【香典の相場】いざという時に人に聞きづらい豆知識

ある程度の年齢になってくると冠婚葬祭のお付き合いも増えてきます。お香典を用意するタイミングも急にやってきますので、あたふたしないためにも相場を知っておくと安心ですね。相手との関係にとって金額も異なるお香典。お香典の相場とお香典にまつわるあれこれについてご紹介します。



お香典とは

供養に使ってもらうもの

お香典はかつて「食料香奠(しょくりょうこうでん)」と言われ、お米や作物を持ち寄っていた風習から来ているようです。急なことで大変だろうからと村同士の方々で行われた相互扶助の考えです。金銭でのお香典は明治に入り都市部から広まり、地方部では大正から昭和初期にかけて始まったと言われています。現在でもお香典には「故人へのご供養にお使いください」と言う意味が込められています。線香や花の代わりとして遺族に現金を手渡すということですね。

相場はいくら?知っておきたい、お葬式の「お香典マナー」 | クックパッドニュース
参照元:クックパッドニュース(2015年10月時点、著者調べ)



お香典の相場

相手との関係や年齢で変わります

お香典の金額は相手との関係や年齢で変わります。目安をご紹介しましょう。

【贈り先:全国平均額(②20代③30代④40代⑤50代以上)】

●全体平均:5千円(②3千円~5千円③5千円④5千円~1万円⑤1万円)
●祖父母:1万円(②1万円③1万円④1万円⑤1万円)
●両親:10万円(②-③10万円④10万円⑤10万円)
●兄弟・姉妹:3万円(②-③5万円④5万円⑤5万円)
●叔父・叔母:1万円(②1万円③1万円④1万円⑤1万円)
●その他親戚関係:1万円(②1万円③1万円④1万円⑤1万円)
●友人・知人:5千円(②3千円~5千円③5千円④5千円~1万円⑤5千円)
●ご近所:5千円(②3千円~5千円③5千円④5千円⑤5千円)
●友人の家族:5千円(②5千円③5千円④1万円⑤5千円)
●勤務先 (上司):5千円(②5千円③5千円④1万円⑤1万円)
●勤務先(同僚):5千円(②5千円③5千円④5千円⑤5千円)
●勤務先(部下):5千円(②5千円③5千円④5千円⑤1万円)
●勤務先(社員家族):5千円(②5千円③5千円④5千円⑤5千円)
●取引先:1万円(②5千円③5千円④1万円⑤1万円)

しかし、お香典の金額を決めるのに大切な要因はもう一つあるようです。それは「気持ちの距離」を反映するということです。 上記はあくまでも「平均的な基準」ですから、よくわからないときに基準額にしておけば安心ですね。一方で基準額はあくまでも参考だけにして、気持ちの距離をプラスしてちょうどいい金額にするという考えもあります。

例えば親戚でも兄弟のように育った親戚の場合に、1万円じゃ少ないから3万円にしようかとか、 友人でも親友と呼べるような相手であれば5千円じゃなく1万円くらい包もうかとか、その辺は臨機応変に変えていくのがスマートのようです。 とはいえ多く包みすぎるのも考え物です。喪家が恐縮してしまうような金額はNGと覚えておいて、あくまでも常識的な範囲の金額を包むようにしましょう。

葬儀参列マナーの決定版!【早分かり葬儀参列】-香典-金額目安
参照元:早わかり葬儀参列(2015年10月時点、著者調べ)

ビジネスシーンでのお香典

ビジネスシーンにおけるお香典の取り扱いを知っておくことも大事ですね。

●取引先の重役以上の役職者:会社や職場では会社名(社長名)で香典を出すこともあるためまずは上司に相談します。金額は取引の程度によって変わりますが一般的には1万円円以上です。弔電やお花を手配し、香典は贈らないこともあります。

●社葬が行われた場合:一般的には1〜3万円程度。しかし普段からのおつきあいによって変わります。親しくおつきあいがある会社や、社長同士が長年にわたりおつきあいのある会社、大口の取引先の会社で行われる社葬の場合には社長名で3〜10万円程度の香典を包むこともあります。通常は、香典とは別に花を贈ることが多く香典+花で3万円、5万円などとなるようです。

●先方の直接の担当者など:会社や職場では会社名(社長名)で香典を出すこともあるためまずは上司に相談します。金額は取引の程度や相手の年齢によって変わりますが一般的には3千円以上です。弔電やお花を手配し、香典は贈らないこともあります。

