クレジットカードを退会する前に気を付けたいこと

財布の中に何枚、クレジットカードが入っていますか。私は8枚もありました。ついつい特典に引かれて入会したけれど、使っていないカードを、処分したいと思う人も多いとおもいます。でも、退会することに伴うリスクは、ないのでしょうか。退会後の審査に影響のないようにするには、どうしたらいいのでしょうか。



まずは電話1本

引きとめられたら、どうしよう

クレジットカードを退会、解約するときに、まず考えるのは、「引きとめられて解約できなかったらどうしよう」ではないでしょうか。

各カード会社のホームページを見ると、住所変更などはネットでできるのに、退会、解約は、電話でお手続きになっています。電話だと、オペレーターの人にいろいろ言われて、結局退会できないのでは、と思われがちですが、そういう心配なく退会、解約できます。

退会したいカードの裏面にある電話番号に電話をし、退会、解約の意志を伝え、必要事項を確認するだけです。「なぜ解約したいのか」という簡単なアンケートのような質問と、クレジットカードに付随するサービスがなくなることの確認になります。カードによっては、自動音声の場合もあります。

イオンカードでは、ネットで脱退用紙を請求し郵送で送る、という方法もあります。

自分の持っているカードは、どのように退会、解約できるのか確認すると、意外に簡単にできることが分かります。

よくあるご質問 -MUFGカード(UFJカード含む)-
参照元:三菱UFJニコスカード(2015年12月著者調べ)

クレジットカードを脱会したいのですが。|暮らしのマネーサイト
参照元:イオンカード(2015年12月著者調べ)

よくあるご質問の詳細 -カードを退会(解約)方法を教えてください。 | 三井住友カード株式会社
参照元:三井住友カード株式会社(2015年12月著者調べ)

退会したクレカの処分

電話での退会、解約が終了した後、オペレーターの方に「カードは、はさみで切って処分してください」と言われます。退会、解約している時点で、そのカードは利用できなくなっていますが、確実に処分するために、カードにはさみを入れます。

カードにはさみを入れるところですが、ICチップと磁気ストライプの部分になります。その2か所をできるだけ小さく切ることができたらいいのですが、プラスチックをはさみできるには、意外と難しいので、シュレッタ-がお勧めです。CDを粉砕できるタイプのシュレッタ-なら、カードを粉々にしてくれます。

そして、切ったカードは、一度に捨てず、何回かに分けて捨てれば安心です。



クレジットカードを退会する前に気を付けたいこと

思っていたよりも簡単に、クレジットカードの退会はできます。しかし、今後、クレジットカードを利用するためにも、退会後の審査に影響を与えることのないよう、気を付けたいことがあります。

入会してから、どのくらいの期間たちましたか?

入会した直後に退会することは、避けたいものです。カード会社は、クレジットカードを利用してもらって利益を得ている企業です。入会して利用してもらうために、特典を用意しています。特典、審査などにコストをかけているのに、特典狙いで、一度も利用することなく入会後すぐ退会されては、企業として成り立ちません。一度なら影響がないですが、特典狙いで入会直後の退会を繰り返す申込者は、カード会社に悪い印象を与えかねません。

そうならないためにも、カード発行後半年は、退会を避けるべきです。また、一度退会してしまうと、一定期間、再入会できないカードもありますので、気を付けましょう。

また、カードを申し込むには、いろいろ理由はあると思いますが、退会を繰り返さないためにも、入会の時点で、よく検討することが大切です。

支払は、全部済んでいますか

クレジットカードを退会するときは、支払がすべて払い終わっているかが、重要になってきます。カード会社によっては、退会時にリボ払い、分割払いの未払い金を一括で支払わなければなりません。退会すれば、未払い金を支払わなくてもいい、と誤解されている方もいますが、それは間違いです。

未払い金が残っている場合、2つの退会方法があります。
・未払い金を完済してから退会
・クレジットカードを使えなくして、完済してから本解約する解約予約

カード会社によって対応がかわりますので、規約の確認や、カード会社に問い合わせてみましょう。

できれば支払いたくない

年会費のかかるクレジットカードは、次の年会費を払わずに、退会したいと思いますよね。うっかり忘れて、年会費の請求が来たときに退会しても、年会費は支払わなければなりません。いつまでに退会を伝えたら年会費を払わずにすむか、カード会社に確認することをお勧めします。

