クレジットカードの仕組みとは?初めてカードを持つあなたへ

クレジットカードを初めて手にしようとしている、大人になったばかりのあなた、クレジットカードの仕組みはご存知ですか?現金がなくてもいろいろ買えるクレジットカードは、まるで魔法のようですよね!でもこの魔法は、仕組みを知らずに使うと痛い思いをすることもあります。そこで、初心者のためのカードの基礎知識をまとめてみました。



クレジットカードの基礎知識

お金がなくてもプラスチックのカードを見せれば、買い物ができたり美味しいものが食べられたり、お店のサービスが受けられるなんて、考えてみると不思議ですよね。魔法のように見えるクレジットカードって、一体どんな仕組みになっているのでしょうか?ひとつずつ見ていきましょう!

クレジットってなんだろう?

クレジットカードのクレジット(credit)とは、英語で「信用」または「信じる」という意味です。つまりクレジットカードとは信用の証明のカード、と言えるでしょうか。どうやらクレジットカードの仕組みは、この「信用」がキーワードになっているようですね。

例えば、ここにAさんと、Bさんがいるとします。BさんはAさんの事を信用していて、Aさんはその信用に応える約束をしています。AさんはC商店で買い物をしましたが、現金を持っていなかったので、Bさんにお金を一時的に立て替えてもらうことにしました。BさんはAさんが後から絶対に払ってくれると信用しているので、代わりにC商店に代金を払います。そしてAさんは、後日約束通り、Bさんへきっちりのそのお金を返します。

この例のAさんがカードの会員、Bさんがクレジットカード会社だと思ってみてください。そしてカード会社が信用の証明として会員に発行するのがクレジットカードです。カード会社が会員の信用を保証しているので、お店は現金がなくても品物を渡します。カードを通しての信用買いを許しているというわけですね。そして会員は後払いで、カード会社に立て替えてもらった金額を支払います。

カード会社はその人を信用して一時的に代金を立て替えているので、やっぱり払えない、と言われると困ってしまいますよね。ですからカード会社はカードを発行する前に、その人が信用に足る人かどうかを独自の基準で審査し見極めているのです。

クレジットカードの歴史

クレジットカードの歴史は、戦後間もなくのニューヨークでのエピソードから始まります。レストランで食事を楽しんでいた実業家のマクナマラさんは、食事が終わっていざ支払いを…と思い凍りつきました。「財布を忘れた…!」

慌てて奥さんに電話をして、財布を届けてもらい事なきを得たものの、到着を待つ間はかなり居心地の悪い思いをしたようです。そこで彼は友人と相談し、ツケで食事ができるクラブ:ダイナース(食事をする人という意味)をつくりました。信用を証明して、信用をもとにした後払いができるクレジットカードのシステムの始まりです。サザエさんもびっくりのエピソードですね!

こうして1950年に初めて設立されたカード会社は、大量消費の当時の世情とマッチしたせいか、人々に受け入れられてどんどん普及し、10年後には日本にも上陸することとなりました。そんなツケから始まったというクレジットカードですが、次の章では、現在のクレジットカードがどんな仕組みになっているのかを見てみましょう!



クレジットカードの仕組み

仕組みを構成する3つとは?

クレジットカードの仕組みは、次の3つで支えられています。その3つとは、会員・加盟店・クレジットカード会社です。

◼︎会員:会員は、カードを利用する私たち利用者のことです。カード会社の審査を受けて、その審査に合格しクレジットカードを発行された人のことを言います。

◼︎加盟店:加盟店とは、そのクレジットカードを使えるお店のことです。クレジットカード会社と加盟店契約をしているお店のことを指します。  

◼︎クレジットカード会社:クレジットカードを発行している会社です。会員にはカード利用金額を請求し、お店には会員の利用代金を立て替え、信用買いの後払いのシステムを成り立たせています。

尚、会員から見たカードの発行会社を「イシュア」、加盟店から見た加盟店契約をしているカード会社を「アクワイアラ」と呼ぶことがありますが、この二つは別々である場合と同一の会社が兼ねている場合があるようです。

会員・加盟店・カード会社の関係

会員・加盟店・カード会社の三者の関係は、お互いの信用と契約をもとに成り立っています。この三者の関係はどうなっているのでしょうか?

