もしかしてうちも貧困家庭?!気になるその年収と生活を大調査!

「あ~今月も赤字!あっちもこっちも支払いだらけ!」…と、それならまだまだ大丈夫かもしれない?みなさん貧困家庭という言葉をご存知でしょうか。年収がどのくらいの家庭を指しどんな生活をしているのか…気になりませんか?人に聞けないお金の話、こっそり教えちゃいます。



貧困家庭の年収で暮らす家族

貧困家庭という言葉をそのまま受けとると貧しさから困っている家庭となりますが、実は貧困には「相対的貧困」と「絶対的貧困」の2種類があります。

●貧困の種類●
・相対的貧困:世帯の平均収入の50%以下の家庭
・絶対的貧困:衣食住の確保が難しく普通に生活するのが困難で生死に関わる家庭

ということは、餓えに苦しみ電気やガス水道に困っているだけが貧困ではないということです。世界中の社会福祉や経済向上の推進活動を行っている国際機関、経済協力開発機構(OECD)では手取り所得からみる貧困家庭の定義を以下の通り定めています。

●相対貧困率●
・1人世帯年収:122万円以下
・2人世帯年収:173万円以下
・3人世帯年収:211万円以下
・4人世帯年収:244万円以下

上記は子どもを含めた家族の人数で考えます。日本の国民生活基礎調査によると、4人世帯のちょうど真ん中の年収は448万円なので224万円前後が相対的貧困家庭となります。貧困家庭では1日の1人分の食費が300円未満の家庭が半数以上あり、主食副菜などを十分に与えられず子どもの栄養不足がみられる家庭が8割以上にも及ぶといわれています。住んでいる地域の環境等によって多少前後しますが、その地域のおおよその平均的な生活レベル(手取り額)よりも著しく低い収入の家庭のことを指すようです。

持ち家があり子どもを幼稚園に通わせ旦那さんはスーツを着て毎朝出勤し…そんなどこにでもあるような家庭でも、実は周りからはわからない「見えない貧困家庭」である可能性があります。しかしほとんどの人がこの現状を知らないのも事実なのです。また、そのような貧困家庭に育つ子どもが近年増加傾向にあり「子どもの貧困」とよばれています。 2012年に厚生労働省から「子どもの相対的貧困率」が発表されましたが、その数字はなんと過去最悪の16.3%で、18歳未満の子どもの6人に1人が貧困であるとの結果が出ました。例にすると、30人のクラスに貧困の子が約5人いるということになりますね。そう考えるととても多い気がします。その貧困の子と一般家庭の子とで、教育・生活・健康面で格差が出始めているようです。

経済協力開発機構、OECDとは?
参照元:経済産業省HP(2015年11月時点、著者調べ)

調査の概要|厚生労働省
参照元:厚生労働省HP(2015年11月時点、著者調べ)

貧困家庭の増加

「貧困の子」が増えた理由は「貧困家庭の増加」でありそこにはいくつかの家庭状況があげられていました。

●ひとり親世帯●
ひとつめはひとり親世帯の増加です。ひとり親世帯の母子家庭の場合、母親の収入がアルバイト程度しかない家庭がおよそ4割で、母親が就業しておらず無収入の家庭が2割ほどあるようです。そのため世帯収入が上がらずその家庭の子が貧困となるようです。母子世帯が増加するとそれに伴い子どもの貧困率は上昇傾向にありました。しかし母子家庭や父子家庭でも働いて十分な収入を得ていたり祖父母との同居により貧困家庭ではない世帯も多くあります。

●雇用の多様化●
ふたつめは夫婦世帯の収入の減少です。子どもを産んで育てるにはある程度の経済力が必要です。しかし若くして父母になり高所得の就職先がないことや、派遣・アルバイト・非正規雇用など多様化した働き方により、安定した収入を確保できず低所得層が拡大し世帯収入が低くなったのが原因としてあげられています。共働きで家庭をやりくりしている子育世帯では、父母のどちらかが怪我や病気、または解雇されて職を離れたときに突如貧困状態に陥ってしまうことがあります。そうならないためにも貯められるときにある程度の蓄えを残しておきたいものですね。

平成23年度全国母子世帯等調査結果報告|厚生労働省
参照元:厚生労働省HP(2015年11月、者調べ)