退会する前に、準備すること

必ず変更をしておくこと

公共料金や携帯電話料金などを、クレジットカードで支払っている人も多いとおもいます。退会するカードで支払っている場合は、引き落としを行っている、電力会社や携帯電話会社などに問い合わせて、クレジットカードの変更を行いましょう。

特に端末を分割払いにしているスマホ、携帯電話の料金は、気を付けなければなりません。本体の料金を含む携帯電話料金の支払いが遅れると、指定信用情報機関に一定期間残り、クレジットカードが利用できなくなることもあるので、忘れずに、引き落とすクレジットカードを変更しておきましょう。

クレジットのルールをチェック | 消費者のみなさまへ | 一般社団法人日本クレジット協会
参照元:一般社団法人日本クレジット協会(2015年12月著者調べ)

ETCカードも、もちろん使えなくなります。

退会するクレジットカードに、家族カード、ETCカードを作っていませんか。退会するカードが親カードの家族カード、ETCカードは、当たり前ですが、無効になります。

特に、ETCカードが無効になっていた場合は、開いていないETCゲートを突破してしまう可能性があります。ETCを利用する人は、他のクレジットカードでETCカードを発行してもらいましょう。

退会してなくなる前に

退会すると、それまで貯めていたポイントがなくなります。カードの明細書や、専用サイトにアクセス、カード会社に問い合わせをするなど、貯まったポイントを確認し、使えるポイントは、使い切りましょう。



自分の意志ではない強制退会とは

強制退会とは、どういうことですか

自分の意志ではなく、カード会社から強制的に退会させられることもあります。「強制退会」とは、カード会員の了承を得ることなく、カード会社の判断によって一方的にクレジットカードの利用サービスを打ち切ることをさします。

強制退会の理由の主な理由は3つあります。
・延滞した場合
・利用者の信用力に変化があった場合
・クレカの不正利用があった場合

延滞したといっても、1回はうっかりとして処理されますが、頻繁に延滞する、30日以上延滞が続くと、カード会社は非常に厳しい対応をとります。また、そのような状況をみて、経済的困窮していると判断されます。

また、カードを入会するときに信用力を審査されますが、カードが発行された後も、定期的に利用者の信用力をチェックします。申込書に記入した属性に変更があったのに報告しない、また、他社の利用で、マイナスな情報が個人信用情報機関を介して発覚した場合は、厳しく対応されます。

そして、クレカの不正利用があった場合とは、本会員以外でのカード利用や、クレジットカードの現金化が発覚したときは、強制退会させられます。

ブラックリストにのってしまうのか

強制的に退会させられた場合、いわゆるブラックリストにのってしまうのではないか、という不安がありますよね。ブラックリストにのる」とは、個人信用情報機関に登録されている自分の信用情報に、延滞などの金融事故情報が記録として残ることをさします。

主に利用代金の支払いをしないまま、61日以上経過した場合、カード会社が信用情報機関に事故情報として連絡し、信用情報機関はその事故情報を登録します。一度でも自分の信用情報に事故情報として登録されてしまうと、最低5年はクレジットカードを作ったり、ローンを組んだりすることはできなくなります。

延滞期間が、61日未満であれば、信用情報に事故情報として登録されませんが、直近の24カ月の返済履歴は登録されているので、2年間は、延滞した記録が残ります。この場合、新たにクレジットカードを申し込みや、ローンを組もうとしても、審査に落とされる可能性は高くなります。

自分の信用情報がどのようになっているか、個人信用情報機関に自分の信用情報の開示を求めて、確認してみてはどうでしょうか。

指定信用情報機関のCIC
参照元:CIC(指定信用情報機関)(2015年12月著者調べ)

クレジットカードに入会するときも、退会するときも

世の中には、さまざまなクレジットカードがあります。また、カード会社は、ひとりでも多くの人に入会し、利用してもらうために、特典やサービスを用意しています。自分の持っているクレジットカードにない特典やサービスがあれば、入会したくなりますよね。

退会するつもりで入会する人はいないと思います。しかし、「新規発行で2,000円のポイントポイントプレゼント」などの特典狙いで頻繁に入会直後の退会を繰り返すことは、カード会社に悪い印象を与えます。そうなると、今後カードの審査に落とされることがあるかもしれません。入会する前に、そのカードがどの程度必要か検討した上で、カードの入会をすることを個人的におすすめします。