まず、消費者である私たちがクレジットカードを持ちたいと思った時、クレジットカード会社に対して、カードの申し込みをします。申し込みを受けたカード会社は、その人が信用できる人物なのかどうかを会社の独自の基準で審査します。審査に合格すると、晴れてそのカード会社の会員となり、クレジットカードが発行されます。
  
会員が、クレジットカードの使用すると、購入から支払いまではこんな流れで進みます。

1:会員がお店でクレジットカードを提示し、商品やサービスを受け取ります。その際売上票にサインをしたり、端末機への暗証番号の入力を求められたりしますが、お店に対してお金は一円も払っていません。

2:加盟店はカード会社に、売上票のデータを送ります。クレジット会社は、それを元に売上代金を加盟店へ支払います。つまり会員が使った金額を、会員の替わりに立て替えて支払います。この支払いの際、数%の加盟店手数料が差し引かれます。つまり加盟店はカード会社に対して、手数料を支払っていることになります。

3:会員が約1ヶ月の間にカードで使った金額は、カード会社が決めた区切りの日でまとめられ、会員に請求されます。会員は後日、カード会社が取り決めた支払日に1ヶ月分のカード利用金額を支払います。普通支払いは、あらかじめ設定した金融機関の口座から、支払日に自動的に引き落とされます。

このように、三者は信用を仲立ちとして購入と決済を繰り返しています。クレジットカードの仕組みとは、信用を仲立ちとした後払いのシステムと言っていいかもしれません。

国際ブランドと発行会社の違い

あなたがカード会社から発行してもらったクレジットカードには、VISA・JCB・MasterCardなどのロゴマークが付いていませんか?これらは国際ブランドといい、カードを発行した会社とは別のものです。

主要な国際ブランドとしては、VISA・JCB・MasterCard(マスターカード)・アメリカンエキスプレス(アメックス)・Diners Club(ダイナースクラブ)の5つがあります。クレジットカードが世界にまたがって利用できるのは、世界中で通用するこの決済システム、国際ブランドのおかげなのです。カードを発行してくれるカード会社は、この決済のシステムを利用させてもらっているので、世界中の加盟店でカードの利用出来るというわけですね。

カードの発行会社(イシュア)は、カードの裏面に記載がある、あなたにカードの利用明細を送ってくれたり、ポイントを発行してくれる会社です。例えば、三井住友カード・クレディセゾン・三菱UFJニコスなどがあり、私たちに実際にクレジットカードのサービスを提供しているのは、これらの発行会社です。同じVISAのロゴが付いているカードでも、発行会社が違えばサービスの内容も審査も、それぞれ違うものになるわけですね。

こんな便利なクレジットカードですが、これだけ世界中に普及している理由は、利用者だけではなく加盟店やカード会社それぞれに、利益を生む仕組みがあるからだと思います。一見分かりにくいのですが、どうやって利益を得ているのでしょうか?次の章で見てみたいと思います。

それぞれの利益とはなんだろう?

会員のメリット

消費者である、会員のメリットは、割と分かりやすいですね。

◼︎現金がなくてもカードの提示で品物やサービスを受け取ることができる。
◼︎後払いで支払うことができる。また、一括払いだけではなく、支払いの回数などの方法も選べる。
◼︎ポイントがもらえる。

ということではないでしょうか。またネットショップを利用する際には、クレジットカードは決済が早くすぐに品物を発送してくれるので、特に便利さを感じるかもしれませんね。

加盟店のメリット

加盟店のメリットは少し分かりにくいかもしれません。なぜなら加盟店は売上げの数%の手数料を、カード会社に支払わなければならないからです。それでもやはりメリットはあるようです。

例えばもし、お店がクレジットカードでの買い物に対応をしていないと、顧客や高額商品販売の機会を逃す場合があるようです。たくさん買ってくれる海外からのお客さんも、逃す可能性があります。また、一括では買えないけれど、分割やリボ払いなら買えそう…というお客さんも逃してしまうかもしれません。つまり加盟店となり、クレジットカードに対応することで、販売の機会や集客力が拡大するのですね。

また、実は現金をお店で管理するのは、意外と大変なことなのだそうです。たくさんの現金を扱ったり移動させるには、警備会社への依頼が必要になったりもしますし、レジに多額の現金を置くのは防犯上も危険です。またお釣りの受け渡しに時間のかかる現金での精算より、クレジットカードの方が早く決済できて、お客さんの回転数も上がります。お金の管理が楽になり、管理費が浮くのもメリットのひとつです。

カード会社のメリット

カード会社のメリット、収益はどこから出るのでしょうか?カード会社の主な収入源は以下の通りです。

◼︎加盟店からの手数料収入:加盟店は決済額の数%の手数料をカード会社に支払っています。加盟店手数料は、業種や国際ブランドによって違い、一般に客単価が高い業種は高い手数料が設定されているようです。この加盟店手数料がカード会社の大きな収入源になっています。

