保険については、期間が限定されているものと限定されていないものがあります。比べると期間が限定されているものの方が保険料は安くなります。

しかし、医療保障は年齢が高くなるほど必要性が増してきますので、期間が限定されない掛け捨ての医療保険は、定期型に比べれば保険料は高いですが、掛け捨てですので、比較的保険料も安いため、どの年代でもおすすめとなります。

更新型と全期型

「更新型」と「全期型」については、どちらも期間が限定されています。

「更新型」は、10年単位などで保障を更新していきますので、保障短く更新時にはその時の年齢で保険料が計算されるため、保険料は更新のたびに保険料は高くなります。しかし、掛け捨てであり保障期間が短いので保険料は全期型に比べて安くなります。また健康状態に関係なく、更新をすることができます。

これもやはり、必要な期間だけ保障を準備できるので、子育て世代の大きな保障が限定的に必要な人には最適なものになります。

「全期型」は、その保険のその契約の保障期間の全期にわたっていますので、更新といったことはありませんし、保険料もずっとそのままで、変わることはありません。しかし、更新型に比べるとその期間が長いため、保険料は高くなります。

「更新型」で更新をしていき、「全期型」と同じ保障内容で同じ期間だった場合は、トータルの保険料は「全期型」の方が安くなります。

更新型と全期型の違い | 賢い生命保険の選び方(無料相談で見直しするメリット)
参照元:賢い生命保険の選び方(2016年1月時点、著者調べ)

貯蓄型のメリットデメリット

貯蓄性の保険は、解約返戻金が貯まったり、満期保険金が受け取れたりと資産形成効果が高いというメリットがありますが、お金が貯まる分、保険料は高くなってきてしまいます。

掛け捨てはもったいないという方には、貯蓄性のあるものが良いでしょう。

資産形成のできる終身保険

■メリット
・一生涯の保障がある
・解約金が貯まるので、資産形成効果がある

■デメリット
・定期保険に比べると保険料が高い
・中途解約は元本割れしてしまう 終身保険は一生涯の保障になりますので、定期保険のように期間が限定されず、死亡時には受取人は必ず死亡保険金を受け取ることができます。残したい人に確実にお金を残せます。そして、解約返戻金がある程度貯まりますので、資産形成にも役に立ちます。

しかし、最近は予定利率が低いため、支払いが済んでいない場合の中途解約は、支払った保険料よりも解約返戻金は少ない場合が多いので注意が必要です。そして、定期保険に比べると、資産形成効果のある分保険料は高くなります。

終身保険は相続税対策にも利用されることが多く、一生涯の保障であり保険料も変わらないので、資金に余裕があるのであれば、おすすめになります。

終身保険とは?目的別の効果的な5つの活用法
参照元:保険の教科書(2016年1月時点、著者調べ)

確実にお金がもらえる養老保険

■メリット
・一定期間の死亡保障と同額の満期保険金が受け取れる
・計画的な資産形成ができる

■デメリット
・期間満了後は保障がなくなる
・定期保険や終身保険と比べて保険料が高い
・中途解約は元本割れしてしまう 養老保険は、死亡保障がありながら、満期を迎えると死亡保障と同額の満期保険金を受け取ることができます。例えば、教育資金や結婚資金など、計画的に資産形成をしながら同時に死亡保障も確保できる保険です。

しかし、保険期間が限定されているため、期間満了後は保障はなくなりますし、定期保険や終身保険に比べると保険料は高くなります。

養老保険のメリット・デメリット [生命保険] All About
参照元:All About(2016年1月時点、著者調べ)

老後の積立てをする個人年金保険

■メリット
老後の生活資金に向けてお金を貯めることができる

■デメリット
積立て型なので死亡保障には向いていない 個人年金保険は、老後の生活資金の確保に向いています。積立式になりますので、預貯金と同じ感覚の保険です。しかし、保険とはいえ積立型ですので、死亡時には支払った保険料程度の死亡保険金しか支払われません。この特徴から、死亡保障には向かないものになります。

ただし、確定申告や年末調整での生命保険料控除とは別に、個人年金保険料控除を利用できるので、住民税や所得税の節税にも役に立ちます。

個人年金保険の教科書|節税できる個人年金&老後の貯蓄
参照元:個人年金保険の教科書(2016年1月時点、著者調べ)



それぞれの特徴を生かして保険を選ぶ

保険はその特徴を活かして、自分に合ったものを選ぶのが大切です。必要な保障を準備することはもちろんですが、保険料についても自分の生活に見合ったものにしなければなりません。

掛け捨て型がおすすめの人

保険料を安く抑えたいけれど、大きな保障が必要な子育て世代の方には、掛け捨ての定期保険が最適です。子育て世代の方の保険加入の理由は、保険はまず第一に「自分が死んでしまったときに家族の生活が困らないように」という理由が大きいでしょう。

