貧乏家族の原因と打開策|貧乏を生み出すマインドとは

貧乏家族のなかにも、明るい家族やケンカが絶えない家族、抜け出そうと工夫する家族や文句ばかりで現状を変えようとしない家族など、様々な形があります。貧乏家族だという人もそうでない人も、当てはまるものがないか一度読んでみて下さい。



貧乏家族とは

「貧乏」という単語を調べると、収入・財産が少なくて、生活が苦しいこと。経済的・資金的に困窮している様子、などという説明がなされています。いろんな方々の意見を見ていると、貧乏と考えられるレベルも様々ですし、なかには「心の貧乏」なんていう言葉もありますが、一般的には、ざっくりと言えば、お金に困っていること、欲しいものや必要なものを手に入れられるだけのお金が手元にないことを、指すことが多いかと思います。

さらに、ここでのテーマとなるのは、貧乏「家族」。一人の問題ではなく、パートナーや親、子どもたちをも含んだ問題ですね。世の中には、貧乏家族に関する様々な悩みを抱えている人たちがいます。夫とお金のことでケンカになる、子どもたちに満足な教育や娯楽を与えられない、今日食べるのも精一杯…

渦中で苦しんでいる人もいれば、自業自得だと嘲笑う人もいるかもしれません。貧乏でも、前向きに楽しんだり努力したりする人がいる一方で、諦めたり心が荒んだりしている人もいるのではないかと思います。

家族の形は実に様々で、貧乏だから不幸・金持ちだから幸せ、なんて単純なものでもありませんし、貧乏の基準も人それぞれ。貧乏のせいだと思い込んでいる、夫への嫌悪感や世間へのイライラの原因が、潜在的には全く違うところにある場合もあるでしょう。

そもそも貧乏がいけないということも、抜け出さなければいけないということもありませんし、ひとまとめにしにくい問題ではありますが、ひょっとすると、貧乏家族脱出を目指していらっしゃる方も、この記事を読んで下さっているかもしれません。そこで、一般的な感覚でいう貧乏家族の原因や共通点、最終的には貧乏脱出のヒントもお伝えしていきたいと思います。



貧乏家族になった原因や理由

ここでは、お金に余裕がない家庭の原因や理由のなかで、多いと考えられるものを挙げます。

収入が少ない

浪費も節約もなにも、そもそも入ってくるお金が少ない、というパターンですね。そのなかでも様々な事情が考えられ、給料が極端に安い会社で働いている人もいれば、病気や親の介護があって、働きたくても働けない人もいるでしょうし、子連れで離婚して、自分の稼ぎだけで子どもを養わなければいけない人もいるでしょう。

借金

上記に対して、出ていくお金が多いというパターンです。結婚前から既に夫婦の一方あるいは双方に借金があったという場合もあれば、事業の失敗や相続、連帯保証人になったことなどにより、一気に大きな借金を抱える場合もあるでしょう。仮にどれだけ収入があっても、そのほとんどを返済に充てなければいけない状況であれば、経済的な困窮という意味では、貧乏の定義に当てはまりそうです。

多額のローン

借金に含めてもいいと思いますが、一見しただけでは貧乏という言葉を彷彿とさせないような立派な家や車も、実は貧乏家族の原因になっている可能性があります。先のことをよく考えずに組んだローンに悩まされつつも、今さら手放せなくなっている方も多いのではないでしょうか。

お金の使い方に問題がある

他の項目に対し、こちらは、入ってくる分と出ていく分のバランスの話になるかと思います。単純な話、家計というのは、支出よりも収入が多ければ回るので、支出を抑えることや収入を増やすことをできていないために、貧乏になっている可能性があります。こういう人は、収入に見合わない贅沢をやめ、収入アップにつながることにお金を使うだけで、簡単に貧乏を脱出できるかもしれません。

貧乏家族に見られる共通点

これについては、当事者のなかですら、正反対と言えるほど意見が分かれてくるものも多く、一概に共通点を見出すのは難しいです。そこで、お金に困っていない実家から出て一転、貧乏結婚生活を送っている著者の意向により、前半では貧乏家族のプラス面と言えるもの、後半ではマイナス面と言えるものから、少しでも打開策に繋げられればと思います。

家族仲が良い

貧乏家族というと、たいていは夫婦だけでなくお子様のいる家庭のことが出てきます。ただでさえ子育てはなにかとお金がかかるっていうのに、貧乏家族ではさぞかし大変では…と思いきや、貧乏家族と謳っているブロガーさんたちは、赤の他人でもつい心配してしまうような収入で生活しているにもかかわらず、なぜかやたらと明るい雰囲気を醸し出していることがしばしばあります。

