知らなかったら恥ずかしい!出産祝いのお返しと相場!!

赤ちゃんが生まれたら必ず通過するこの「出産祝い」という風習。人の親となったからには知っておきたいこのマナー。あなたは大丈夫ですか?



出産祝いのお返しって何?

出産祝いを頂いたら
赤ちゃんが生まれると、親戚や知人など多くの方から赤ちゃんの誕生を祝って、現金や贈り物を頂きます。これを「出産祝い」と言いますが、このお祝いにはお返しが必要です。

自然発生的な風習

出産祝いは赤ちゃんの誕生を喜ぶ人々の間で自然発生的に贈り物をしたものが、長い時間をかけて風習として根付いたものです。したがって、そのお返しである出産祝いのお返しも、自然発生的に始まり、風習になったものと思われます。

「出産祝いのお返し」は通常、「出産内祝い(しゅっさんうちいわい)」と呼ばれます。もともとは、赤ちゃんが生まれたことを親類縁者、友人知人、ご近所の方へ報告する目的で、赤ちゃんの名前を記した「内祝い」ののしをつけて配る物でした。だから内内のお祝い、ということで「内祝い」と呼びます。

のしは「何度あっても嬉しいこと」ですので紅白の蝶結びの水引を用います。のしの表書きは水引の上に「出産内祝」または「内祝」とし、水引の下には苗字無しで赤ちゃんの名前のみを書くのが一般的です。これは、赤ちゃんの名前をお披露目する目的でそのようにしますので、読み方が難しいと思われ場合などは振り仮名をふります。

また、地方によってはのしではなく、「命名札」という小さな短冊のような紙に上に「命名」下に赤ちゃんの名前を記したものを貼る場合もあります。この場合は、内祝いを頂いた方に、命名札を取っておいて名前を覚えていただくという目的もあります。

意外に知らないタイミング

この内祝いをお配りする正式な時期は、生後1カ月のお宮参りの頃です。昔は夭逝することも多かったので、無事にお宮参りを済ますことができました、無事に1か月を迎えることができました、というような気持ちが込められていたと思われます。

しかし、近年ではこちらが報告するよりも前に「出産祝い」を頂くことが多く、こちらからの報告としての「内祝い」というよりは、頂いた「出産祝い」のお返しとしての「内祝い」が定着しています。

そのため、赤ちゃんの誕生を祝福してくれた方々へのお礼として、頂いてから1週間から1カ月の間にお返しするのがマナーです。とは言っても、赤ちゃん誕生後のあわただしい中、毎日ポロポロと届くお祝いにその都度対応していたのでは大変です。生後1カ月くらいまでに頂いた分をひとまとめにして、一旦お返しをしましょう。

その後生後3カ月くらいまでは時々出産祝いを頂くことがありますので、そのころにはその都度お返しをしましょう。

親として恥ずかしくないように

人の親となったからには、大人としてのマナーはしっかり身につけておきたいものです。生まれてきた赤ちゃんが恥をかかないように、きちんとお披露目をしてあげましょう。親となったからには、自分たちだけのことではなく、他人を思いやることも大切です。

赤ちゃんが生まれて嬉しいのはもちろんですが、自己満足の内祝いにならないよう注意しましょう。結婚式の引き出物にも通ずる物がありますが、お祝いしてくださった方々へのお礼ですので、間違っても「もらって迷惑」な物にはならないようにしたいものです。

例として挙げますと、頂く側の趣味や好き嫌いが出やすい置き物やインテリアグッズ、生もの、赤ちゃんの写真が印刷された物、名前が刻印されたものなどです。たとえ高級品であろうと、自分の家の雰囲気に合わない物や趣味に合わないものは頂いても使えません。

傷みやすい食品や、賞味期限が短いものなどは慌てて消費しなくてはいけない、相手の都合などお構いなしなものになります。また、赤ちゃんの写真や名前が入ったグラスや置物などはたいていの場合、迷惑になりますので避けておく方が無難です。

捨てることもためらわれるし、かといって自分の家に飾りたくはない…そんな余計な悩みを、お祝いをしてくださった方に与えてはいけません。どうしても名前などを入れたい場合は消耗品や食品にしましょう。パッケージに印刷されている、食品の焼き印で名前が入る、そのくらいならば食べてしまえば残りませんし、迷惑にもならないでしょう。



「出産のお祝い」の相場

では、いったいいくらぐらいの物を内祝いとして贈ったらいいのでしょうか?

