<ふるさと納税 一覧>乗り遅れた!と思った人必見の基礎知識

最近よく聞く「ふるさと納税」。「こんな豪華なステーキ肉をもらった!」とか「誰でもできる節税法!」と聞くもののイマイチまだよくわからない・・・そんな方いませんか?難しそうに見えますが、内容もやり方も意外と簡単!個人にもメリットの多い「ふるさと納税」、キホンを知って今日からさっそく始めてみましょう!



そもそも、ふるさと納税って?

「納税」というより「寄附」!

「ふるさと納税?自分が生まれた町に税金を払うの?」と思われそうですが、実際は「寄附」をすることで地域を応援していこうという制度なんです。好きな自治体を選んで寄附を行い、その金額を本来おさめるべき所得税と住民税から引いてもらうというもの。具体的には、寄附した金額のうち2,000円を越える部分について、所得税と住民税から原則として全額が控除される(差し引かれる)制度です。

地方のふるさとで生まれ育ち、進学や就職を機に都市へ移る人が多い現代。都市には多くの税金が入りますが、地方自治体にはなかなか入ってこない実態があります。都市と地方自治体の税収面での格差を埋めるため、ふるさと納税は平成20年にスタートしました。

なんと言っても気になるのは、寄附を受けた自治体から届くお肉や海鮮、果物といった「返礼品」!実質負担2,000円でその2~3倍の6,000円相当の品がもらえるかもしれないとあって、ここ数年爆発的に関心を集めているのです。



しないと損!なワケ

特産品で美味しく節約!

ふるさと納税をするとなったら「やっぱりお目当ては返礼品!」という方も多いのではないでしょうか。この「返礼品」とは、寄附してくれた人へのお礼として各自治体から送られる特産品などのこと。

返礼品は自治体によって様々ですが、例えば茨城県稲敷市のように1万円の寄附(実質の負担額は2,000円)で「お米25kg」を送ってくれる市や(残念ながら平成27年7月で受付終了しています)、山形県天童市のように「1万円以上の寄付で5000円相当の和牛肉」を送ってくれる太っ腹な特典を出している自治体もあり、実質2,000円で豪華な特産品をゲットできる可能性があるんです!これは家計には大助かりですね。

総務省発表の「ふるさと納税に関する現況調査結果について」によると、平成27年時点で返礼品を送付している・または送付予定と答えた自治体は全体の86%以上、合計1,545団体にのぼります。

ちなみに、返礼品を送付していると答えた自治体のうち約63%にあたる1,130団体が、飲食料品の特産品を送付していると回答しています。返礼品は自治体によって品目や数量も異なるので、自分にあったオトクな1品を見つけたいですね!

ふるさと納税に関する現況調査結果について
参照元:総務省(平成27年11月著者調べ)

税金を少なくできるチャンス!

節税って、自営業の人や一部のお金持ちがするものというイメージがありませんか?実はふるさと納税を使うことで、おさめる税金を少なくすることができるんです。

繰り返しになりますが、ふるさと納税とは好きな自治体に寄付を行い、その寄附した額のうち2,000円を越える部分について、所得税と住民税から原則として全額が控除される制度です。「控除」というのは「ある金額から、一定の金額を差し引くこと」です。

つまり自治体に「寄附」した金額が、本来おさめるべき所得税と住民税から差し引かれ、おさめる税金が少なくなるのです。「それじゃ、できるだけ多く寄附すれば所得税と住民税をゼロにできるの?」と思ってしまいますが、残念ながら無制限に差し引いてくれるわけではありません。いくらまで差し引いてもらえるか(控除上限額)は、その人の収入や家族構成によって決まっています。

なお、どんな人でも最低2,000円は負担しなければいけません。となると、まず自分の控除上限額をチェックし、それを超えない範囲で寄附する金額を決めるのが得策と言えますね。ちなみに、もし10カ所の自治体に寄附したとしても負担金は最低2,000円で変わりません。また1万円寄附しても10万円寄附しても、控除上限額の範囲内であれば負担金は2,000円で変わりません。

好きな「ふるさと」を応援できる! 

ふるさと納税を使えば、自分の生まれ故郷はもちろん、旅行で行って気に入ったまち、お気に入りの特産品のまちなど、好きな所に寄附を行うことができます。寄附されたお金は「まちづくり」「文化、スポーツ」「教育、福祉、子育て」などの分野に役立てられます。

寄附をする時にその使い道を指定できる自治体もあるので、「自分のお金がまちづくりに活かされている!」という実感を持つこともできるんですね。自分が生まれ育ったまちだけではなく、日本全国に「第2、第3のふるさと」を作ってみるのも楽しみの1つではないでしょうか。

また自治体にとっては寄附をしてくれた人に送る「返礼品」を通して、特産品をアピールする良い機会にもなります。お米や野菜、果物などの地域ブランドイメージを高める効果も期待できますよね。こうして自治体同士が競い合い、より良い特産品やサービスが生まれれば、またそれを多くの人が楽しむことができます。

ふるさと納税は地方の税収を補足するだけでなく、たくさんの人にその地方の良さを知ってもらうチャンスとなるんですね。

今すぐ始めたくなる特産品5つ!

