失業保険は、アルバイトでも受け取れる!知っておくべきはコレ!

仕事を辞めてから、お金がもらえる失業保険。バイトがまだ見つかるまでお金がもらえれば助かりますよね。アルバイトでも失業保険はもらえるのですが、いろいろと条件があります。在職中にその条件を知っていればもらえたのに…とあとで後悔しないために、早速調べてみましょう。



失業保険とは?

失業保険と雇用保険

失業保険と雇用保険は、両方ともよく耳にしますが、実はこれは同じものを指します。もともとは失業保険と呼ばれていましたが、法改正で雇用保険と呼ばれることになりました。だから正しくは雇用保険です。

ただ慣習的に今でも、在職中は雇用保険と呼び、仕事を辞めると失業保険と呼ぶ傾向があるようです。ですから今でも失業保険という言葉は一般的です。

でも失業していて雇用されてないのに雇用保険と呼ぶのも変かな???と思う人が多いのでしょう。失業保険をもらっている、という言い方をする人が多いようです。正しく言い換えれば、離職して雇用保険の給付金を受け取っているということになります。

大前提

仕事を辞めて失業保険をもらいたい場合、一番大切な大前提は「在職中に雇用保険に加入していること」です。正社員・契約社員などは自動的に加入するのですが、アルバイト・パートはどうなのでしょう。

アルバイト・パートなどの人は、加入できる場合とできない場合があります。雇用保険の場合は収入の額ではなく、働く日数を基準に考えます。

また加入できるのに、知らずに未加入のままずっと働き続けている人もいます。雇用保険には途中からでも、場合によってはさかのぼってでも加入することはできます。

在職中に雇用保険に加入していることが、失業保険をもらうための絶対条件です。ですから雇用保険への加入は、仕事を始めたら確認するようにしましょう。そして加入が可能だったらすぐに加入を雇用主に申し出るようにしましょう。

雇用保険に加入の確認

ですから雇用保険に加入しているか否かを知るのが最初の一歩になります。まずは調べてみましょう。方法は三つです。

・給与明細を見て、毎月雇用保険料が天引きになっているかを見る
・加入している人に渡される「雇用保険被保険者証」を持っている
・ハローワークに行って、確認する

ハローワークでの確認が100%間違いないです。その場合は、実際に足を運び、書類を提出して確認してもらいます。雇用保険被保険者資格取得届出確認照会票という名の随分と長い名前の書類がありますが、これを提出して身分確認ができるものを見せれば照会してくれます。

この方法は手間がかかりますが、会社に知られずに確実に確認できます。もしどうしても間違いなく調べたかったら、この方法がおススメとなります。



失業保険のハードル

アルバイト・パートなど時間給制で働く場合は、雇用保険への加入に際し条件があります。その条件を満たしていれば、アルバイト・パートでも加入することになります。

・週に20時間以上働いている
・31日以上働くことが見込まれる

この両方の条件を満たすことが必要となります。ですからフルタイムでなくても、加入できそうですね。ちょっと詳しく見てみましょう。

雇用保険制度 |厚生労働省
参照元:厚生労働省(2015年12月時点、著者調べ) 雇用保険制度について紹介しています。

週に20時間以上

一日8時間だとしたら、二日半で20時間になります。週三日ほとんどフルタイムだったら、週に20時間以上になりこの条件を満たすことになります。

パートだと、一日4時間勤務のような人もいるでしょう。その場合、週五日で20時間になります。

または、自分のもらっているバイト料をちょっと考えてみて下さい。週に20時間だと月80時間以上ぐらいでしょう。例えば時給1,000円の人のバイト料が一カ月で80,000円を超えているようなら、条件を満たしている可能性があります。何時間働いているか、あらためて確認してみて下さい。

31日以上働く見込み

31日以上働く見込みということですが、「見込み」というのが少々ひっかかります。働く見込みというのはどういう状況でしょう。どう解釈すれば良いのでしょう。

「働く見込みがなし」とは、31日以内に辞める日付けが決まっているうえに、雇用延長の可能性もない場合です。このような30日までの期間限定勤務は、加入の対象にはなりません。

