自動車購入前に知っておきたい、オートローンの審査基準とは?

18歳になり運転免許を取った。結婚して子供が生まれた。子供が自立して夫婦だけの生活になった。そのようなライフステージの変化とともに、ニーズが変わっていくのが自動車です。自動車をキャッシュで買うことは若いうちはなかなか難しいものです。自動車社会と不可分のオートローン。今回はオートローンの審査についてご説明します。



オートローンの審査基準とは

オートローンの審査基準についてご説明します。
まずは、申込規準を満たしているか確認をする必要があります。

オートローンは自動車を購入するという目的の他にも、多様なお金の使い道ができるものもあります。
また、成人しなければ申し込めないものや、18歳から申し込めるものと、商品によってかなり差異がありますので、ご自分の用途や状況に合わせてローンの申し込みができるか確認が必要です。

参照:オリコホームページ(2015年11月筆者調べ)



申込規準を満たすか確認しよう

オートローンのみならず、すべての融資において一番最初に審査の基準となるのは申込規準を満たしているかです。

・年齢が基準内か
・働いているか
・運転免許証は持っているか
・資金使途が適正か

などの審査以前の申込人としての資格を満たしているかどうかです。

通常のローンは未成年者が申し込むことはできません。
しかし、消費者金融や信販系のローンの中には、運転免許を18歳から取得できるという関係上、親が連帯保証人になることを条件に18歳以上からの申込が可能なローンもあります。
銀行でのオートローンの借入は通常20歳以上からというものが多いようです。

また、オートローンは働いて所得がある人以外は組むことができません。
金額が百万円を超えるようなことが珍しくないこと、また、返済が数年間にわたることが通常であるため、安定的な収入がある人以外の借入は難しいためです。

オートローンは基本的に本人名義の車を本人名義のローンで購入するということが条件になってきます。
そのため、運転免許証を保有していることが前提になってきますので、運転免許証の提出を求められる場合が多いようです。

資金使途というのは、お金の使い道です。
銀行のオートローンは自動車の購入費用の他に、車検費用、車の修理費用、運転免許証の取得費用、他のオートローンの借り換え、中には自宅にカーポートを建設する費用にまで使えるローンもあるようです。

この資金使途については銀行ごとにオートローンで利用できるか否かに差異があります。
ご自分の希望するお金の使い道がオートローンで取り扱い可能か、知らべてみるのがよさようです。
銀行のオートローンは金利がかなり低く設定されているため、お得になるためです。

申込規準を満たしたら、審査へと進んでいきましょう。

信用情報とは

オートローンだけでなく、審査の際に一番最初に審査され、最も重要なポイントが「信用情報」です。

信用情報とは

・過去の借入の事故情報(事故とは:過去の借入で数ヵ月にわたる長期の延滞、借りたお金を一度に全部返してくださいという通告がくる期限の利益喪失、保証会社にお金を立て替えて返済してもえらう代位弁済、個人再生、自己破産等のことを指す)
・現在の借入金の状況と返済状況
・最近数ヵ月間のローンの申し込み状況

等が記録されているものです。

このうち、事故情報が登録されている状態がいわゆる「ブラックリストに入った」と言われる状況であり、ブラックリストなるリストが存在するわけではありません。

この、事故情報がある場合は、オートローンであれ、カードローンも住宅ローンも借りることはできないようです。

この事故情報、8年すると消えるとか、10年すると消えるとか様々な話がありますが、実際に何年で消えるかは明確ではありません。
しかし、ローンの審査をする際に過去8年分の情報を照会したり、ローンによっては5年分の情報を照会したりしていますので、該当の年限内に事故情報が記録されていなければ、審査には影響されません。

また、現在の借入状況について、多重債務者でないか、返済が給料の範囲内で無理ないかなどを確認し、自社の規準に合わせて審査しています。

信用情報には直近半年間程度のローンの申込状況が記録されていると言われています。
この申込状況が1月で3回を超えると審査に通るのが難しくなるようです。
短期間の間に何本ものローンの申し込んでいる人は信用できないということでしょう。