売切れ続出!宮崎県都城市

ここからは、具体的にどんな特産品があるのか見ていきましょう!まずは総務省の発表で平成27年4~9月に受入額がダントツ1位だった「宮崎県 都城市」から!こちらはA5ランク宮崎牛のサーロインステーキをはじめ霧島黒豚、都城発梅肉ポークのしゃぶしゃぶセットなど本当に目移りしてしまいそうな物ばかり。

そしてなんと、数量限定の品は入荷後すぐに売り切れてしまうそうなのです!調べてみると、人気の「宮崎牛」をはじめ「都城発梅肉ポーク」「おさつポーク」「観音池ポーク」といったブランド豚は、10月24日入荷分がわずか1週間で完売となっていました!追加入荷もしているようなので、気になる物は定期的にチェックした方が良さそうですね!

ふるさと納税最新情報 – 都城市ポータルサイト
参照元:都城市公式ホームページ(2015年11月著者調べ)

海産物好き必見!長崎県平戸市

次に登場するのは平成26年度に受入額トップに輝いた「長崎県 平戸市」!先ほどと同じ総務省の発表を見てみると、平戸市は平成26年度に6,300万円、36,000件以上の寄附を集めています。

同市は「ポイント制度」を導入していて、例えば「10,000円の寄付で4,000ポイント」のように決まったポイントが与えられ、そのポイントを使って好きな特産品を注文する仕組みです。「人気の特典ランキング」があるなど、ホームページがとても見やすい印象を受けました。

さて気になる「人気の特典ランキング」、第1位はエビやサザエ・牡蠣などを盛り合わせた「平戸瀬戸物語」!エビ3~4尾、サザエ3~5個、真ガキ1㎏(または岩ガキ2個、またはヒオウギ貝4枚)が1万円の寄附(実質負担2,000円)でもらえるのですから、海産物好きな方は必見です!

その他にも「旬の特選品」として「平戸和牛ステーキ」や「平戸海鮮鍋セット」など、季節に合った特典を打ち出しているのも魅力的ですね!

平戸市ふるさと納税特設サイト | やらんば!平戸市応援寄附金
参照元:平戸市ホームページ(2015年11月著者調べ)

太っ腹!お米で注目の山形県寒河江市

続いて「山形県 寒河江(さがえ)市」を見てみましょう!人気を集めているのが「清流寒河江川育ち 山形産はえぬき 平成27年新米60kg」!米の食味ランキングで総合評価で21年連続特Aの評価を受けているというこのお米がなんと60kgも!

こちらは30,000円の寄附でもらえる特典なので、先にお話しした「控除上限額(いくらの寄附まで所得税・住民税から差し引いてもらえるか)」が28,000円までの場合は今すぐ検討したい一品です!同市では他にも「つや姫」「山形牛」「りんご」など山形の特産品を扱っているようです。

寒河江市ふるさと納税:寒河江市公式サイト
参照元:寒河江市公式サイト(2015年11月著者調べ)

砂丘で女子力アップ!鳥取県鳥取市

近年増えてきているという「体験型」の返礼品。その中でも忙しい現代の女性にピッタリなのが「鳥取県鳥取市 砂丘ヨガ体験、砂丘パラグライダー体験」です!鳥取県といえば有名な鳥取砂丘。

砂丘に足あとを残しながら歩いたら、新鮮な朝陽を浴びながらの「サンライズ ヨガ」で気持ちよく1日をスタート。「サンセット ヨガ」では、日本海に沈む夕陽とともに心静かに1日を振り返ります。想像しただけでも気持ちよさそうな「砂丘ヨガ」、ぜひ体験してみたいですね!こちらは1万円以上の寄附でもらえる特典です!

もう一つ気になるのが「砂丘パラグライダー体験」。こちらは1万円以上のふるさと納税で「半日体験」、3万円以上で「1日体験」が用意されています。障害物がなく安定した風が吹き、柔らかい砂に着地するので初めての人でも安心。毎年3~80歳まで約2,000人の人が飛んでいるという「砂丘パラグライダー」、人に自慢できる体験ができそうですね!

