【年収別】住宅ローンの適正金額とは?調査結果から考察してみる

他の家庭はどのくらいの収入があってどのくらいの住宅ローンを組んでいるのか?気になるけど聞くに聞けない。そして後悔しない住宅ローンの組み方は?あなたの人生がハッピーになるのか、アンハッピーになるのか。人生最大のお買い物、お家のお金について一緒に考えて見ましょう。



年収別の住宅ローン金額

家は欲しいけれど、どれくらいの住宅ローンの借入れだったら自分は無理なく返済していけるのか。他のおうちはどのくらいの収入でどのくらいの物件価格で、一体どのくらいの住宅ローンを組んでいるのか気になりますよね。

SUUMOの調査から見えてくる年収別の住宅ローン金額を一緒に見て、住宅購入について一緒に考えていきましょう。

家を買った1700人の価格・ローン・頭金レポート 2011| SUUMO(スーモ)
参照元:SUUMO(2015年11月、著者調べ)



年収400万円未満の場合

あるといいな、親からの資金援助

SUUMOによるインターネット調査を見ると、年収400万円未満の方のマイホーム事情はこんなかんじでした。

マイホームの形態
1位:新築マンション/27.5%
2位:中古マンション/25.3%
3位:建売住宅/19.0%

購入価格
1位:3,000万円~4,000万円/35.7%
2位:2,000万円~3,000万円/26.8%
3位:4,000万円~5,000万円/17.8%

住宅ローン借入額
1位:2,000万円~3,000万円/31.1%
2位:1,000万円~2,000万円/26.4%
3位:ローンは組んでいない/20.5%

はい、ここです。みなさん驚きポイントです。400万円未満の方の住宅ローン借入金額の第3位が、なんとローンを組んでいない!です。ということは、利息を払うなんてもったいないからと、みなさん相当節約して貯金して頭金を準備したということでしょうか?

アンケートをもう少し見て見ますと、1,500万円以上の頭金を用意されたのは全体の8.4%。あれ?どういうことでしょうか?ローンを組んでいない人20.5%もいるのに…。よくよく読んでみると、親からの援助があったと推測されるとか。

確かに、親からの資金贈与ほど住宅購入にあたって最強助っ人は他にありません。親や祖父母からの住宅資金の援助を受ける際、2015年11月現在1,500万円までの贈与は非課税となっています。もちろん課税されてもいいからもっと援助したいいう方もいるでしょうから、この数字のカラクリは解けますね。なんと羨ましい話でしょうか。

両親の老後資金を搾取するつもりはありませんが、全額とはいかないまでもいくらか援助をしようと思っておられる親御さんはたくさんいらっしゃると思います。ダメで元々、一度何気に相談されてみるのもいいかもしれませんね。

ないならやっぱり自助努力

そんな親からの援助受けられるはずないでしょ!という方も大勢いらっしゃることでしょう。では次に月々の返済額のデータを見てみましょう。

1位:5万円~10万円/65.4%
2位:5万円未満/21.7%
3位:10万円~15万円/10.6%

5万~10万円が最多の半数以上です。著者としては5万円と10万円って生活費を考える上で、かなりのインパクトの差があるんですけど…と突っ込まずにはいられませんが、だいたい賃貸物件の相場あたりで抑えられているというところでしょうか。10万円未満で全体の87.1%です。ほとんどの方が現実的な数字だと思いますが、10.6%が10万円~15万円のローン返済をしています。これは可能なのでしょうか?

年収400万円の方の社会保険料や税金などを差し引いた手取り額を、簡単ではありますが80%としますと、320万円になります。それを12カ月で割ると、手取り月収は約26万円となります。そこから15万円の住宅ローンを返済すると、生活費は11万円です。シングルだとなんとか節約してやっていけそうでもありますが、ファミリーだとこれは想像するだけでもかなり厳しいでしょう。

この調査結果はシングルも含まれたものかもしれませんが、月々の返済額を10万円~15万円に設定してしまうと、貯金もなかなかできず住宅ローン返済の奴隷となってしまう可能性大です。収入を増やす努力をするか、予算を下げなければアンハッピーな人生になってしまうかもしれません。

では、月々の返済額を10万円未満にするにはいくら借りられるか?ですが、2015年11月現在の固定金利のフラット35の金利1.65%、借入額35年と設定して計算してみるとこうなりました。

