貧乏生活苦~その傾向と共通点から抜け出し方まで

貧乏生活に苦しんでいる人!あなたは一人ではありませんよ。貧乏とは何か、どんな苦しみがあるのか、またその共通点をまとめてみました。



貧乏とは何か

「貧乏」と「貧困」は違う

「貧乏」とはそもそもどのような状態を意味するのでしょうか。「貧乏」と「貧困」は違います。「貧困」にはガイドラインがあるので、ある程度見極めるのが簡単です。

「貧困」は2つの種類に分けることができ、それらは「絶対的貧困」と「相対的貧困」と呼ばれています。そのどちらかに当てはまる状態であれば「貧困」ということになります。

絶対的貧困

絶対的貧困とは生活をするために必要な食べ物や衣類などが足りない状態を指します。なのでホームレスや発展途上国で満足な生活ができない人たちが多くこのカテゴリーに分類されます。戦時中や戦後の日本にもこのような人たちがたくさんいました。

相対的貧困

では相対的貧困とは何でしょうか。これは絶対的貧困と違い、お金がある程度あっても「住んでいる社会の中で普通の生活を送るのが苦しい」状態のことを言います。例えば月の収入が10万円あったとして、インドネシアであれば十分生活していける金額かもしれませんが、日本ではギリギリの状態になるでしょう。

生きていける分の食料が買えても子供の誕生日にプレゼントを買ってあげたり美容院に行ったりするお金が無くなる額です。そのような状態を相対的貧困と呼び、日本ではこのケースが増えているのです。

単純にお金が無い

上記のように定義づけられる経済的の苦しさは完全なる「貧困」ですが、「貧乏」にはこのような分かりやすいボーダーラインがありません。それでも単純にお金が無い状態を一般的に「貧乏」とわたしたちは呼んでいます。

必要なものが買えない。お金を理由に友達の誘いを断らなければならない。車の修理費が無いのでずっとバスで仕事へ行っている。何年も新しい洋服を買っていない。などはお金が無い、いわゆる貧乏と言っていいのではないでしょうか?

心が貧乏

逆に「貧乏」とは心の状態を指す場合もあります。ある程度の収入があるのに常にお金が無い、お金が無いと思っている、口に出して言っている。という人に出会ったことはありませんか?

女性を対象にしたあるアンケートによると年収4000万円あれば自分は貧乏でなくなると思っている人が一番多かったというのがあります。独身、家族関わらずです。独身の一人暮らしで年収4000万あれば確実に「貧困」ではありませんので、これは本人の見方しだいで「貧乏」から抜け出せそうです。

少し前に「金持ち父さん・貧乏父さん」という本が流行りましたよね。これに出てくる貧乏父さんは大学を出て良い仕事につきよい給料をもらい、一戸建ての家を持ちながらも常に「貧乏」と戦っているというキャラクターでした。逆に金持ち父さんは高卒で職を転々としたが投資などで資金を増やし、貯金にとらわれず欲しいものを買ったおかげで結局は楽しい人生を送ったのです。

つまり持ち金は少なくても自分が貧乏だと思わずに幸せに暮らしている人もいれば、お金があっても「貧乏だ」となげいてばかりいる人もいるのです。このようにものさしで測れないのが「貧乏」なのです。

金持ち父さん貧乏父さん



貧乏の生活苦~貧乏で一番つらいことって…

ではお金が無い、もしくは心が貧乏だとどのような苦労があるのでしょうか。実話を交えながら紹介していきたいと思います。

自己嫌悪に押しつぶされる

今まで貧乏な思いをしたことの無い人が、急に貧乏になると自己嫌悪や罪の呵責に追われとても苦しむことになります。責任感がある人ならその辛さは人一倍でしょう。家族や子どもがいればなおさらです。

どうしてこんなことになってしまったのか。どうして必要なものが買えないのか。お金が無くて情けない。お金が無いためにお金のある人よりも人間的価値が低い気がする、など事実ではない思考に押しつぶされてしまうのです。

ここでは著者の実際にいた友人の実体験から、普段私たちが気が付かないような貧乏のつらさを少しお話したいと思います。

Aさんの例「家にこもりがちになってしまった」

息子と保育園が同じだったお友達の話しです。明るくて子ども思いのとっても優しい、アクティブなお母さんだったAさん。お子さんが少しずつ保育園を休むようになってしまったので、ある日病気でもしているのかと聞いてみました。

すると実は旦那さんの自営業が上手くいっておらず、もう7カ月も収入が無いので貯金も底をつき生活が苦しいとのこと。そのため数々の苦労をされていたのです。

まず保育園を休みがちになってしまったのは2台あったうちの車の1台が故障し、修理代がないので歩いて保育園に通っていたが(旦那さんの仕事で車が必要、子どもと一緒だと歩くと40分かかるため子供が疲れてしまい途中で引き返すこともあるとのこと。

