新婚家庭の生活費の内訳が知りたい!夫の給料だけで生活出来る?

新婚家庭の生活費の内訳を解説します。都市部に暮らす共働きの新婚カップルを基準にしています。妻が妊娠して働けなくなるなど、ライフステージが変わるたびに家計が崩壊しないで済むにはどうしたら良いでしょう。最終的には、新婚夫の平均的な給料「約25万円」のみで生活できる内訳をご紹介します。



はじめに

新婚さんの世帯収入について

2014年の平均初婚年齢は男性が【31歳】、女性が【29歳】でした。(※厚生労働省が2015年9月に公表した「人口動態統計」の中の「都道府県別にみた年次別平均婚姻年齢」の調査による)

また、2014年の30~34歳の男性の平均給与は【446万円】、25~29歳の女性の平均給与は【297万円】でした。(※国税庁が2015年9月に公表した「民間給与実態統計調査」の中の「年齢階層別の平均給与」の調査による)

これらの結果を参考に、今回の記事の新婚さんのモデルは

【夫31歳・年収446万円】
【妻29歳・年収297万円】

とします。夫婦の合計年収は743万円です。実際には税金等が引かれるため、手取り金額はこの金額から大体20%引いた額となります。よって、共働きの新婚夫婦の1年間の手取り額は平均【594万円】程度と言うことが出来ます。

月の収入で見てみましょう。ここでは、夫と妻ともに賞与が夏冬合わせて月収の2カ月分出ると仮定します。(単純に年収を14で割って算出)

夫:月収32万円(手取り25万6千円)
  賞与64万円(手取り51万2千円)

妻:月収21万円(手取り16万8千円)
  賞与42万円(手取り33万6千円)

毎月42万4千円が、実際に使える夫婦の収入となります。妻が専業主婦の場合は、25万6千円です。

統計表一覧 政府統計の総合窓口 GL08020103
参照元:e-Stat|政府統計の総合窓口ホームページ 2015年11月著者調べ|平成26年人口動態統計(確定数)の概況

標本調査結果|統計情報|国税庁
参考元:国税庁ホームページ 2015年11月著者調べ|民間給与の実態調査結果

都市部と地方の違いについて

一般的に都市部は家賃も給与も高め、そして初婚の年齢は遅めの傾向があります。地方はその逆です。という事は、地方の新婚さんの平均収入は、都市部より多少低い可能性もあります。

この記事では「収入は全国平均」を、「家賃や物価は都市部」を基準にしています。

また、都市部は家賃が高い分利便性が良いため車を所有してない人が多く、また費用の負担も大きいためこの記事では未所有としました。

反対に地方では足代わりとなり1人1台も珍しくありません。地方にお住まいの方がこの記事を参考になさる時は、【家賃から2万円引いて、車関連費に2万円足して】みて下さい。

結局、家賃と車のバランスを考えると都市部も地方も出費はさほど変わらないのではと思います。他に変わるところといえば、地方は車がある分交通費が減ります。物価が安かったり、両親が近くに住んでいたりで、食費や日用雑貨費が抑えやすいのも地方です。



まずは家計簿をつけよう

まだ子供が誕生する前の新婚さんは、共働きしていれば二人で生活するには十分の収入を得られます。ただ、今は夫の昇給が中々厳しい時代です。それに加え妻の給与は、これから控えた出産・育児期で数年間は大幅にダウンすることが予測されます。

結婚して家計に初めて向き合う時、まずはそのことを頭に入れておく必要があります。

家計簿をつけていますか?つけていない人は是非つけてみましょう!そして、今現在の家計を把握して見て下さい。

現在の生活費の内訳を知る

まずは下に挙げた費目について、1カ月家計簿に記録します。

・夫婦の収入

・住居費(家賃・管理費・住宅ローン等)
・車関連費(ローン・税金・保険・ガソリン代)
・通信費(携帯料金・固定電話・インターネット料金)
・水道光熱費
・生命保険料
・食費
・日用雑貨費
・小遣い
・医療費
・交通費
・被服費
・交際費
・娯楽費
・教育費
・その他
・預貯金 収支を見てみてどうですか?貯金は出来そうですか?

すでに貯金が出来そうにないご家庭は、今のうちに見直しておく必要があります!次の章からは、新婚家庭の生活費の内訳を詳しく解説していきます。

新婚家庭の生活費内訳

これからご紹介する家計の内訳は、筆者がネットや書籍を参考に独自に算出した大まかなものです。ひとつの目安として捉え、ご自身の家計と照らし合わせてどうぞご参考までに…!