「出産内祝」の相場

そもそもの「出産内祝」としては、お餅や赤飯をお配りしていましたので、おおよそ、そのくらいの金額になります。何千円も何万円もするものではなくていい、ということになります。

赤ちゃんの誕生の報告と、名前を皆さんに知っていただくお披露目が目的ですので、そんなに高額なものでなくても良かったのです。近年はお餅やお赤飯だけでなく、焼き菓子や実用品など、日持ちがするものなどになりました。

お返しとしての「出産内祝」

こちらはズバリ、頂いた「出産祝」によります。頂いた出産祝いの半分、「半返し」が基本ですが、近年では頂いた額の1/2~1/3が相場と言えます。これはあくまでも一般的なマナーですので、地方によっては、さらにその地方でもご年配の方によっては7割返し、全返しなどもあります。

それではもらう意味がないじゃないか!と思われるかもしれませんが、それが風習というものですので、現代人の実利的な発想では到底理解できないものも、今だに多く残っているのです。今後の関係を重視して風習に従うか、現代人としての実利を追及して一般的な半返しにするかはあなた次第です。

ただ、多くの場合、お返しを期待してお祝いをしているわけではありませんので、そこまで気にしなくてもいいような気がします。お祝いを贈った側として一番気になるのは、「お礼が無いこと」であり、金額ではないと思われます。

気をつけたいのは、明らかに頂いた額よりも多いお返しをしないことです。これは失礼にあたりますので、気を付けましょう。現金を頂いた場合はわかりやすくていいのですが、物を頂いた場合、おおよその見当で構いませんので大体いくらくらいかを想定し、その半額から1/3の額でお返しをしましょう。

「出産内祝」の相場は絶対!?

お祝いを頂いたけど、相場通りにお返しをしていたら赤字になっちゃう!相場は絶対的なものなのでしょうか?

子供の印象

まず、先に書いた通り、出産内祝いというのはあなただけの物ではなく、あかちゃんが初めて世の中に知られる大切なイベントです。そこで礼を欠くことがあると、赤ちゃんが恥をかくことになるのです。大げさなようですが、これは本当です。

正確には、直接赤ちゃんが恥をかくというよりは、「世間知らずな親をもってかわいそうに」と思われるのです。若い友人などはそこまで思わないかもしれませんが、目上の方やご年配の方には注意をした方がいいでしょう。

友情も…

親しい友人ならば、多少失礼があっても許してくれるでしょう。ただ、その多少は人によって違います。「産後で忙しいだろうし、仕方ない」と大目に見てくれる寛大な友人もいれば、「こういうことはキチっとしている人だと思っていたのにガッカリ…」なんて思われる場合もあります。

いずれにしても、あまり印象が良くないことは確かです。予算が厳しくても、必ずお礼の気持ちは伝えるべきでしょう。赤ちゃんが生まれて、これから何かと物入りなことは誰にでも想像がつきます。多くの場合、お返しを期待してお祝いを贈っているわけではありません。

大切なのは、祝ってくれた相手に対する感謝の気持ちです。お礼の一言も無い、そのことが、祝ってくれた人にとっては最も失礼にあたる事だと思いましょう。



ダメージを軽減しよう

地方によっては大赤字を招く恐れのある「出産内祝」ですが、そのダメージをいかに抑えるかが大切です。

意外な盲点

この人はいくら、あの人はいくら…と予算を組んでいて意外に負担なのが送料です。予算5,000円のところで送料が800円取られてしまうと、実質4,000円の物しか贈ることはできんせん。こちらは5,000円を割いていても、受け取る側には「4,000円のお返し」なわけです。

そんな事態を避けるため、できる限り送料が無料、もしくは送料込みの店や商品を選びましょう。お返しを贈る相手がとても大切な目上の方で、直接自分できちんと選んで手書きのカードを添えたい、というような場合は百貨店まで足を運んで購入するのもいいでしょう。

しかし、それほど難しい相手でないならば、ネットなどでできる限り送料負担の少ない物を選びましょう。

まとめ買い

出産祝いのお返しは、産院の待合室などで無料で配られている内祝いのお返し専門のカタログなどを使うと、「まとめて○○円以上ならば○%引き」といったようなシステムがあります。