これを負け惜しみだとか強がりだとかいう声もあるようですし、貧乏家族のなかにはケンカが絶えないところもあるようですが、結局はそれぞれがどこに幸せの基準を置いているかによるのではないかと思います。例えば、結婚前はお金に余裕があったけど家族関係が冷えきっていて、結婚後は貧乏でも仲良く暮らせているという人が、幸せでないと言い切れるでしょうか。

お金に幸せを見出す人は、お金がある人と結婚すればいい。家族仲を重視する人は、仲良くやっていけそうな人と結婚すればいい。どちらの場合も、それが続くとは限らないのが難しいところですが、要は価値観の違いで、どちらが良いも悪いもないのです。

実は著者も、これを書いている時点で、夫婦で借金を抱えながら新婚生活中ですが、旦那様と仲良くご飯を食べ、お腹の赤ちゃんの成長を感じながら並んで寝ているだけで、「なんて幸せなんだ」と涙が出てくることがあります。借金は褒められたことではないかもしれませんが、貧乏によって家族の結束力が強まる面は確かにあるし、貧乏でも笑って暮らすことはできると思っています。

節約上手

使えるお金が限られていると、あらゆるところで節約の工夫を考えるようになります。明るい貧乏家族は、これを楽しむのが上手ですね。ポイントカードやサイトを使って、必要なものをいかに安く買うかにチャレンジすることもできるし、できるだけ安い材料で美味しく作れる料理を考え、スーパーのチラシを見比べて安く食材をゲットするというのも、ゲームのように楽しむことができます。

家族でのお出掛けも、テーマパークやショッピングに行かなくたって、お弁当を持って公園や広場に出掛けるのも楽しいし、安く楽しめるスポットを探す過程もまた楽しい。そんな感じで、どうせなら前向きに節約したいものです。また、子育てグッズなども、人からもらえるものはもらったり、フリマやオークションで格安で手に入れたりと、あらゆる手段を上手く使い分けられると便利ですね。

小さな幸せを感じやすい

貧乏になると、屋根のある家で布団に入って寝られることなど、最低限の生活に感謝できるようになります。お金がなくても、散歩しながら自然に触れ、季節の移り変わりを感じることもできるし、図書館に行けばいくらでも本が読める。毎日家族でたわいのない会話を楽しめる。お金がないことではじめてそのありがたさを感じさせてくれるものが、たくさんあります。

プチ贅沢を楽しめる

明るく貧乏家族生活を送る人たちは、ただ支出をせずに引きこもるのではなく、時々自分たちの心を喜ばせることにお金を使います。高級レストランの料理は食べられなくても、安くて美味しい立ち飲み屋さんや回転寿しで、1,000円でお腹いっぱいになったと喜べるし、お風呂に入浴剤を入れて温泉気分を味わうのもいいかもしれません。自分たちの手で特別感を作り出すのが、また楽しい過程ですね。

プライドが高い

さて、ここからはちょっとマイナス面の項目に入ります。いろんな方の意見を見ていると、貧乏な人に限って「化粧品のランクは絶対に落とせない!」とか「子どもは意地でも大学に行かせる!」と、譲れないプライドを持っている、という意見が多いようです。この場合は、むしろプライドによって貧乏になっているということも考えられますね。

もし、心当たりのある方がいらっしゃれば、一度なぜ自分がその考えにこだわっているのかを、考えてみるといいかもしれません。小さい頃、肌の手入れが行き届いていない母のことを貧乏臭いとバカにされたことがあるのかもしれないし、ご自身が大学進学を望んでいたにもかかわらず親に反対され、知らないうちに子どもに自分の夢を押しつけているのかもしれません。

それがわかったら、本当にそれが今のご自身に必要なプライドかどうか、考え直してみて下さい。大学進学の意義もそうですが、世間の価値観もどんどん変わってきています。それを踏まえたうえで、不必要な出費は控えたいですね。

家が散らかっている

これも結構多い意見で、原因は様々ですが、一つは貧乏をコンプレックスだと感じ、それを埋めようと家を物で埋め尽くしてしまうという見解です。逆に、物を買い漁るクセが原因で貧乏になっている人もいるかもしれません。

少し抽象的な話になりますが、お金と心は繋がっているというようなことが、よく言われるようになりました。運気をアップさせる方法として、断捨離や部屋の片付けが勧められることも多いです。何かを捨てるということは、何かを残すこと。雑然とした部屋では、自分の好きなもの・嫌いな物もわからなくなってしまいます。ひょっとするとそういう方は、欲しいのかどうかもよくわからないまま浪費をしているかもしれません。

安物買いの銭失いという言葉がありますが、貧乏な人は、定価のものや高価なものには抵抗を示す割に、安いものや大きな割引のあるものは、使うかどうかよく考えもせずに買ってしまうことがあります。でも、タダより安いものはないのです。