<Before>妻が正社員の場合の家計

夫婦共に正社員で働いていて、特に節約することも浪費することもなく普通に生活している夫婦の内訳です。 <収入>
夫収入(手取り):256,000円
妻収入(手取り):168,000円
==================
合計      :424,000円

<支出>
住居費…95,000円
車関連費…0円
通信費…18,000円
水道光熱費…15,000円
生命保険料…13,000円
食費…40,000円
日用雑貨費…5,000円
小遣い…50,000円
医療費…3,000円
交通費…8,000円
被服費…10,000円
交際費…5,000円
娯楽費…10,000円
教育費…5,000円
その他…10,000円
預貯金…84,800円
===============
合計  371,800円

【収支+52,200円】

(夫賞与:512,000円)
(妻賞与:336,000円) 都市部暮らしということで、家賃は高め、車は所有していない設定です。その代わりに交通費が高めです。カーシェアリングなどを利用している際は、ここから車関連費に予算を移動して下さい。5千円程度が目安です。

通信費は、平均的な金額を当てはめました。スマホ×2台で13,000円、インターネット回線+固定電話で5,000円です。

夫婦で働いているので、食費は少し多めの4万円。被服費もクリーニング費がかかるので多めの設定です。

小遣いは、二人合わせて5万円。交際費が別に設けてあるので、共通の知人や親戚付き合いなどはそちらから。その月に使わない場合は、積み立ててお祝いなどに使います。同じく、娯楽費も別枠。夫婦のデート費用はこちらから出せます。

教育費は、キャリアアップなどに必要な書籍等を買うためのものです。こちらも、使わない場合は積み立てるか貯金にまわしましょう。

医療費については、毎月は必要ない場合が多いので積み立てておくと良いですね。それよりも大きな医療費は、医療保険等に入っていれば積み立てる必要は無いと思います。一時的な出費は、毎月貯めている預貯金からまかなえるようにします。逆に、保険に入っていない場合は月々の医療費の予算をアップして積み立てましょう。
総収入が多いのでその20%は先取り貯蓄にまわしたいところ。この夫婦の場合は月に84,800円です。それでも、毎月52,200円の黒字です。先取り84,800円+残金貯金52,200円で毎月137,000円貯金出来ます。月にそれだけ余裕があれば、ボーナスも全部貯金出来ますね。

※ローンや借金は無い設定ですが、もし有る場合は共働きで余裕がある今のうちに出来るだけ返した方がベター。その際貯金は後回しにし、借金返済を優先する方が良いでしょう。

それほど無理することなく、余裕のある気持ちで過ごせる家計です。けれどこの支出で慣れてしまうと、もしも妻が働けなくなった時にピンチになる可能性が大なのです。

妻の収入がなくなった場合

もし妊娠などで妻が働けなくなった場合、収入は大幅にダウンします。夫の給与『256,000円』で生活していかなければなりません。このままいくと、毎月10万円以上の赤字に。もちろん貯蓄額も減ります。産休・育休制度等で数万円の収入が続くとしても、当てに出来るものではありません。そんな時に、慌てることなくこれまで通りの支出を維持していける事が理想ですよね!共働きの時代にも、夫の収入で生活することを意識した家計を作っておきたいのです。そんな家計を次にご紹介します。

<After>妻が正社員の場合の家計

<収入>
夫収入(手取り):256,000円
妻収入(手取り):168,000円
==================
合計      :424,000円

<支出>
住居費…85,000円
車関連費…0円
通信費…15,000円
水道光熱費…15,000円
生命保険料…13,000円
食費…35,000円
日用雑貨費…5,000円
小遣い…35,000円
医療費…3,000円
交通費…5,000円
被服費…8,000円
交際費…5,000円
娯楽費…9,000円
教育費…3,000円
その他…10,000円
預貯金…84,800円
===============
合計  330,800円

【収支+93,200円】

(夫賞与:512,000円)
(妻賞与:336,000円) 収入は同じなので、預貯金額は変更しません。20%、84,800円のままです。

家賃は85,000円に落とすことになりました。そうしなければ夫の収入だけになった時、貯金が出来ない家計になってしまうのです。7万円台まで下げられれば最高です。

都心やその近郊だと、家賃を下げると言っても中々難しいのが現状だと思います。都心から1時間ほどのベッドタウンに越したとしても、夫婦が気持ち良く過ごせる家は期待したほど安くなりません。ある程度の負担は、都会に住んでいる以上は仕方がないことなのかもしれません。

そんな場合は、やはり他の支出から予算を捻出する他ありません。その時に、ボーナスから毎月の生活費を補てんしたり、毎月貯金が0円になってしまう、などという事は避けたいものです。 後はBeforeと比べると、小遣いが15,000円減っています。食費や交通費なども少しずつ減っています。節約を心掛けないと厳しい家計かもしれません。ですがこの予算を守っていると、妻が専業主婦になった際に、ほんの少しの調整で済むのです。