鳥取市ふるさと納税サイト
参照元:鳥取市ふるさと納税サイト(2015年11月著者調べ)

おしゃれママご用達!福岡県久留米市

ブリヂストン発祥の地、久留米市。同市からは今やママの「必須アイテム」となった「電動アシスト自転車」が登場!その名も「ブリヂストンサイクル電動アシスト自転車「HYDEE.Ⅱ(ハイディツー)」。なんとこちら、大人気ファッション&ライフスタイル誌「VERY」とのコラボで生まれたこちらの電動アシスト自転車なんです!

3人乗り、乗せ降ろしのしやすいチャイルドシートなどの機能性だけでなく、安全性・ファッション性にもこだわったデザインとなっています。チャイルドシート卒業後はお買い物アシスト自転車として長く活躍してくれそうな所も高ポイント。

こちらは30万円以上の寄附でもらえる特典なので金額は高くなりますが、控除上限額(いくらの寄附まで所得税、住民税から差し引いてもらえるか)が大きい場合は候補の一つにしてみてはいかがでしょうか。

久留米市:ふるさと納税(ふるさと・くるめ応援寄付)サイト
参照元:久留米市公式ホームページ(2015年11月著者調べ)

VERYコラボ自転車 HYDEE.Ⅱ(ハイディツー) | ブリヂストンサイクル
参照元:ブリヂストンサイクル公式ホームページ(2015年11月著者調べ)



どこに寄附すればいいの?

好きな「ふるさと」から選ぼう

ふるさと納税を利用している自治体は全国で1,788団体。魅力的な返礼品もたくさんあり「どうやって選んだらいいの?」と思ってしまいますよね。そんな時はまず、自分の知っている県やまちからみてみましょう。自分の生まれたまち、両親、配偶者やパートナーのふるさと、そして旅行で行ったことのある場所など「ココを応援したい!」と思える所を見てみましょう。

寄附したい自治体が決まっていれば、公式ホームページで詳細や返礼品などを調べることができます。もし寄附したい自治体が決まっていなければ、複数の民間のサイトを使って調べることもできます。サイトによっては全ての自治体の「返礼品」と「使い道」を掲載しているものもあり、申込みや入金まで行えるものもあります。

返礼品から選ぼう

お目当てのジャンルが「米」「肉」など決まっている方は、返礼品から選ぶ方法もあります。こちらも民間サイトで全国の返礼品を掲載しているものを活用すると便利です。ただかなりの品数がありますので、目移りしてしまい、お目当ての物に辿りつくのが大変かもしれません。ランキングを掲載しているサイトもありますので、人気のある自治体や返礼品もチェックしておきたいですね。

寄付の使い道から選ぼう

3つ目の方法は「寄附するなら、こんなことに役立ててもらいたい!」と思っている方向けの方法です。「まちづくり」「文化、スポーツ」「教育、福祉、子育て」など寄附の使い道を公表している自治体もあるので、その内容を確認して寄付する場所を選ぶことができます。

中には「台風の被害からの復興費用」や「犬の殺処分をゼロにする活動」など特定の取組みを応援するものもあります。様々な取組みがあるので、もしかしたら気になる活動があるかもしれません。この機会に「誰かの役に立つ」使い道を考えてみてはいかがでしょうか。

賢く使うための手順解説!

いくら寄附するのがオトクかチェック!

ふるさと納税で自治体に寄附をすると、最低負担額2,000円を除いた全額が原則として所得税、住民税から控除されます(差し引かれます)。寄附した金額の分、おさめる税金が少なくなるんですね。

ただし、いくらでも無制限に差し引いてくれるわけではなく、いくらまで税金から差し引いてもらえるか(控除上限額)は、収入や家族構成によって決まっています。まずはこの控除上限額がいくらなのか知ることが、ふるさと納税を賢く使うためのポイントなのです。

総務省のホームページに、自己負担額2,000円以外の全額が控除される寄附金額の目安が掲載されています。わかりやすい表になっているので、給与収入と家族構成から自分の控除上限額の目安をチェックしてみましょう。

こちらのホームページには控除上限額のシミュレーションも用意されていて、給与金額と家族構成を入力するだけで1分もかからずカンタンに控除上限額を出すこともできます。

総務省|ふるさと納税ポータルサイト|ふるさと納税のしくみ|税金の控除について
参照元:総務省(2015年11月著者調べ)

申込み~入金まで

寄附する自治体と金額が決まったら、手続きは意外とカンタン!まず寄附したい自治体のホームページで「ふるさと納税」のコーナーを探します。ホームページ上のフォームを使って申込み、クレジットカード払いやコンビニ決済できるようになっている自治体が増えているのは助かりますね。他には郵送申込や、直接市役所などに申込用紙を持っていく方法もあり、入金についても銀行や郵便局から入金できる自治体もあります。

民間サイトから申込み~入金までできる自治体もあるので、寄附したい自治体はどのような運営なのか確認してみてましょう。

返礼品を受け取る

希望した場合は自治体から返礼品が届きます。特産品を心行くまで堪能しましょう!