香典相場》友人の親/嫁の親/近所/金額/父/夫婦/孫/祖父祖母/叔父叔母/親戚
参照元:冠婚葬祭マナー&ビジネス知識(2015年10月時点、著者調べ)

お香典のマナー

新札はNG

香典に包むお金に新札を使うのはマナー違反となっています。不祝儀のマナーには地域差や宗教による違いがあるものの、新札を用いないという点はほぼ一致しているようです。新札は「まるで訃報に備えて前々から用意していたようで失礼にあたる」ということから不祝儀には向かないと考えられているのですね。もし真新しいお札を入れる場合には一度折って折り目をつければ大丈夫です。逆に汚れたお札や皺の多いお札を用いるのもマナー違反ですから気を付けましょう。

香典相場》友人の親/嫁の親/近所/金額/父/夫婦/孫/祖父祖母/叔父叔母/親戚
参照元:冠婚葬祭マナー&ビジネス知識(2015年10月時点、著者調べ)

中袋に入れる向きは諸説あり

中袋にお金を入れる時のお札の向きについては本当に諸説あるようです。例えば顔がある側が最終的に表面にくるようにする等の説があります。お札の向きについては考え方が地方によっても人によっても異なるため、仮に逆向きだったとしてもさほど失礼にはあたらないと言えます。「2枚以上になるときには同じ向きになるようにする」という点だけ守れば良いでしょう。

中袋には必ず住所、氏名、金額を楷書で書きましょう。 中袋の表に漢数字で金額を書き、裏側に住所と氏名を書きます。住所は省略せず郵便番号から書くと良いでしょう。表袋とは別々に管理しますので表袋に住所を書いたとしても再度記入してください。整理する喪家のためにも、読みやすさを一番に考えるとよいでしょう。

※金額を書く際注意が必要なのは次の漢字です。
・壱(一)
・弐(二)
・参(三)
・阡(千)
・萬(万)
例えば5,000円なら「金五阡円」(金五千円でも可)と書き、「也」はつけないようです。

香典袋の種類

香典袋は、水引が印刷されたものから豪華な水引きがついているものなど、多くの種類が売られています。
●香典金額が5,000円くらいまで:水引が印刷されているシンプルなもの
●香典金額が10,000円以上の場合:実物の水引がかかっているもの

※蓮の花が印刷された香典袋も多く見かけますが、これは神式やキリスト式のお葬式では使いません。仏式のときだけ使用するようにしましょう。

表書き

表書きの書き方をご紹介します。御霊前・御仏前など用途を間違えないように注意しましょう。

●香典袋:筆ペンなどを使って不祝儀袋の水引から上の場所に薄墨で用途を書き、下に名前をフルネームで書きます。用途は「御霊前」が最もポピュラーです。一応「全宗教のお葬式で使える表書き」ですので覚えておきましょう。「御仏前」(※)というのはお葬式では使いません。
※49日の法要から使う表書きです。
※浄土真宗では葬儀でも「御仏前」にしますが、宗派が不明の場合は「御霊前」で問題ありません。

●裏側の折り方: 慶事とは逆で先に下側を折って、次に上の折りを重ねます。返しが下に向くことで悲しみを表しています。うっかり逆にしないようにくれぐれも気をつけましょう。 裏側に名前や金額を書く欄がある場合は記入します。

<表書き用途例>
宗教や儀式の意味によってお香典の表書きは違います。「御霊前」が全ての宗教・宗派の葬儀で使用可能とされていますので、不安なときは「ご霊前」としておくのが良いでしょう。
●仏式の場合:御霊前、御香典、御香料
●神式の場合:御霊前、御玉串料、御神前
●キリスト式の場合:御霊前、御花料、献花料
●無宗教式の場合:御霊前

連名の場合の表書き

香典袋を連名にするときは多くても3名までとしましょう。 目上から順に右から左へ記入し、中袋には全員分の住所・氏名を書きます。4名以上の場合は代表者名を中央に、その左に小さめに「外一同」と書き中袋または別紙に全員分の名前を書きます。

夫婦の場合はそれぞれのお付き合いによってですが、連名にするか世帯主名にするかのどちらかを選択するのが一般的です。夫婦ともに交流があった場合は連名にしましょう。

グループの場合の表書き

表書きには「○○会一同」や「株式会社○○営業部一同」のように全体を表す名称だけを書き、別紙に全員の名前を書いて中袋に入れます。個別の金額を書いてもいいようです。中袋には代表者の住所を記入しましょう。喪家がお香典返しで困らないよう「香典のお返し等はご無用に願います」と書き添えておくといいですね。