それ以外は、働く見込みありと見なされます。31日未満で確実に辞めると決まっていない限り、31日以上働く見込みがありと見なされます。要は辞める日付けが決まってなければ、加入が可能です。

また、雇用延長の可能性について特に言及がなければ、延長の可能性があると見なされます。延長なしと書かれていない限り、働く見込みがあるという解釈になり、加入の対象になります。

ましてすでに31日以上働いていたなら、すぐに加入の条件を満たしていることになります。

平成22年4月1日から雇用保険が改正!雇用保険の適用範囲がさらに拡大されました。~221万人が新たに加入~:政府広報オンライン
参照元:政府広報オンライン(2015年12月時点、著者調べ) 政府の広報・広聴活動をまとめたポータルサイト。内閣府大臣官房政府広報室が運営。

加入の手続き

上記の二点の条件を満たしていれば、アルバイトやパートであっても加入できます。加入の手続きは、会社を通じて行うことになります。手続きが完了すると、先ほどの「雇用保険被保険者証」が発行されます。

本来は本人が保管するべきものなので、会社から渡されて自分で持っている人もいると思います。ただ実態としては、自分で持っていると紛失する人が多いようで、会社がまとめて保管してるケースもよくあるようです。

会社が保管している場合は、仕事を辞めるときに受け取ることになります。

紛失した場合は、再発行をすることになります。再発行の手続きはハローワークが窓口になります。ネット上からも行えます。「雇用保険被保険者証再交付申請書」という書類を提出して手続きを進めます。

ちなみに、雇用保険と労災保険は合わせて労働保険と呼ばれています。労働保険は扶養とは無関係で、働く日数の条件を満たせば、誰でも加入できます。扶養だから労働保険に入れないということはありません。

ハローワークインターネットサービス – 利用上の注意
参照元:ハローワークインターネットサービス(2015年12月時点、著者調べ)

雇用保険料

自分が払う保険料

雇用保険という名の保険に加入する訳ですから、保険料を負担することになります。仕事がないときに給付金がもらえるのは助かるけど、毎月の保険料があまり高いと負担です。いったいどのぐらいの保険料を支払うことになるのでしょう。

保険料は計算式があり、これはすべての働く人に共通です。給与×5/1000となり、給与の0.5%です。例えば給与が八万円の人なら400円、十万円の人なら500円です。このぐらいなら毎月負担しても大丈夫そうですね。

会社が払う保険料

雇用保険の場合、働く人が加入すると会社側も保険料の支払いが発生します。会社側は、働く人よりも負担が多く、8.5/1000となっています。



失業保険ってどのぐらいもらえるの?

だいたいどのぐらい?

大雑把な目安として、現在の給与の40~80%と言われています。過去半年分の給与をもとに計算します。加入した年数が多いと増えます。年齢が高いと増えます。離職理由が会社都合だと受け取る期間が長くなり、受け取る総額が増えます。

もらえる額はどうやって決まる?

まだ辞めると決まった訳ではないけど、万が一辞めたらどのぐらいもらえるのか知りたいものです。もらえる金額は、次の四つを基準に決まります。

・離職した日までの過去六カ月の給与
・加入年数
・離職の理由
・離職した日の年齢

ハローワークでは、離職の理由を三つに分けています。

・特定受給資格者(倒産・リストラなど)
・特定理由離職者(妊娠出産・病気・看護など)
・それ以外

一般的には、会社都合退職と自己都合退職と呼んでいます。特定受給資格者などは会社都合です。特定理由離職者は自己都合ではあるけど、正当な辞職の理由と見なされます。

それ以外の自己都合だと、加入年数が一年未満だと給付金はゼロです。加入年数が一年以上でも、自己都合だと支給開始まで三カ月程度待つことになります。

特定受給資格者や特定理由離職者だと加入期間が六カ月以上でも支給されるし、すぐに支給されます。会社都合とは、リストラや倒産廃業など会社事情で辞めざるを得なかったケースを指します。