それに、毎月妻の手取り収入程度の金額を貯金にまわすことも出来ます。これなら、近いうちに来るかもしれない『妊娠・出産』にかかる費用もしっかり貯めておくことが出来ます。

今のうちに、貯金をしまくりましょう!こんなに貯金出来る時期は、子供が巣立つまでしばらく訪れません。

妻が専業主婦になった場合の家計

妻が何らかの理由で働けなくなった場合や、新婚当初から専業主婦の場合の家計です。 <収入>
夫収入(手取り):256,000円
==================
合計      :256,000円

<支出>
住居費…85,000円
車関連費…0円
通信費…15,000円
水道光熱費…15,000円
生命保険料…13,000円
食費…35,000円
日用雑貨費…5,000円
小遣い…25,000円
医療費…3,000円
交通費…5,000円
被服費…7,000円
交際費…5,000円
娯楽費…9,000円
教育費…3,000円
その他…5,000円
預貯金…25,600円
===============
合計  255,600円

【収支+400円】

(夫賞与:512,000円) 先ほどの予算とほぼ同じです。減らすのは小遣い・被服費・その他・預貯金だけです。貯蓄は25万円の給料から20%捻出するのは厳しいので10%に減らします。

夫の給料が平均より少なく、貯金が10%も出来ない!と言う場合でも、少しの額でも良いので続けられるように頑張りましょう。そしてボーナスは死守しながら、妻がまた働けるようになるまで踏ん張るしかありません。ボーナスが無く、毎月赤字確定!という家庭は、世帯収入を増やす道を考える必要があります。夫が副業をするか、妻が在宅ワークをするなどがあります。もしくは、固定費を大幅にカットします。 小遣いは、妻が専業主婦になった場合はどうしても少なくなってしまいます。それ以外の費目は微減で済みますが、依然余裕のある家計ではありません。でもこの生活費を共働き時代から維持してきたことで、ライフステージが変わる時に家計が総崩れするのを防げました。それが一番大切なことなのです。

もしも共働き時代にお金をあるだけ使う生活を続けたまま、ある日妻の収入が途絶えてしまうと、その月から赤字を背負う事になります。貯金が無ければ、借金をしてしまう可能性もあります。先月まで裕福だったのに、その生活はガラガラと音を立てて崩れ落ちていくのです。

それが、いつでも夫の給与で生活出来るようにしておきたい理由です。そしてこの章の最後にもう一つ。

妻が身重などで働けない状況で専業主婦になったら、夫には必ず死亡保障が付いた生命保険に入ってもらいましょう。貯金が少ない家庭は特にです。夫に万が一のことがあったら、妻の生活はたちまち立ち行かなくなります。



ライフプランを立てよう

共働きの新婚時代に、妻が専業主婦になった時のことを考えて予算を立てたように、またその次のステージの事も考えておきます。例えばこんな風に…。

・妊娠
・妻産休(または退社)
・出産
・妻育休
・子供保育園又は幼稚園入園
・家族旅行
・第2子妊娠
・出産
・ペットを飼う
・第1子小学校入学
・第2子保育園又は幼稚園入園
・妻仕事復帰
・マイホーム購入
・マイカー購入

などなど。ステージに合わせて、その時にかかるであろう予算を立てておくと心持が違います。先々を見過ぎるのも疲れますから、数年先、せめて10年後くらいまでを計画しておくと良いのではと思います。

おわりに

何らかの事情がある場合を除いて、新婚当時は大体の夫婦が共働きだと思います。別れ道は、赤ちゃんを妊娠してからの妻の進退です。妻が産休・育休を取得でき、仕事復帰が確約されていれば収入の心配は少なくなります。ただ、そうもいかないママ達が多いのです。それは会社の負担が大きいことに加え、保育所が足りないことも原因です。入社当初は「育休OK」と言われていたのに、いざその時になると肩をたたかれる…なんてことも。

また、介護の問題もあります。若い時から親や祖父母の介護に携わらなければならない場合もあります。女性は色々な事情により、ふいに職を奪われる可能性が大きいのです。 そんな時のために、日頃から夫の給料で生活出来るような知恵を身に着けておきましょう!残りはガッポリ貯金しておけば良いのです。お金が沢山あるのに使えないのは窮屈に感じるかもしれません。ウキウキの新婚当時なら尚更。でもそれが正解だったと気が付くのは、そう遠い未来ではないと思うのです。

新米主婦の時から、上手に家計の管理が出来なくても当たり前!少しずつやりくり上手になって、自分の家だけの家計簿が出来ていくと思います^^