借入額:1,500万円/2,000万円/3,000万円
返済額:47,037万円/62,717円/94,075円

確実に返済できる額から借入額を計算し頭金を加算する、そしてそこから諸費用分を差し引いた金額があなたの購入可能なハッピー住宅予算となるわけです。

No.4508 直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税|贈与税|国税庁
参照元:国税庁(2015年11月、著者調べ)

住宅ローン:長期固定金利住宅ローン 【フラット35】
参照元:住宅金融支援機構(2015年11月、著者調べ)

家を買った1700人の価格・ローン・頭金レポート 2011| SUUMO(スーモ)
参照元:SUUMO(2015年11月、著者調べ)

年収400万円以上600万円未満

やっぱり相場は5万円から10万円レンジ

同じく調査結果を見てみますとこのような結果でした。

マイホームの形態
1位:新築マンション/30.8%
2位:建売住宅/25.4%
3位:中古マンション/16.5%

購入価格
1位:3,000万円~4,000万円/39.6%
2位:4,000万円~5,000万円/34.6%
3位:2,000万円~3,000万円/12.9%

住宅ローン借入額
1位:2,000万円~3,000万円/45.2%
2位:1,000万円~2,000万円/20.6%
3位:3,000万円~4,000万円/17.8%

購入価格帯をみると、400万円未満同様3,000万円~4,000万円が最多ですが、ここで4,000万円~5,000万円で購入された方が同じくらいの割合でいるというところが特徴でしょうか。想像通り年収に比例して購入価格も増えるようです。

購入価格に対しての住宅ローン借入額をみると、やはり頭金を準備しているもしくは親からの援助がかなりありそうですね。月々の返済額を見てみると、5万円~10万円が全体の75.8%。ほとんどの方が家賃相当のこのレンジに入ります。先程の400万円のご説明で試算した通り5~10万円の返済額になる借入額は、2015年11月現在のフラット35の固定金利1.65%の35年間の借り入れとすると下記の通りです。

借入額:1,500万円/2,000万円/3,000万円
返済額:47,037万円/62,717円/94,075円

年収600万の手取りを先程と同じく80%と仮定すると、480万円です。それを12カ月で割ると40万円
です。年収を単純に12カ月で割っているので、多くの日本のサラリーマンは不確実な収入であるボーナスをもらっていてそれを含めた年収だと思うので、単純に12カ月で割るのはあまりよくないかもしれませんが、この数字を見る限り堅実な住宅ローン価格だと言えそうです。

この年代の世帯は、背伸びをせず無理のない予算の中で一番いい価格帯の住まいを選んでいる、というハッピーローン生活といった印象ですね。

住宅ローン:長期固定金利住宅ローン 【フラット35】
参照元:住宅金融支援機構(2015年11月、著者調べ)

家を買った1700人の価格・ローン・頭金レポート 2011| SUUMO(スーモ)
参照元:SUUMO(2015年11月、著者調べ)



年収600万円以上800万円未満

夢の注文住宅

こちらの年収の方々の調査結果はこうです。

マイホームの形態
1位:新築マンション/33.3%
2位:建売住宅/29.0%
3位:注文住宅/17.0%

購入価格
1位:4,000万円~5,000万円/34.3%
2位:3,000万円~4,000万円/30.8%
3位:5,000万円~7,000万円/17.8%

住宅ローン借入額
1位:2,000万円~3,000万円/35.3%
2位:3,000万円~4,000万円/28.3%
3位:1,000万円~2,000万円/19.5%

でました!注文住宅です。第3位に注文住宅がランクインされました。やはり収入が高くなるとすでに決められた間取りや建物ではなく、自分スタイルの住宅を考えたいと思う傾向にあるようです。この年収世帯の特徴は、頭金だといえそうです。非常にばらつきがありますが、1,000万円以上の頭金を準備した人が25.9%いる事です。

そのことからも、月々の返済額は前述の二つの年収層の結果と同じく5万円~10万円が59.1%と最も多くなっています。一方、この年収の方では10万円~15万円の負担である方が30.2%と大きく増えるのも特徴です。

先程と同じように考えますと、年収800万円の手度り額は(80%として)640万円、それを12カ月で割ると約53万円です。5万円~10万円のレンジですと、十分余裕あるハッピー生活が送れそうですが、10万円~15万円のレンジだと、場合によってはカツカツの生活になる可能性もあります。

返済額が15万円、それ以外に固定資産税や修繕費用など少なく見積もって3万円だとしても、合計18万円が住宅に係る費用になります。手取り月収の約1/3です。シングルだと問題ないと思いますが、ファミリーだと、車の事や子育て費用の事などしっかり計画建てておかなければ、将来アンハッピーな結果になりかねません。

注文住宅が素敵なのは百も承知ですが、あれもこれもと追加してしまわないように気を付けたいものです。

家を買った1700人の価格・ローン・頭金レポート 2011| SUUMO(スーモ)
参照元:SUUMO(2015年11月、著者調べ)

年収800万円以上

7,000万円の物件って普通ですか?