貧困家庭の現状

さて、貧困家庭の子と一般家庭の子とで格差が出始めているといいましたが、具体的にどのようなことがあるのかみていきましょう。

貧困家庭の収入と学力格差

子どもが高校や大学になった時点の収入や蓄えによって学校の選択や、進学できる・できないが決まってきます。教育費は平均的な世帯収入の1/2超を占めているため教育費と収入は直結しているといわれています。また義務教育のうち公立では授業料や教科書が無償となっていますが、学校費用はそれだけではありません。学年が上がるにつれ必要となる学校用品や6年生の大切な思い出となる修学旅行積み立て、毎月の給食費やPTA活動費など様々な費用がかかります。給食に関しては児童手当からの天引きを行うようになりました。また学校用品費や放課後児童クラブの利用料金などについては費用軽減措置の手続きもあります。

●学校の諸経費用
・公立小学校/年間約10万円
・公立中学校/年間約17万円

●大学卒業までに家庭の負担額
・幼稚園~高校まで公立その後国立大学に進学した場合
【約1,000万円】
・幼稚園~大学まですべて私立の場合
【約2,300万円】

このような教育にかかる負担は親の経済力によって大きく左右されます。子どもが学びたくても親の経済的貧困から学校内外の教育を十分に受けることができず、低学力・低学歴になってしまい、そういった子どもは、大きくなっても所得の低い職業につかざるを得なくなり貧困の連鎖が生まれるといわれています。

食事の大切さ

学校で出されている給食には成長期の子どもたちに必要な栄養素がふんだんに入っています。もし朝晩の食事で栄養が不足しがちでも、学校給食はそれをカバーしてくれるほどの栄養と愛情が入っています。ひと昔前とは献立も変わり、世界各国の料理や地元の食材を使った郷土料理が出るなど、ただ栄養満点というだけでなく食に興味が湧いてくる内容となっています。学校給食を通して「食事は楽しくて美味しい!」ということを、独りで食事をとる子どもや食事は空腹を満たすためだけのものとなっている子どもたちに伝えていきたいのだと思います。 しかしながら、2010年に文部科学省の学習状況調査から「毎日朝食を摂る児童生徒ほど、学力調査の得点が高い傾向がある」と発表されました。学校の授業は主に午前中にありますよね。朝食をしっかり食べている子どもは授業にも積極的で前向きであるが、貧困の理由から朝食を食べられない子どもは、午前中のやる気も少なく学力向上の妨げになっているといわれています。朝を抜いても給食で栄養は少し補えるかもしれませんが、子どもの活力のために少しでも何か口にさせたいものですね。お寝坊の子どもを持つ母にも悩みの種です。

第1章 家計負担の現状と教育投資の水準:文部科学省
参照元:文部科学省HP(2015年11月、著者調べ)

貧困家庭に暮らす人の健康

学校では貧困家庭の子どもの健康が問題視されています。

金銭的に余裕がなく歯医者に行けず歯がボロボロになってしまった児童。視力矯正が必要だが眼科に定期的に通えずまた眼鏡を買う余裕がなく視力がどんどん低下していく児童。補聴器が必要だがなくしてしまい新たに買うことができない児童。こういった貧困からくる健康面での問題は大人にもあるようです。

食費を極端に削ることから食事の栄養バランスが崩れ病気にかかりやすくなり、少しの体調不良でも回復しにくい傾向があるようです。日々の生活に追われる親は子どもの体調悪化にも気づきにくく、また気づいていても、病院に通う時間を取れず入院するほど悪化してしまうケースも多いそうです。同時に親側も自分の体調不良や少しの痛みなどでは病院に行くのをためらい、悪化させてしまうこともあるようです。

貧困家庭と年収

貧困家庭とは、ただ単に日々の生活や衣食住に困っている家庭だけではないことがお分かりいただけたかと思います。普通に働いて生活をしていても、勤め先からの解雇や怪我病気による休職、または離婚・死別など様々な理由から突然貧困家庭に陥ってしまう可能性が誰にでもあります。そうなった場合に備えて普段からほんの少しずつでも良いので貯金に回したり、いざというときのために資格を取得したりと、少しの行動で未来が変わるかもしれませんね。備えあれば患いなし!著者である私自身もUpInを参考にして節約に力をいれていきたいと思います。 ※本記事の情報は一般的または筆者個人の調査によるものです。法令などの改正、前提事実や故人の状況の違いや変化によって、掲載内容と実際の結果が異なってしまう可能性があります。従って本記事の掲載内容については一切の責任を負いかねますので、内容の解釈や実践はご自身の責任で行い、専門家にご相談されることを推奨いたします。