お宮参りの頃までに頂く出産祝いは、その都度お返しをせずに溜めておき、一度にまとめてお返しの手配をする方が無駄な手間を省くことができます。その際、上記のような割引サービスを利用できる内祝い専門の業者を利用すると僅かながら割引を受けることができます。

まとめてお礼と+α

職場の同僚達からの連名で頂いた出産祝いのお返しは、全員分まとめてお菓子などにして職場に送ります。その際、誰か代表の人に送り、配ってもらうなどをお願いします。そして、頂いた方々一人一人に対して、小さくても、一文でもいいのでお礼のカードなどを贈ります。

メールが楽なのはわかりますが、もし可能ならば、できれば手書きです。手書きは手間がかかります。しかし、その手間をかけたことによってあなたが省いた、個々に送る手間や送料を補うことができるのです。

気持ち

現金で頂いた件数よりも、物で頂いた件数の方が多かった、そんな時に陥りやすいのがお返し貧乏です。お返しで大赤字になってしまうのです。

まずは全て1/3にする方向で考えましょう。そしてお礼の電話や手紙で足らない分を補いましょう。何度も言いますが、お返しを期待してお祝いを贈っている人はほとんどいません。お祝いを送った人が何より欲しいのは、あなたが喜んでいるという手応えです。

自分の常識が非常識?

自分が常識だと思っていたことが、実は相手にとっては非常識だったということがあります。

こんな時こそ

常識というのは、国、や地方によって違いますし、育った環境、家庭が違えばそれだけ違う「常識」があるものです。結婚すると厄介なのは、あなたが常識だと思っていたことが、嫁ぎ先では非常識だったりする可能性があることです。

こんな時こそ、お姑さんに聞きましょう。あなたの失礼があってはいけないという慎重な姿勢、義理のお母さまを頼って相談しているというその姿は決してマイナスにはならないでしょう。

センパイ

友人同士、職場の同僚などへの出産祝いのお返しは、同じような状況、経験をした友人や同僚がいれば聞いてみるのがいいでしょう。あなたが知らなかった方法や、新しい便利な店があるかもしれません。

奥深い世界…

ここまで、出産祝いのお返しをどうするか、どのようにして準備し、どのようにして出費を減らすかなどをご紹介してきましたが、どんなに周到に準備しても、最後の渡し方を失敗すると残念な結果になってしまいます。何事も終わりが肝心です。

まず、できれば避けた方がいいことをお伝えしたいと思います。それは人づてに渡すということです。ありがちなのがあなたのご両親、義理のご両親から親戚に渡す、といったことです。お祝いをしたのはあなたとあなたの赤ちゃんにです。なぜあなたからではなく、親からなのか?お祝いを贈った人にしてみれば、ちょっとカチンと来てしまいます。

送料をケチるために誰かに託す、これは良くありません。たとえ行くついでがあったとしても、きちんと別個で送りましょう。手渡しが丁寧でいいと思うかもしれません。しかし、手渡しが丁寧だと取られるのは、あなたが直接手渡しした時です。

まず、お祝いを頂いたら電話や手紙でお礼の気持ちを伝えます。その時にもし内祝いの品が決まっているなら、いつ頃にどういったものが届くのかを伝えましょう。決まっていないなら、内祝いの品を近々贈る旨を伝えます。

え?送る前に伝えちゃうの?と思われるかもしれませんが、内祝いに限らず、出産祝いも、お中元やお歳暮でも、本来は手渡しであり、それを送る場合は事前に相手に伝えておくのがマナーです。ある日突然宅配便で家に荷物が送りつけるというのは、実は失礼なことです。近々荷物が届くよ、という予告をしておくのです。

これが正式な贈答品の授受です。産後のただでさえ忙しくて疲れているときに、なんだか面倒くさいと思われるかもしれません。だから今どきこのマナーを守って贈答品を送る人はあまりいないでしょう。

知っていてやらないのと、知らないのとでは大きな違いがあります。基本を知っているのなら、省くにしてもそれに近い、いい印象を残せる方法がわかるでしょう。忘れてはいけないのは、とにかくお礼の気持ちを表すことです。誰だって、自分が贈ったものが喜んでくれているか知りたいものです。

あなたとあなたの赤ちゃん、新しい家族のスタートを喜んでくれた人々にはぜひ、あなたと赤ちゃんから精一杯のありがとうを伝えましょう。