浪費癖は病気!?買い物依存症の原因と対策を考えてみた

「お買い物、大好き!」そんな人は珍しくもなんともないかもしれません。しかし、時々不安になることはありませんか?「あれ?自分って浪費癖があるのかな…」と。そういう不安を抱いた人は、自分の買い物の癖がどうなっているかチェックしてください。自分だけでは気づけない、思いがけない心の問題が隠されていることもあります。



どこまでが「買い物好き」でどこからが「浪費」なのか

さて、買い物好きの人はたくさんいる、という話は先ほどしました。自分のために好きなものを買うのは確かに楽しいですよね。しかし、その買い物が「実は浪費かも?」という不安を覚える人もいるのではないかと思います。まずは、買い物好きと浪費の見分け方のチェックポイントをお教えします。

収入に見合った買い物かどうかがカギ

一番に注意してもらいたいのは、「収入の範囲内で買い物をしているかどうか」ということです。給料などとしていただいているお金の範囲内でやりくりをし、その結果として買い物をしているなら何ら責められることはありません。堂々と買い物しましょう。

しかし、明らかに収入に見合わないお金の使い方をしている場合は要注意です。失礼な言い方ですが、「その月給でこんな高いものを…」と思われるような買い物をしている人も中にはいると思います。

月給20万円なのに、200万近い時計を買ってしまったり、毎日のようにインターネット通販のサイトを覗いては「ポチって」いたり…消費の仕方は人によってさまざまではありますが、明らかに「それはおかしいだろう」と思いませんか?

そうして払えなくなってカードローンや消費者金融のお世話になっているようだったら、まさに浪費の域に入っています。思い当たる節がある人は、これからの文章を注意深く読んでくださいね。

1円も貯金をしていない場合は要注意

また、浪費癖の一つの兆候として考えられるのは「入ってきたお金を全部使ってしまうかどうか」です。もしアルバイト程度しかしていなくて、もともとの収入金額が低い人にはあまり当てはまらない話ですので「収入が増えたらこうすればいいんだな」程度にお読みください。

ある程度の収入が毎月一定して入ってくるのに、貯金が全然ない。こういう場合「入ってきたお金は全部使ってしまっている」ということが考えられます。そういう人はたいてい「お金を何に使ったのか全く思い出せない」のです。

貯金もなければ、お金の使い道もわからない…これって、完全な浪費ですよね。浪費をどうにかしたい、と思うなら、まずは入ってきたお金の一部でもいいので、強制的に貯金することを考えましょう!

会社で財形貯蓄制度があれば、かなり強力に貯金をすることができます。基本的には給料から天引きされるわけですから。そして、財形貯蓄制度がない場合でも、銀行の定期積立などを利用して貯金することも考えましょう。



止まらない浪費癖、実は「買い物依存症」かも

さて、買い物好きと浪費癖の見分け方は、「収入に見合った使い方をしているかどうか」「貯金がそれなりにあるかどうか」だ、ということをお話ししました。次の話題に移りたいと思います。浪費癖は実は、「買い物依存症」という病気の可能性もある、ということです。

買ったものはちゃんと使っていますか?

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突然ですが、あなたは買い物をした後、買ったものをちゃんと使っていますか?コスメでもバッグでも洋服でも、買ったものをちゃんと使っているなら別にいいのです。しかし、中には「買うには買ったけど、全然使ってないな」という人もいるかもしれません。

それにも関わらず、次から次へと新しいものを買ってしまう。同じものを色違いで揃えている。通信販売でものが届いても箱を開ける気配すらない…「ちょっと、おかしいな!?」と思いませんか?実はこれ、「買い物依存症」という病気の可能性があります。

「依存症」というと、アルコール、ギャンブル、薬物などへの依存を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、買い物という行動も立派に依存の対象となりうるのです。

買うときはウキウキ、買った後はどよーん

買い物依存症のメカニズムを、依存する人の心境と合わせて説明しましょう。買い物依存症の人が買い物をするのは、はっきり言ってしまえば、「買い物をしているときはウキウキするから」です。

つまり、一種の快感を覚えているのです。「欲しいものがあるから買う」というよりは、「買い物をするという行動に快感を覚えるから買う」のです。さらに、買った後の行動に買い物好きと買い物依存症の違いがくっきり出てきます。

買い物好きの人は買ったものに満足を覚え、それを使って自分の生活を豊かにしようとします。しかし、買い物依存症の人は「また買ってしまった…」と自分の行動について自己嫌悪に陥り、激しく落ち込みます。

まさしく「どよーん」という気分になるのです。そして、買い物依存症の人はたいてい、その買い物を家族や恋人、友達に責められます。「何で買っているの!?」と。そうなるとストレスがたまり、ますます買い物に走ることになります。「ウキウキ→どよーん」の繰り返しです。

買い物依存症の裏にはどういう原因が隠れている?