今は旦那さんの日雇いで暮らしているため入ってきたお金はほぼすべて旦那さんの仕事への交通費と食費で消えてしまい、家のローンと光熱費は親に建て替えてもらっているという状態ですので、傘が壊れても長靴が小さくなってしまっても新しいものを変えず、雨が降ると保育園に行くのが難しくなってしまうというのも原因だったようです。

ならばと公園で一緒に遊ぼうと誘うと嬉しそうにしてくれたものの、一時間ほどでもう帰ると言い出しました。他の子がおやつを持参しているのを見て、お子さんが「お腹が空いた」と駄々をこねだしたからでした。

もちろん私のおやつを分けようとしましたが「家に帰ればあるから」の一点張りで帰ってしまいました。お金が無い時って他人の優しさが同情に聞こえてしまい、逆に感に触ることがありますよね。

まだオムツをしている年齢でしたので、そのコストも大変だったと思います。布おむつに切り替えたので長時間の外出はおっくうそうでした。また乾燥機が壊れたとも聞きました。そうなるとおむつが乾くのにも時間がかかるのでほんとうにストレスだったと思います。

子どもが風邪を引いたなんて言ったらそれこそ大変ですよ。薬は買えない、栄養のあるものが食べさせられない。診察代は無い。親としては悲しくて情けなくて、こんなにつらいことはありませんよ。

携帯電話はとっくに止まっていたので、携帯が止まったときなんかは歩いてうちまで来て「明日の待ち合わせ場所どこだっけ?」なんてことも何回かありました。

このような事情からだんだんと引きこもりがちになってしまったAさんでした。ちなみに現在は旦那さんも新しい仕事を見つけて健康に暮らしています。

Bさんの例「鬱になり国に帰国」

大学在住中に大恋愛を経て国際結婚をしたBさん夫妻。旦那さんはアメリカはカルフォルニア出身でした。東京では生活費がかかり過ぎるということで関東の外れに家を買い、オンラインビジネスをしていました。

しかしやはり仕事が上手く行かなくなり、奥さんがパートに出るように。夫婦喧嘩が絶えなくなり離婚とまでは行かないものの、旦那さんの方はアメリカへ帰国、彼の両親と住むことになりました。現在旦那さんは仕事を探していて、落ち着いて自分のアパートを借りられるようになったら奥さんを日本から呼ぶとのことです。

経過を聞いていると旦那さんの方がどんどんネガティブになっており精神的にとても苦しんでいるようすが伺えました。男の人が家族を養えないと感じるプレッシャーってきっと女性の想像を超えるのでしょうね。前はよくしゃべって笑う楽しい旦那さんだったのに、帰国の前にはどんなイベントに誘っても来ることはなくとても無口になっていました。

貧乏による精神的ダメージ

二つの例を見てお分かりいただけるように、貧乏が私たちへ与えるダメージは物理的、身体的にはもちろんのこと、精神的なものが一番つらいように思います。「お金が全てではない」と人は口をそろえていうのに、お金が無くなると「無責任だ」とか「かわいそう」と言われる。なんだか矛盾しているように感じるのは私だけでしょうか…。

またこの2つの例は両方とも、元々はある水準かそれ以上の生活をしていた人たちが急にお金が無くなってしまった場合です。ですので貧乏が習慣化している場合、かなりの長期間続いている場合にはまた違った苦しみがあることでしょう。

貧乏で生活が苦しい人の共通点

では貧乏で生活が苦しい人たちになにか共通点はあるのでしょうか?

「何でも人のせいにする」…それってホント?

ネットで貧乏の人の共通点を探してみるとネガティブな言葉が出てくる、出てくる。中でも目に止まったのは「貧乏な人は何でも人のせいにしたがる」との意見。これって本当でしょうか?私はそうは思いません。

たしかに貧乏になると悲観的になったり、自分を責めてしまうなどネガティブになることはあると思います。他人が羨ましくなったり妬ましく思うのもうなずけます。

しかしなんでも人のせいにするのは貧乏な人だけでしょうか?お金持ちでもそのような性格の人はいるのではないでしょうか?人のせいにする人は貧乏であってもそうでなくても人生の成功率は低いような気がします。

助けを求めるのが苦手

貧乏なとき、とっても大変なのが「助けを求めること」。真面目で責任感があるほど自分が貧乏であることが受け入れなかったり、人や機関に援助を頼むことを嫌う傾向にあるのです。