教育費などがかかる時期ですので、保険料も安く抑えながら、万が一のときの保障をしっかりと確保できます。子供が成長すれ、大きな保障も必要なくなりますので、その期間中だけ保障をあつくすることができますね。

また、保障は必要だけど、今は保険料の負担をかけたくないという人や、ある程度貯金があるが、それだけでは心配だという方には、掛け捨て型の保険が良いでしょう。保険料を安く抑えながら、その分貯金に回すことができますよね。

保険にお金をかけすぎて、生活が苦しくなるという状況になってしまわないために、保険料の安い掛け捨て型の保険を上手に利用すると良いと思います。

【おすすめの定期保険】
定期保険は安さが魅力になります。2015年の人気の定期保険は以下の通りです。 ・アクサダイレクト生命:定期保険2
30歳で2,000万円の保障で2,230円という安さが魅力的であり、災害の特約をつけることで、災害時の保障を増やすことができます。

定期保険2 | アクサダイレクト生命
参照元:アクサダイレクト生命(2016年1月、著者調べ)
・オリックス生命:ブリッジ(Bridge)
申込方法をインターネットに限定することで、お手頃な保険料を実現しています。保険金額と保険期間を自由に設定することもできます。

死亡保険(定期保険)Bridge[ブリッジ]|オリックス生命保険株式会社
参照元:オリックス生命株式会社(2016年1月、著者調べ)

貯蓄型がおすすめの人

資金に余裕のある人や、保険料が高くなるのは嫌だという人、掛け捨て型では不安だという人には、貯蓄型がおすすめです。資産形成効果を持ちながら、死亡保障が確保したいという場合は終身保険、計画的にお金を貯めたいが保障も確保したいという場合は養老保険が良いでしょう。

特に、終身保険などは、受取人が必ず死亡保険金を受取れるので、相続税の対策など、自分が死亡したときにまとまったお金が必要だという人には最適となります。

【おすすめの終身保険】
終身保険の魅力は一生涯の保障です。2015年の人気のある終身保険は以下のとおりになります。 ・アクサダイレクト生命:終身保険
保険料の払い込み期間中の解約返戻金を少なくすることで、保険料安く設定しています。

終身保険 | アクサダイレクト生命
参照元:アクサダイレクト生命(2016年1月、著者調べ)
・東京海上日動あんしん生命:長割り終身
保険料払い込み期間中の解約返戻金を70%に抑えることで、保険料が安く設定されています。

長割り終身(終身保険)|死亡保険|東京海上日動あんしん生命保険
参照元:東京海上日動あんしん生命保険(2016年1月、著者調べ)

バランスの良い掛け捨て型と貯蓄型の組み合わせ

定期保険と終身保険を上手に組み合わせることで、一生涯の保障を持ちながら、掛け捨ての安い保険で必要な保障を確保するというのは、とてもバランスの良い組み合わせです。掛け捨て型と貯蓄型を組み合わせた保険として「定期付養老保険」「定期付終身保険」を紹介しましたが、ここでは、見直しのしやすさを考える理由から、それぞれ単品での加入をおすすめします。

例えば、定期付終身保険などの場合、セット販売となっていると、定期保険を最新の医療型の保障に切り替える際に、終身保険の部分まで見直さなければならないことがあります。これが、それぞれ独立した保険であれば、終身保険はずっと保険料は変わりませんし、掛け捨ての安い定期保険などは、手軽に見直すことができます。

保険は見直す場合でも、その時の年齢によって保険料が計算されますので、確実に保険料は高くなります。終身保険はもともと保険料が高いので、また保険料が上がるといったことは避けたいものです。

別々で、それぞれの良いところを組み合わせて加入すれば、最新の保障を確保しながら、一生涯の死亡保障も確保できるので安心ですね。

まとめ

保険は、自身の経済状況に合わせて加入しましょう。保険料が生活費を圧迫するようなことがあるのは不自然です。収入に対しての保険料の割合は、2014年時点で平均18.5%となっています。20%を超えてしまうと、生活が大変になってしまうこともありますので、15%を目安に考えると良いでしょう。

そして、掛け捨て型を中心に考え、浮いたお金は貯蓄などに回す。また必要な場合は貯蓄型をプラスするといった考え方が、今の保険の加入ポイントになると思います。

また、保障内容は、その保険会社ごとに異なることも多いので、自分になにが必要なのかしっかり検討をして加入しましょう。自身での判断が難しいときは、保険相談などの窓口を利用することで、今の自分に必要なものが確認できると思います。上手に利用をすると良いでしょう。

収入に対して、社会保険料と税金の占める割合は?|公益財団法人 生命保険文化センター
参照元:公益財団法人 生命保険文化センター(2016年1月、著者調べ)