寄附受領証を受け取る

金融機関から入金する場合は専用振込用紙の払込控(受領書)の場合もあります。確定申告に必要な書類ですので、大切に保管しておきましょう!

確定申告をする

「すごく大変そう・・・」と思われがちな確定申告ですが、実はとてもカンタン!慣れれば15分ぐらいでできる手続きです。まずは国税庁ホームページにある「確定申告書作成コーナー」へアクセスします。ホームページ上のフォームに入力して印刷し、必要書類を貼り付けてポストへ入れるだけ!

まず以下の物を用意します。(1カ所からお給料をもらっている方の場合)

・「寄附金受領証明書」
・「源泉徴収票」
・「(還付金の振込み指定をする)銀行口座などのわかるもの(通帳、キャッシュカードなど)」

確定申告書作成コーナーの入力方法を見ていきましょう。以下の説明は1カ所からお給料をもらっている方の場合です。

1, 「申告書・決算書、収支内訳書等 作成開始」ボタンを押します。
2, 「書面での提出を選ぶ」ボタンを押します。
3, パソコンのスペックなどを確認する画面が出ますので、チェックします。
4, 所得税の確定申告書作成コーナーのボタンを押します。
5, 「給与所得が1カ所のみ」を選択します。
6, 源泉徴収票を見ながら、該当の項目を入力します。
7,「適用する控除等の入力」シートの寄附金控除欄に1~12月に行った寄附の総額を入力します。
8, 印刷し「寄附金受領証明書」「源泉徴収票」を該当スペースに貼り付けます。
9, お住まいの地域の税務署あてに郵送します。

郵送は面倒、全部オンラインでできないの?という方は「e-Tax」というインターネットで申告や納税、申請や届出などの手続ができるシステムを利用することもできます。ただしその場合、前もって届出書を提出して利用者識別番号などを取得する必要があります(利用者識別番号はオンラインで取得可)。

また、電子証明書に適合した“ICカードリーダライタ”も必要です。”ICカードリーダライタ”は、家電販売店等で購入できます。

【確定申告書等作成コーナー】-TOP-画面
参照元:国税庁(2015年11月著者調べ)

控除を受ける

確定申告をすると、ふるさと納税で寄附を行った年の所得税から控除され(税金から一定金額が差し引きされ)、翌年の春頃に還付金が指定した口座などに振り込まれることになります。一方、住民税は翌年6月におさめる金額について、本来おさめるべき金額より少なくなります。

ふるさと納税、ここに注意!

返礼品がもらえる回数は要チェック!

自治体によっては「寄附を複数回しても、返礼品を送るのは1年に1回まで」という所や「毎回送る」所もあるので注意が必要です。お気に入りの品を年に何度かもらいたいという場合は「毎回送付する」運営なのか必ず確認しましょう。

確定申告が不要ってホント?

平成27年4月1日から、確定申告が不要になる「ワンストップ特例制度」がスタートしました。ただしこの制度を利用するには条件があります。

・確定申告をする必要がない給与所得者であること
(年収2,000万円を超える人や、他の理由で確定申告が必要な人は対象外)
・ふるさと納税で寄附をする自治体が5以下であること
・ふるさと納税で寄附をする自治体に、申請書を提出すること
・2015年4月以前に寄附をしていないこと(2015年1月1日~3月31日は対象外)

ふるさと納税のみで確定申告をするのはとてもカンタンなので、場合によっては「ワンストップ特例制度」を使うより確定申告をした方がラクということもあるようです。

総務省|ふるさと納税ポータルサイト|トピックス|制度改正について(2015年4月1日)
参照元:総務省(2015年11月著者調べ)

まとめ

豪華な返礼品が話題になりやすいふるさと納税ですが、地方自治体の魅力を多くの人にアピールしたり、インターネットを通して色々な活動に全国の人を巻き込んだりと、たくさんの可能性を持った制度だと感じました。都市へ人が集中しやすい現代、「第2、第3のふるさと」として地方自治体に愛着を持つことで、これからの日本のあり方が変わってくるのではないかなと思いました。  ※本記事は一般的な情報に過ぎず、適用法令等の改正、前提事実や個人状況の違いおよび変化によって、掲載内容と実際の結果が異なってしまう可能性があります。従って本記事の掲載内容については一切の責任を負いかねますので、内容の解釈や実践はご自身の責任で行い、専門家に相談されることを推奨いたします。