シミュレーション1:バイト歴3年

計算には、シミュレーションが便利です。すぐに結果を知ることができます。まずは次の条件で計算してみましょう。

・バイト料毎月80,000円
・雇用保険の加入歴3年
・離職した日の年齢は30才

この場合は、仕事を辞めた理由に関わらず、次のような結果になりました。

【基本手当日額】2,133円
【給付日数】90日間
【支給総額】191,970円

・基本手当日額というのは、これまでの給与をもとに計算された一日当たりの給付金の額になります
・給付日数は90~360日になります。ですから90日は最短になります
・支給総額は【基本手当日額】×【給付日数】です

加入期間が一年未満で、自己都合だと給付の対象外になります。給付金を受け取るためには、加入一年以上が必要となります。

シミュレーション2:バイト歴11年

・バイト料毎月80,000円
・雇用保険の加入歴11年
・離職した日の年齢は38才

この場合は次のような結果になりました。まずは自己都合です。

【基本手当日額】2,133円
【給付日数】120日間
【支給総額】255,960円

次は会社都合になります。

【基本手当日額】2,133円
【給付日数】240日間
【支給総額】511,920円

同じ月80,000万円でも、理由や加入年数、離職した年令で随分と差があるものですね。気が付いた点を列挙しました。

・バイト歴3年でも11年でも、給与が同じなので基本手当日額が同じ
・バイト歴3年では給付日数が90日だったのに、バイト歴11年だと給付日数が120日以上になった
・バイト歴11年で自己都合だと給付日数が120日なのに、会社都合だと240日になった。総額も二倍になった

基本の額が同じでも、給付日数が延びることで総額が大きくなるのですね。

シミュレーション3:パート歴2年

一日5時間、週四日、時給850円で考えました。週20時間勤務になります。雇用保険に加入するために採点限必要な時間数です。

・バイト料月70,000円
・雇用保険の加入歴2年
・離職した日の年齢は35才

【基本手当日額】1,866円
【給付日数】90日間
【支給総額】167,940円

この場合は、離職の理由を問わず上記のような数字となりました。

シミュレーション4:パート歴22年

かなりベテランのパートさんですね。働く条件等は前出のシミュレーション3の人と同じです。その人が35才で辞めずに継続して働いた場合です。

・バイト料月70,000円
・雇用保険の加入歴22年
・離職した日の年齢は55才

まずは自己都合で辞めた場合です。

【基本手当日額】1,866円
【給付日数】150日間
【支給総額】279,900円

会社都合だとこうなります。

【基本手当日額】1,866円
【給付日数】330日間
【支給総額】615,780円

やはりこの場合も、加入年数が長く、年齢が高いと給付日数が増えて、結果として総額が増えることになります。

ご自分のケースも試してみて下さい。こちらのサイトから、すぐにシミュレーションできます。

雇用保険の給付額の計算 – 高精度計算サイト
参照元:高精度計算サイトPresented by CASIO(2015年12月時点、著者調べ) 雇用保険の給付額(失業給付)と給付日数を計算します。(平成27年8月1日改正)

雇用保険の注意点

ここで確認しておきたい点があります。

雇用保険は、次の仕事が見つかるまでの生計維持のための救済制度です。ですから、仕事を辞めてもすぐに次の仕事が見つかるなど失業期間がない場合は、給付金は支給されません。

また給付が始まってからも、次の仕事を決まったらそれ以降の給付は受けられません。

ですから、離職したときに計算で出てきた給付金の総額が支払われる訳ではありません。給付金は何回かに分けて支給されます。もし途中で再就職をしたら、その時点で給付はおしまいになります。

あくまでも困ったときのための制度だとご認識下さい。

まとめ

アルバイトやパートでも、雇用保険に加入できるなら加入することをお勧めします。突然の仕事を辞めなくてはいけなくなったとき、会社都合だとスピーディに支給してくれるので大変助かると思います。

会社都合以外でも、「特定理由離職者」というのがあり、給付金を受け取れるケースもあります。妊娠・出産や介護など、自己都合とはいえ正当な理由があるからです。

まずは自分がどのぐらいの時間数を働いているかの確認ですね。そして週20時間以上働いているなら、ぜひ職場の人に相談して下さい。「ちりも積もれば山となる」「転ばぬ先の杖」となって、あなたをいつの日か助けてくれるかもしれません。