故人とは仕事関係のみのお付き合いだったときなどご遺族と面識がない場合もあります。そんなときには「どんな関係だったか」が分かりやすいように名前の右側に会社名を入れましょう。水引より下部に名刺を貼ることもあるようです。

その他のマナー

このようなケースはどうするの?の疑問にお答えしましょう。

●自分の親が亡くなった場合:
喪主以外の子供(未成年等は除く)は香典を出します。

●祖父・祖母が亡くなった場合:
孫は御香典を出すかどうかが気になりますね。一般的には、両親に扶養されている孫の場合は両親が香典を出すため孫は香典を出さないという考え方が多いようです。では社会人になっている孫の場合は香典はどうするかですが祖父や祖母と同居している、していないに関わらず働いている孫の場合は出すべきという考えもあるようです。

ただ他の孫たちとのバランスもありますので、例えば年齢が同世代の孫たちで同じ額ずつ出して「孫一同」という形で御香典を包んでもよいでしょう。人数が少ない場合には連名の形で氏名を書きます。結婚している孫の場合には「孫一同」という形ではなく単独で御香典を出すべきという考えもあります。

基本的には、祖父・祖母と同居している孫および同居していた孫は(お世話になったご縁の深さを考えると)香典の金額も多くなるようです。

●夫婦で通夜や葬儀に参列する場合:
披露宴に招待された場合には料理代を考慮して二人分をキリの良い金額にしますが、通夜や葬儀の場合には夫婦でもひと家族と考えるため1万円でもOKです。但し、故人とのおつきあいが深かった場合や葬儀のあとの会食にも出席する場合には相応の金額を包みます。金額は2万円〜となります。



弔問できないとき

電話は避けましょう

死亡の連絡を受けた本人が入院や仕事の都合などで不在のときは、家族が代理人として弔問に行きます。そして後日改めて弔問するのが一般的です。代理人は配偶者か、あるいは成人に達していれば子供でも構わないようです。また、代理人は故人や遺族と面識がなくても構いません。

代理人をたてられないときは弔電を打ちます。そして後日お悔やみの手紙を書き、弔問にいけなかった事情を書きます。本人も弔問に行けず代理人も立てられないときは電話でお悔やみをと考えがちですが、喪家は取り込み中ですから電話はなるべく避けたほうがいいでしょう。やむをえない理由があって電話をした場合も、遺族を電話口に呼び出すことは配慮に欠ける行為となりますので注意しましょう。

代理人としての弔問

代理人として弔問する場合のマナーについてご紹介しましょう。喪家に行ったら代理人であることと代理で来た事情を簡潔に伝え、お悔やみを述べます。

例)「主人が海外に出張しておりますので本日は私が代理で参りました。この度は誠にご愁傷様です。お悔やみ申し上げます。本人も大事のときに申し訳ないと申しておりました。」

自分も参列する間柄であわせて他の方の香典も預かっている場合は、受付で人数分の香典を手渡した後「自分の名前の他に預かってきた人の名前を別欄にそれぞれ記帳」します。 自分には面識がなく純粋に代理として参列する場合は、受付で香典を手渡した後に「来られなかった方の名前を記帳」します。その場合、代理で持参したことを示すために来られなかった方の名前の下に「代理」(妻の場合は「内」)と書き、その下に自分の名前を小さく記しておきます。

御香典|葬儀のマナー|葬儀・葬式・家族葬なら葬儀会館【ティア】-愛知[名古屋]、東京、大阪-
参照元:葬儀会館TEAR(2015年10月時点、著者調べ)

お香典を郵送する場合

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本来であればお香典は持参するのが礼儀とされていますが、やむを得ず参列できない場合は現金書留でお香典を郵送しましょう。通常通り表書きをして書留用の封筒に入れ、喪主宛てに速達で郵送します。故人を偲び遺族を気遣う「お悔やみの手紙」を同封するようにしましょう。

地域の習慣と相場の目安で

いかがでしたか?お香典の相場の目安がおわかりになったことと思います。ただ、地域によって変わる場合もありますので「地域の習慣がある場合」は機会のあるときに確認しておくと安心かもしれませんね。また、代理人として弔問する場合のマナー等もご紹介しました。この知識をいざというときのために活かしてみてはいかがでしょうか。 *本記事は一般的な情報に過ぎず、適用法令等の改正、前提事実や個人状況の違いおよび変化によって、掲載内容と実際の結果が異なってしまう可能性があります。従って本記事の掲載内容については一切の責任を負いかねますので、内容の解釈や実践はご自身の責任で行い、専門家に相談されることを推奨いたします。