◼︎会員からの手数料収入:一括払いでクレジットカードの支払いをする場合は、会員は手数料を支払うことはありません。一括払い以外の支払い方法をとると、手数料が発生するようです。この会員からの手数料収入も、カード会社の大きな収入源になります。支払い回数が多くなるということは、長くお金を借りていると同じことなので、短い期間の返済よりも年利は高くなります。分割払いやリボ払いをするときは、このことを頭に入れておきましょう。

◼︎広告収入:Webサイトやメルマガなどの広告収入も収入源のひとつです。

◼︎カードの年会費:年会費無料のカードもありますが、ゴールドカードなどのステイタス性の高いカードは年会費が必要なものがほとんどです。

さて、次の章では、いよいよ実際にクレジットカードを初めて手にしようとしている人の、素朴な疑問に答えます!



初めてのカードのためのQ&A

ここで、初めてカードを持つという人のYahoo!知恵袋の質問をピックアップして、素朴で本質的な不安や疑問に答えてみようと思います!

どこで支払えばいいんですか?

クレジットカードの仕組みがわかりません。
楽天カード作ろうと思ってるんですけど、まずカードを手に入れて
カードで物を買うとしてその買った代金はいつ、どこに支払えばいいんですか?
調べてもでてこなくて。
銀行から引き落とされるとかですか?
簡単に説明お願いします。

出典:

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クレジットカードの引き落とし口座を設定してたのですが支払日になると勝手に口座から引き落とされる仕組みになっているのでしょうか?それとも違う方法で支払日にお金を振り込む形なのでしょうか?

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クレジットカードを作る時に、銀行口座の登録をします。クレジットカードで買った物の代金は、その登録した銀行口座から引き落とされます。カード会社に引き落とし銀行口座の登録をするということは、カードの利用金額はこの口座から引き落としてください、という意思表示と同じようなものなのです。

またコンビニ払いや宅配代引きのように、買い物の度にその都度請求が来て、代金を支払うわけではありません。約1ヶ月の間に利用した金額をまとめて集計し、後払いの形でカード会社が決めた支払日に引き落とされるのです。このまとめて集計される区切りの日を「締め日」または「締切日」といい、引き落としの日を「支払日」といいます。締め日と支払日はカード会社によって違います。

例えば、楽天カードの締切日は毎月末日で、支払いは翌月27日払いとなっています。その月の1日から月末(例:11月1日〜11月30日)までに使用した金額は、その月の利用金額として集計されまとめられます。そのまとめられた請求金額は、確定するとメールやwebなどによって確認することができます。

そして翌月の27日(例:12月27日)に自分で指定した金融機関の口座から引き落とされる、という仕組みになっています。支払日の前日(前営業日)までには入金を済ませ、残高不足にならないように気をつけましょう。自分のクレジットカードの、締め日と支払日を把握しておくことが大切だと思います。

ICカードや現金との違いとは?

つい最近クレジットカードの仕組みを知って感動しました!
口座から自動でお金が引かれるのですね!

SuicaなどのICカードとは違ってチャージの手間が省けていいですね!

そこでクレジットカード、ICカード、現金のメリットとデメリットを教えて下さい!

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学生時代から使う機会の多いSuicaなどのICカードと、クレジットカードを重ねる人は多いようですね。ICカード・現金・クレジットカードの違いは、いつその支払いをするか、と考えるといいかもしれません。つまり以下のような感じです。

◼︎ICカード:前もってチャージする
◼︎現金:現在、その場で品物やサービスと引き換える
◼︎クレジットカード:後払い

チャージが必要なICカードが先払いのイメージなのに対して、クレジットカードは後払いのシステムを採用しています。チャージの手間は省けますが、後で登録した銀行口座から利用分は引き落とされるので、銀行の残高が不足しないように注意する必要がありますね。どの支払いのタイミングにメリットがあるかは、時と場合によって違うと思うので、うまくこの3つを使い分けるといいかもしれませんね。

またもし落とした時のことを考えると、現金やICカードは落とした分、チャージしてある分だけの被害で済みますが、銀行口座と直結したクレジットカードは、限度額いっぱいまで不正利用される可能性があります。クレジットカードの管理には十分気をつけましょう。

残高がなくても買えるの?

クレジットカードの仕組みについて質問です。
今年ハタチなので、クレジットカードを持とうと思っているのですが、
カードで買い物をした場合、支払い時に口座の残高がなくても、引き落とし時にお金があれば大丈夫なのでしょうか?例えば10月に10万円の買い物を2回払いにした場合はその時口座預金に10万なくても引き落とされる11月と12月にお金があれば大丈夫なのでしょうか?