さて最後は年収800万円以上の結果です。

マイホームの形態
1位:新築マンション/41.5%
2位:建売住宅/22.6%
3位:注文住宅/17.3%

購入価格
1位:7,000万円以上/30.1%
2位:4,000万円~5,000万円/25.5%
3位:5,000万円~7,000万円/23.0%

住宅ローン借入額
1位:2,000万円~3,000万円/35.3%
2位:3,000万円~4,000万円/28.3%
3位:1,000万円~2,000万円/19.5%

購入価格7,000万円以上が最多!驚きです、奥さん。そうなんです。申し上げるのが遅くなったのですが、こちらのアンケートは関東1都3県と関西2府2県のみで行われた調査なんです。したがいまして、全体的に全国平均より高いというわけなのです。7,000万円の物件は年収800万円の方が普通に買えるお家ではないので、親の援助か、はたまた800万円以上の括りですから年収2,000万円ある方もたくさんいるのかもしれません。

この収入帯の月々の返済額の最も多いのは10万円~15万円で39.4%です。つづいて根強い、家賃相当レンジの5万円~10万円が35.8%、こちらも堅実のハッピーローン生活と言えそうです。ちなみに15万円以上が20.0%だそうです。「以上」ですから計り知れないところがありますが。

先程のフラット35の同じ条件で(固定金利1.55%、35年借入)で増額して計算してみますと結果はこうなります。

借入額:4,000万円/5,000万円/6,000万円/7,000万円
返済額:123,455万円/154,319円/185,183円/216,047円

収入が上がると借入額も比例することがよくわかりますが、逆にローンを組んでいないという人も9.5%います。住宅購入=住宅ローンを組むという庶民の常識は、高所得者には通用しないんですね。しみじみ調査結果を見て思う著者なのでした。

しかしながら、所得が増えれば支出も増えるのも、また常識です。高所得者であるという自負から、余計な出費をしたり見栄を張ってしまったり、家計を窮屈にする要因はいくらでもあります。みずからアンハッピーにならないように、心がけたいものです。

住宅ローン:長期固定金利住宅ローン 【フラット35】
参照元:住宅金融支援機構(2015年11月、著者調べ)

家を買った1700人の価格・ローン・頭金レポート 2011| SUUMO(スーモ)
参照元:SUUMO(2015年11月、著者調べ)

年収別住宅ローン金額を見て思うこと

やっぱり資金計画が大事

先程も降れましたが、住宅購入は予算ありきです。

住宅予算=無理のない月々返済額から割り出される借入額+準備できる頭金-諸費用

先に住宅展示場に行ったりモデルルームを見に行ってしまうと、こんな素敵な家に住めるなら節約頑張ろう!と思ってしまいがちです。でも、節約って頑張ってもたいしてできないものです。節約で住宅の予算が1,000万円上げても大丈夫、というわけにはなかなかいきません。

それに、お家の為に一生懸命節約して今まで行ってた旅行も諦めて…、なんて生活を続けていたら一体何のために生きているのだろうなんて、自問自答してしまう事になりかねません。

シングルの人であれば、これから結婚の予定は?新婚さんであれば、子供は欲しい?何人?私立に通わせる?子供達が結婚する時援助したい?老後の貯蓄は?あなたとパートナーの趣味のお金は?収入の増減は?などなど、住宅を購入する前に一度資金計画を書き出す必要があります。

それを十分考えると、無理のない月々の返済額が出てくるのだと思います。そしてあとは先程の式に当てはめれば、それがあなたの住宅購入予算額です。

予算内で最大限にあなたの夢がかなうお家が見つかりますように!

※本記事は一般的な情報に過ぎず、適用法令等の改正、前提事実や個人状況の違いおよび変化によって、掲載内容と実際の結果が異なってしまう可能性があります。従って本記事の掲載内容については一切の責任を負いかねますので、内容の解釈や実践はご自身の責任で行い、専門家に相談されることを推奨いたします。