このような人を申込ブラックなどと言います。

以上、信用情報は、審査の入り口です。
年収や勤務先や年齢などで判断する前の入り口段階です。

信用情報はその人のお金に関する人格を反映しているものですので、この入り口を通過すると、金額はともかくとして審査に通過する可能性がかなり高くなる傾向にあるようです。



年収

次に年収についてご説明します。

車と言っても値段がピンキリであるため、オートローンは欲しい車の値段によって借入額や毎月返済額が変わってきます。

給料に対して、あまりに無理な返済になってしまうようなローンを組むことはできませんが、カードローンやフリーローンに比べて大きな金額を借りることはオートローンの場合は可能であることが多いようです。

・返済期間が最長10年程度と長めに設定されていること
・高額な車ほど、購入者が車を大切にする傾向になるため、遅れなく返済する蓋然性が高いこと
・車を売却して返済に充てることが容易であることなどの理由からです

目安とすれば

・借入金額は年収と同程度
・年間返済額は年収の30%~40%くらい

が限度ではないでしょうか?

また、勤続年数はさほど大切ではないようです。

勤務先が安定していて、自動車の購入に必然性があり、給与明細がしっかりと作成されている、できれば社会保険加入のような場合は、信用情報に問題がなければ十分に審査のテーブルに乗ることができるでしょう。

勤務先と勤続年数

まず、勤続年数についてご説明します。

結論的には長いほうが審査には有利になるようです。
また、ローンの返済が長期になるような場合は、勤続年数が短いと数年間安定して返済していく見込みが立ちづらいため、審査にはマイナスになる傾向にあります。
しかし、さほど審査に大きな影響を及ぼすことではないようです。

次に勤務先についてご説明します。
勤務先も給与が安定して出ていれば、それほど審査に影響しないでしょう。
住宅ローンのように上場企業のサラリーマンや公務員のほうが金利や保証料の面で得をするといったことはさほどないようです。

返済にボーナス払いを使用する場合には、安定的にボーナスが出るような会社なのかを審査されることはあるようです。

勤務先が大企業や公務員で審査に有利になるでしょうが、基本的には信用状態と年収で判断するウェイトが高いようです。

銀行でオートローンを組んだ場合は保証料がかかる

今、銀行はほぼすべてのローンで保証会社の保証をつけないと融資を行いません。
住宅ローンやカードローン、そして車のローンも例外ではありません。

オートローンには保証会社の保証が必要ですが、保証会社の保証を得るためには審査が必要です。
そして保証会社は前述したような基準で審査を行っています。

銀行はローンの申込内容を保証会社に送り、保証会社が審査を行い、保証会社の審査に通過してから、銀行が審査をします。
しかし、銀行は保証会社の保証が通過してしまえば、ほぼ融資を行うため、実質的に審査を行っているのは保証会社です。

この保証会社には保証料を払う必要があります。
保証料は通常1%前後です。

具体的には(保証料1%の場合)

・100万円を5年ローンで組んだ場合・・・25,580円
・200万円を5年ローンで組んだ場合・・・51,220円

が必要になります。

この保証料は一括で払うこともできますし、商品によっては金利に含まれているものもあります。
また、信販会社や消費者金融でのローンの場合は保証料は発生しないようです。

銀行のオートローンの金利は多くは1%後半と非常に低金利ですが、別途保証料が必要になりますので、注意が必要です。

総量規制には該当しない

平成22年の貸金業法改正から、消費者金融や信販会社からお金を借りる際は、年収の3分の1を超える借入は不可能となりました。これを「総量規制」と言います。

総量規制は使い道に制限のない借入の限度額を法律で規制したものです。
そのため、住宅ローンや自動車ローンは総量規制の対象外です。

オートローンを消費者金融や信販会社で組もうと思った時には、年収の3分の1を超えるか否かを気にする必要はありません。

参照:金融庁ホームページ(2015年11月筆者調べ)