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そうです。クレジットカードは後払いなので、買い物をした日の銀行口座の残高は関係ありません。カード会社の決めた支払いの時までに引き落とし分の入金がされていればいいのです。

ただ、10月の買い物を2回払いにした時、11月と12月に引き落とされるとは限りません。クレジットカード会社の決めた締め日と支払日によっては、12月と1月かもしれません。自分のクレジットカードの締め日と支払日はしっかり把握しておいて、支払日の当日ではなく前営業日までには、口座に必要な残高がある状態にしておくといいと思います。

初めてのカードのための注意点

カードを手にしたらまず必ずやること

クレジットカードが届いたら、まず所定の欄に自分のサインをしましょう。 サインは漢字でもローマ字の筆記体でも構いません。ただ、買い物の際に本人確認のために繰り返し求められるものなので、もう二度と書けないような複雑なサインをするのはやめましょう。

サインがない場合は、もし不正使用された場合に損害額が補償されないそうです。トラブル対策のためにも、カードを手に入れたらすぐにサインをすることをお勧めします。

買い物をした時の注意

お店で買い物した際は、サインまたは暗証番号の入力をする前に、売上票の利用代金を確認する癖をつけましょう。サインをしたということは、その金額で間違いないと承認したということです。

売上票の控えをその場で捨てると、会員番号などの情報を第三者に拾われて、なりすましなどの不正の被害にあうことがあるそうです。きちんと保管し、カードの使用履歴を把握しておいて、後日カード会社から知らされる利用明細と照合させましょう。 また、とても大切なのが、支払期日を守るということです。引き落としの日と請求額をきちんと把握しておいて、銀行の口座残高が不足して引き落としがで出来ないといったことのないようにしましょう。それは、自分自身の信用を傷つける行為となってしまいます。もし引き落としが出来ないと、支払までの遅延損害金を払わなければならなくなるほか、カードも利用できなくなることがあります。

また将来家を買おうと思った時に、住宅ローンの審査に影響する場合があったりと、一度傷ついた信用を取り戻すのはとても難しいようです。お金がなかったわけではなくただのうっかりミスだったとしても、延滞の事実は消えません。残高不足にはくれぐれも気をつけましょう。

絶対にやってはいけないこと

カードは人に貸してはいけません。それはとても危険な行為だと思います。クレジットカードは、カードの発行を受けた名義人以外は使用できません。またトラブルにあった場合、貸した人が責任をとることになってしまいます。
 
また、クレジットカードやキャッシュカードの暗証番号は、決して人に知らせないようにしましょう。セキュリティのことを考えると、同じ暗証番号の使い回しも、できれば避けたほうがいいと思います。自分の財産を守るためには、万が一ということを考えて、危機管理を徹底する癖をつけるといいとのではないでしょうか。

保管の際に気をつけること

磁気ストライプカードと呼ばれるタイプのクレジットカードは、黒い帯のような磁気のストライプの部分で、カードの利用に必要な情報を管理しています。この磁気ストライブは他の磁気に対して弱く、磁石やテレビ、携帯電話などの磁気を帯びたものの近くに置くとダメージを受けてしまい、情報が読み取れなくなることがあります。カードケースに入れるなど、保管の場所や方法に気をつけましょう。

また万一の盗難や紛失に備えて、カード本体とは別の場所で、会員番号とカード会社の電話番号の控えを保管しておくことをお勧めします。カードを失くした場合、すぐにカード会社に連絡すれば、紛失手続きにより悪用を防止することができます。

まとめ

カードは打ち出の小槌ではない

初めてカードを手に入れることは、とても嬉しいことだと思います。持ち合わせの現金がなくても買い物ができ、サービスが受けられるクレジットカードは、魔法のように便利に思えてどんどん使いたくなるかもしれません。しかしそれは、単に後払いのシステムを使うということなのであって、カードは決して際限なく宝物が出てくる打ち出の小槌ではないようです。

カードを使うということは、後で必ず支払いますよ、と宣言していることと同じです。それを頭に入れて、クレジットカードの使用は計画的に行うことが必要なのではないでしょうか。

管理と把握を大切に!

カードを持つということは大人の仲間入り、ということですね!便利さの恩恵を受けるには、もれなく責任もついてくるようです。

自分のカードの使用履歴を把握し、きっちりと支払いをすることが大切です。自分の信用を傷つけないためにも、カードの締め日と支払日を知り、引き落としの時に口座残高が不足しないように気をつけましょう。きれいな支払いを続けることが、信用を積み重ねていくことになります。

それでは、快適なクレジットカードライフを楽しんでください!