失業中や借金の返済に追われているときお金がないことが恥ずかしいと思ったり人に同情されているのが嫌でなかなか相談できなかったり、生活保護の申請に踏みきれないケースが多くあるようです。自分がそのような状況に陥ってしまったのが許せないのでしょう。

また私たちの世代は80,90年代の高度成長期に幼少期だったこともあり、親としての期待が高い傾向にあるようです。「自分が10才のときには一軒家に住んでいた」、「親は大学に行かせてくれた」、「家族旅行に毎年行っていた」など思い出と今の現状を比べて苦しむ若い親も少なくありません。

しかし助けはつらい時にこそ頼まなければなりません。そして助けがいらなくなったら他の人を助けることで返していけばよいのです。

日本では「借り」を作ることがとても嫌われますが、外国ではそうではありません。人を無償で助けることは当たり前なのです。

助けを必要としている人が頼みやすい状況をつくってあげるのも優しさです。「牛乳安売りしてたから一本余分に買ってきたよ」と言ってあげる。「今度の休みに遊園地に行くんだけど、うちの子がどうしてもOO君と一緒に行きたいんだって。一緒に連れて行ってもいい?」などカジュアルな言葉で小さなヘルプをしてみてはいかがでしょう?

もし「その分のお金を払います」と言われたら「友達なんだから」「お互いさまだから」「じゃあ今度おねがいね」などと笑顔で言いましょう。

自分の価値を下げてしまう

これも実体験と実際によく聞く話に基づいた結果です。自分が貧乏なときって、そんなことは決してないのに、自分の価値が一般の人に比べて低いように感じたりするものです。

失業したり離婚のあとはそうでなくても自分に自信が無くなっているときです。再就職の大変さから自分の能力よりもずっと下の職業を選んでしまう人がとても多くいるのです。

私も子供が生まれてから夫の仕事がうまくいっていない時期は最低賃金の職種でさえ雇ってもらえないような気がしたものです。私の姑は大学院を出ている人ですが、夫が幼くシングルマザーだったときはゴミ拾いの仕事をしようと本気で考えていたと言っていました。

ゴミ拾いや最低賃金の仕事が悪いといっているわけでは決してありません。どれも社会に必要な大切な職種だと思います。しかし家族を養うために、次のキャリアのために、自分の心の健康のために、自分の能力に合った最高の仕事を見つけることはやはり大切なのではないでしょうか。

好きな仕事をしている人なんて少ないと言われるけれど、私はやはりいくつになっても自分が幸せだと感じられる職業についていたいと思います。自分は重要な人材なんだ!自分は立派に社会に貢献できるんだ!と信じて自己評価を高く持っていたいものです。



貧乏から抜け出す方法

助けを求める

上記にも書きましたが、貧乏であることを恥ずかしいと感じずに助けが必要なときは求めましょう。生活保護や他のプログラムを自分の地が足につくまでは大いに利用し貧乏から抜け出す努力をしてみましょう。パートに出る間に子どもを見てもらえる家族や親せき、近所の人がいたら頼んでみましょう。

貧乏なときは孤独になりがちです。早く貧乏から抜け出せばお返しも早くできるのですからそれを希望に頑張ってみましょう。

条件の良い仕事につく

給料が高く福利厚生がしっかりしているなど、可能な限り条件の良い仕事につきましょう。自分はこれくらいの仕事しかできない、と考えず
私にもできる!とポジティブな態度で面接に臨みましょう。自信のある態度は責任感があり頼もしい印象を与えます。

健康に気を付ける

医療費は高額になりますし、先延ばしにするともっとかかる場合もあります。貧乏なときほど安くて健康によい食べ物を食べるようにし、睡眠をきちんととりましょう。また歯も大切にしましょう。歯は脳と密に関係がありますので単純に歯ブラシを頻繁にすることで当面の歯医者代だけでなく、将来の医療費の節約にもなるのです。

まとめ

今回は貧乏な生活の苦しさと貧乏な人の共通点をまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?貧困レベルではなくても貧乏な心境に陥ったことのある人は多くいらっしゃるのではないでしょうか。

私は大人になって結婚し、子供を持ってから実は多くの家庭で同じような悩みを抱えているんだということに気が付くのに大分時間がかかりました。みなさん家計をきちんとされていると思っていたのです。

しかしママ友と一度仲がよくなり腹を割って話せるようになると実はどこも同じようなものでした。なので貧乏って恥ずかしいことではないと思うようになりました。「給料日まで待ってね」と誘いを断ることもできるようになりました。

どんな状況であれ信頼できる友達と家族のサポート、それから地域の人々の支えがとても大切だな、そして自分もできる限り優しく思いやりをもっていたいなと思います。