では、買い物依存症の裏にはどんな原因が隠れているのでしょうか?実は「心の問題」が隠れているのです。

一番の原因は積もり積もったストレス

買い物依存症の原因を一言で言ってしまえば、「現状の生活に対する強い不満や不安」です。つまり「ストレス」です。みなさんもストレスがたまった場合、やけ食いをしたり、やけ酒をしたり、ぱーっと買い物をしてしまったりしますよね?

一瞬だったら別にいいのです。しかし、買い物依存症の人はその「やけ」が続いている状態にあるのです。この強いストレスの引き金となる事柄は、日常に転がっています。「職場で人間関係がうまくいかない」「信じていた人に裏切られた」「自分のことをかわいがってくれた人が亡くなった」etc.

何がストレスの元凶になるかは人によってさまざまですが、そのストレスが買い物への依存となって現れることもあるのです。精神疾患の一つに「強迫性障害」という病気があります。

「ある一つの事柄にこだわり、そのこだわりに基づいた行動を繰り返さずにはいられなくなる」という病気です。買い物依存症は、この強迫性障害に近い性質を有している症状である、とも言われています。

ストレスを貯めやすい性格の人は気を付けよう

では、どんな性格の人が買い物依存症に陥りやすいのでしょうか。考えられる特性をまとめてみました。

・生真面目
・融通が利かない
・わがまま
・自己顕示欲が強い
・気分の切り替え下手
・ネガティブに物事を考える

一言でまとめてしまえば「ストレスをためやすく、臨機応変な対応ができない」人が陥りやすいということです。しかし、これは悪い性格、というわけではありません。「まっすぐで、純粋で、打算的な行動で人を欺くことをしない」いい人でもある、ということもできます。

自分がこういう特性に当てはまるからと言って、決して「自分はダメなんだ…」と思わないでください。短所は見方によっては長所にもなりうるのです。



日々が辛くなるほどの買い物依存症から抜け出すには?

では、気分の激しいアップダウン、虚無感など、考えただけでも辛い症状を示す買い物依存症から抜け出すにはどうすればいいのでしょうか。必要なのは、本人の努力だけではありません。専門家と周囲の人々の手助けが必要です。

解決の第一歩は専門家への相談から

まず、「自分の浪費はもしかしたら買い物依存症かも…」と思った場合、解決策として真っ先にやってほしいことがあります。それは、専門家に相談することです。もっとわかりやすくいえば、精神科や心療内科に行ってみることです。

精神科領域の医師に加え、臨床心理士とのカウンセリングも有効でしょう。先ほども書いたように、買い物依存症の最大の原因は「ストレスを抱えながら生きていること」です。そこまでのストレスを抱えているということは、少なからず心の在り方にも問題が及んでいるはず。

もしかしたら、うつ病、強迫性障害などの心の病も発症している可能性があります。「いや、それは心の持ち方次第だから…」と精神科や心療内科に行くことに抵抗を示す人もいるかもしれません。

でも、心の持ち方がうまくできていないからこそ、買い物依存症という問題が起こっているのです。正しい心の持ち方、というのは人それぞれなので、ここではあえて書きません。しかし、専門家はあなたが楽になる心の持ち方を教えてくれるはずです。それを認識することが買い物依存症を抜け出す第一歩です。

根本的な解決には周囲の理解と本人の心構えが不可欠

また、買い物依存症を抜け出すには、周囲の人の理解も不可欠です。「また、買い物をして!!!」と買い物をしてしまう人をとがめるのではなく、「何があったの?話せる範囲でいいから話してみて」と話を聞く姿勢を見せることはとても有効です。

その人が何に悩み、結果としてどうストレスになり、どう行動しているのかを知ることになりますから。そして、話を聞いたあとはあれこれ指図するのではなく、「…そう、大変だったね」と理解を示すというスタンスでいるといいでしょう。「責めない」ことを第一に考えてください。

また、買い物依存症で困っている本人にもやってほしいことがあります。それは「買い物以外のストレス解消方法を考える」ことです。体を動かしたり、ひたすら寝たり、心を許せる人に話を聞いてもらったり…できることはたくさんあるはずです。

「そんなのわからない」という人もいるかもしれません。でも、何か一つくらいは「やっていて楽しいこと、気がまぎれること」があるはずです。そういうものに没頭していれば、少しずつでも買い物のことを考える時間は減っていくでしょう。

そして、医療機関を受診した場合、服薬を指示されるかもしれません。「薬なんて飲みたくない」と思うかもしれませんが、医師は必要と判断したからこそ、薬を処方するのです。指示された量をきっちり飲むことを心がけましょう。

心の隙間は浪費では埋まらない

結局、買い物依存症とは「心の隙間を買い物で埋めようとする」ことなのかもしれません。しかし、残酷な言い方ですが、買い物だけでは心の隙間は埋まりません。買ったものを使って楽しい日々を手に入れてこそ、ものの価値はあるのです。それができたとき、はじめて心の隙間は埋まります。「自分は買い物依存症かも…」と思う人は、まずは親しい人や専門家に相談することから始めましょう。