扶養枠に交通費は含まれる?パートさん主婦は必見!見落としがちな非課税制度攻略法

お給料と一緒に受け取る通勤手当ですが、これって扶養枠の計算に含めていますか?今回は扶養と交通費の関係についてまとめたので、参考にしてみてください。



扶養控除枠って何?

扶養控除は103万円まで

扶養控除とは簡単に言うと、納税者が養っている親族がいた場合、その納税者が納めるべき税金の金額を少なくすることができる制度のことを指します。

扶養控除が適用される親族には、①配偶者以外の親族であること②納税者と生計を一にしていること③年間の合計所得金額が38万円以下であること(給与のみの場合は給与収入が103万円以下)④青色申告の事業専従者としてその年を通じて一度も給与の支払いを受けていないこと又は白色申告者の事業専従者でないこと

以上の4要件を満たしている必要があります。
その中でも③番の要件を満たすためには、1年間のお給料を103万円以下に抑えなくてはなりません。

でも、お給料をもらう時は通勤するための交通費も一緒にもらっていますよね。この交通費も103万円に含めなければいけないのでしょうか?

No.1180 扶養控除|所得税|国税庁
参照元:国税庁(2015年10月 著



交通費はお給料に含まれるの?

含めるものと含めないものがある

給料明細で「非課税通勤費」という言葉を見たことはありませんか?非課税通勤費とは、通勤するために必要な交通費のことで、お給料と一緒に支払われる通勤手当のことを指します。

通勤手当は基本的には税金がかからないので、「非課税通勤費」と言います。ただし、通勤手当の非課税となる金額には上限があり、これを超えた金額は課税対象となります。

定期代など数か月分をまとめて購入した場合は、1か月単位に計算して上限内かどうかを判断します。また、車などを使って通勤していても、会社に申請を出していないと非課税の対象とはならないので、注意が必要です。

公共の交通機関で通勤している場合

電車やバスなどの公共の交通機関のみを使って通勤している場合、「最も経済的かつ合理的と認められる通常の通勤の経路及び方法による運賃等の額」での1か月分の交通費が非課税通勤費とされます。そのため、例えば電車を利用して通勤しているとき、グリーン車の料金は、「最も経済的かつ合理的と認められる通常の通勤の経路及び方法による運賃等の額」とは認められないため非課税通勤費とすることができません。

また、非課税通勤費の限度額は10万円とされています。そのため、適正な経路と判断されていても、1か月に10万円以上の交通費がかかる場合、10万円を超えた部分は課税対象となるので注意してください。

自転車や自動車で通勤している場合

自転車や自動車を使って通勤している場合、通勤に要した距離で非課税範囲を決定します。こちらは平成26年10月17日に法律が改正されて、上限が変更されました。改正前よりも1か月あたりの上限金額が引き上げられたので、確認してみてください。

・片道2km未満:全額非課税
・2km~10km未満:4,200円
・10km~15km未満:7,100円
・15km~25km未満:12,900円
・25km~35km未満:18,700円
・35km~45km未満:24,400円
・45km~55km未満:28,000円
・55km以上:31,600円

通勤手当の非課税限度額の引上げについて|国税庁
参照元:国税庁(2015年10月時点 著者調べ)

公共の交通機関と自転車や自動車の両方で通勤している場合

公共の交通機関と自動車の両方を使って通勤している場合、公共の交通機関の利用料金と自転車や自動車の距離から算出された金額の合計金額が10万円までが、非課税とみなされます。

社会保険は違うの?

130万円まで

年金や健康保険のことを社会保険と言います。社会保険にも「扶養」のシステムがあり、1年間のお給料が130万円以下である場合は、被扶養者という扱いになります。しかし、130万円を超えると、扶養からはずれてしまい、自分で健康保険や年金を負担しなくてはならなくなるので、注意が必要です。

交通費も含める

社会保険の扶養の上限である130万円には、交通費が含まれます。交通費の他にも、住宅手当や家族手当などの手当をもらっていた場合も130万円に含まれてしまうので、計算する際には注意が必要です。



扶養と交通費の関係

いかがでしたか?扶養と交通費の関係、お分かりいただけたでしょうか?扶養控除の適用を判断する際、非課税通勤費は基本的にはお給料に含めません。通勤費は課税対象となる場合もありますが、稀な例なので、ほとんどの場合は含めないと思っておいて良いでしょう。

ただし、社会保険の扶養の適用を判断する際は、お給料に非課税通勤費を含めて考えるので注意が必要です。

年末調整の時期に、会社からもらえる源泉徴収票の「支払金額」の欄にはその年のお給料の金額が記載されています。もしこの欄の金額が思っているよりも多い場合は、交通費が含まれているかもしれないので、一度経理担当者に確認してみるもの良いかもしれませんね。