信販系のローン(アドオン方式)の注意点

信販系のローンを組む際には1つだけ注意点があるため、ご説明します。

例えば

①200万円の自動車を金利2%5年で組むとします。(保証料は考えません)
②毎月返済額は、元利均等方式で35,055円
③総支払額は2,103,300円(35,055円×60か月)

となります。
通常銀行などでローンを組む際は
最初に2,000,000円のローンを組みます。
そこに毎月利息が乗っかって、60回払い終わった時の総支払額が2,103,300円になります。

信販会社などでよく使われるアドオン方式の場合
最初に2,103,300円のローンを組みます。
それを60分割して毎月返済額が35,055円になります。

60回ずっと払っていくのであれば、総支払額は変わりません。

しかし

仮に、ローンを組んだ翌日にやっぱり1度に返済する
といった場合

銀行などの場合は元本2,000,000万円に1日分の利息をつけて返済すればいいことになります。

しかし

アドオン方式の場合は2,103,300円支払わなければなりません。
1日借りただけでも、この先5年分の利息も負担しなければならないのです。

このように、5年で組んだら、5年先の利息まで元本に加算されているのがアドオン方式であるため、アドオン方式で組んだ場合、一括返済で利息の負担をなくすこともできなければ、金利の低いローンに借り換えて、利息の負担を軽減することもできません。

むしろ、借り換えの場合は、利息が加算された元本に、さらに利息が加算されることになりますので、アドオン方式を借りる際には、注意が必要です。

残価設定型ローン

残価設定型とは、車の金額の半分だけローンを組むという方法です。
200万円の車の場合、100万円だけローンを組み、期間終了後は新しい車に乗り換えるか、車を買い取るかを選択するという方法です。

非常に低負担で新車に乗ることができるため、近年人気ですが、注意が必要です。

それは、残価設定型ローンというのは要するにリース契約です。
期間中、自動車は自分名義にはなりません。
そのため、銀行などで残価設定に支払うお金をオートローン等の低金利で購入することはできません。

また、期間が終了したら、新たな残価設定型ローンを組むか、乗っていた車を買い取るかどちらかの選択を迫られることになります。

リース契約を締結し続ければいつも新車に乗れるというのが残価設定型のローンのメリットです。
しかし、一度組んだらどこかで車を買い取らない限りは延々とリースが続いていくのが残価設定型ローンであるため、ローンを組む際には十分にご検討されることをおすすめします。

まとめ

オートローンは金利が低く、あまり所得の多くない人でも、借入を行うことができる商品です。
また、自動車のディーラーによっては、ここでローンを組むと、オプションをつけてくれるとか、値引きしてくれるなどの提案があります。

近年、ディーラーで扱っている信販系のローンの金利もだいぶ低利にはなってきましたが、それでも銀行のほうが低利であったり、信販系はアドオン方式であったりします。

通常、金利は銀行のほうが低利に設定されているのが一般的ですが、金利の負担と、ディーラーでローンを組んだ際についてくるオプション等の金額ををしっかり比較してみることをおすすめします。
自動車を購入する際のローンの比較はあまりしていない人が大半のようですが、返済が長期にわたる商品であり、その後の生活設計にも大きく影響を及ぼすものです。

オートローンを組む際には、自分のローンの金利や利息の付加方式はどうなっているかは知っておいた方がよいでしょう。
今借りているローンを車を売ったお金で完済して、新しい車をローンで購入したいというような場合に役に立ちます。 ※本記事は一般的な情報に過ぎず、適用法令等の改正、前提事実や個人状況の違いおよび変化によって、掲載内容と実際の結果が異なってしまう可能性があります。従って本記事の掲載内容については一切の責任を負いかねますので、内容の解釈や実践はご自身の責任で行い、専門家に相談されることを推奨いたします。