大抵のものは、本当に必要であればまた手に入れることができます。まだ使える物でも、しばらく使っていないものやピンとこないものはいったん捨て、家をすっきりさせることで、どこにお金を使うべきか、使うべきでないかが、見えてくるのではないでしょうか。そうなれば、自分に合ったお金の使い方ができるようになるし、好きなものだけに囲まれた生活によって、心も豊かになりますよ。

酒・たばこ・ギャンブル

現在習慣的に喫煙している者の割合は、男女とも、200万円未満と200~600万円未満の世帯で高かった。

出典:

www.mhlw.go.jp
お金がないと言いつつも、酒やたばこ、ギャンブルなど、少額とはいえプラス面が小さいものに、慢性的に浪費している人が少なからずいて、年収が下がるほど喫煙率が上がるというデータもあるようです。

所得と生活習慣等に関する情報
参照元:厚生労働省(2015年11月、著者調べ) 吸わない人間からすれば、1日1箱のたばこをやめるだけでどれだけ節約できることかと思ってしまいますが、やめられない理由についても、諸説あります。現実逃避するために浴びるように酒を飲んでしまう人もいるでしょうし、他のことに楽しみが見出せずにギャンブルにハマる人もいるでしょう。

たばこについては、貧乏になる人は自己管理能力が低く、体に悪いとわかっていてもやめられないという見解や、逆にたばこを吸うから貧乏になるという見解もあります。

禁煙すればこれだけの節約になって健康にもいいよ、なんてことは本人も頭ではわかっています。意外とやってみればあっさり禁煙できることもありますし、禁煙外来やパッチなど、手段はいろいろあるので、決意して一歩踏み出せるかどうかがカギかもしれませんね。

子どもができて、こんな幼い子に副流煙を吸わせるなんてと、やめられることもあるかもしれません。まずは、家の中では吸わない、というところからチャレンジすることもできます。今までたばこに充てていたお金をこう使うことでこんな人間になる!というイメージを膨らませてみましょう。

貧乏なのは仕方がないと思っている

貧乏家族で育つと、そういう家に生まれたから仕方ないんだと、先天的なものであるかのように諦めてしまうことや、社会が悪いんだと被害者意識を持ち、他人に嫉妬してしまうことがあります。ただ、家庭環境は人と比べるものではないし、少なくとも自分の代からは変えることができるものです。厳しい言い方になるかもしれませんが、貧乏を抜け出そうとあれこれ考えるよりも、何かのせいにしてそのままでいる方が楽だから、貧乏な状態に安住しまっている可能性があります。

貧乏な家庭で生まれ育った自分はそこから抜け出せないんだと思い込む人がいる一方で、貧乏家族に生まれながら、その苦しさをバネにして成功を掴んだ人がいることは、テレビなどを見ていても明らかです。どうしたいかはその人次第ですが、変えられるものなんだという事実からは目を背けずにいたいところですね。

お金に対する執着

貧乏家族は、お金に対する執着が強いと言われることがあります。お金に苦労した経験があると、お金を使うことに抵抗があったり、お金儲けというものを汚く感じたりと、お金の話にとても敏感になります。逆にお金に余裕のある人は、お金をただの道具であることや、使えば循環して戻ってくるものだとわかっているから、自分が使おうと思ったところには、大金でも気持ちよく使うことが多いです。

私たちは必ず、時間や労力、何らかの知識や経験を持っていて、それは工夫次第でお金に換えることができます。そういう意味では、通帳の残高がゼロになることはあっても、お金になる可能性を持つものまでゼロになることはないのです。お金に余裕のある人は、お金の話をすることを汚いとは思わないし、お金が好きだと爽やかに言い切ります。お金を毛嫌いせずに、真正面から向き合えば、何か変わるかもしれません。



まとめ

いろいろと述べてきましたが、貧乏家族とは言っても、日本では文字通り「食べていけない」ということは、ほとんどないと思います。苦しいときは、相応の制度なども利用しながら、その状況を抜け出した後のことを家族で想像し、励ましあいたいものです。

同じ状況でも、対処の仕方は人それぞれ。自己破産の依頼で法律事務所に来る人のなかには、申し訳なさそうにしつつも真剣に再スタートを切ろうと手続を進める人もいれば、そんな制度があるんだから救われて当然だろうという態度の人も多いそうです。

大事なのは、現状をどう捉えるか、そしてこれからどうしていくかでしょう。現段階で貧乏家族であるなら、それは事実として受け止めて、悲観せずにプラス面も見る。そこを抜け出したいのであれば、できることから実行していく。この記事が、貧乏家族で苦しんでいる人の気持ちを少し楽にするだけでなく、それとは無縁な人やバカにしている人が、お金以外の大切なものが見えなくなっていないかを、考え直すきっかけになれば嬉しいです。